宝塚歌劇月組「BADDY – 悪党(ヤツ)は月からやって来る-」を観てきました!
型破りなショーだと話題でしたが、ウワサ通りでした!
ストーリー仕立てのショーっていうのも珍しく、最後まで楽しく観ることができました^^
月組のショー「BADDY」の魅力を紹介します!
目次
月組「BADDY(バッディ)」の感想と見どころ!
今までで観た宝塚のショーの中で一番良かったと思いました!
私は「BADDY」が観たいがために、3回も大劇場に通いました!
地元は名古屋なんで、交通費がすごいことに^^;それでも何度観ても飽きずに楽しめました^^
●見どころ その1
ストーリー仕立てでショーが進んでいくという面白さ!
最初から最後まで同じキャラクターのままショーがストーリー仕立てで進んでいくので、見ていて楽しかったです^^
今までのショーは、1場面ごとの設定を理解して観る、の繰り返しでした。1度観ただけでは理解できない場面もあるんですよね^^;
そういう疑問を抱くことなくショーを観ることができるというのは画期的だと思いました!
●見どころ その2
これまでの常識をくつがえすショーの構成!
宝塚のショー(レビュー)の順番って、
- プロローグ
- ショーの中盤で盛り上がる中詰
- エンディング間近でのロケットダンス(ラインダンス)
- 大階段で踊る群舞(ボレロ)
- トップコンビによるデュエットダンス
- フィナーレ
という、大体の流れはこんな感じがお決まりでした。
「バッディ」にも宝塚のショー定番の「プロローグ」や「フィナーレ」などがきちんと入っていますが、順番が全く違いました。
いつもと違った形で定番のショーの構成をはめていくという、意外性があって本当に面白かったです!
ショーの流れ以外でも、ダンスの種類や衣装などショーならではの見どころがしっかりと押さえてあったのも良かったです。
珠城りょうさんの燕尾服は個人的には一番の見どころ!!銀橋を渡る仕草がとってもグッときます!
全てのシーンにキャラクターの感情が乗せてあるので、ダンスも気持ちを込めて観ることができるのも良かったです!
愛希れいかさんのラインダンス直前まで踊った迫力のグッディ捜査官の怒りのダンスは注目です!あのシーンにトップ娘役さんが参加するっていうのもなかなかないです。
愛希れいかさんのダンスの上手さやキレも際立って男役の群舞並にカッコいいです!
●見どころ その3
魅力的なキャラクター
珠城りょうさん演じる「バッディ」の憎めない悪党キャラ
愛希れいかさんの正義感溢れる「グッディ捜査官」
美弥るりかさん演じる男役なのにおネエキャラの「スイートハート」
月城かなとさん演じるグッディを追いかける「ポッキー巡査」
などなど、一場面ごとにキャラクターの魅力が見て取れてとても楽しい!
とくに美弥るりかさん、男役でおネエを演じた人って今までいるんでしょうか?!これは面白い設定でした!
スイートハートは、ショーの後半、女装もするんですが自然な流れで女装をしているのがGOOD!!
見どころを挙げたらキリがない!本当にどの場面もショーのベストシーンを切り取ったような出来でした!^^
できれば劇場でもう一回(4回目w)観たいと思った作品でした!
「BADDY」のストーリーは?
「バッディ」の大まかなストーリーは、「月から悪党がやってきて地球の平和を乱していく」というもの。
月から平和な地球に降り立ったバッディ(珠城りょう)たち一味は、悪さをして地球をめちゃくちゃにしていきます。
そしてバッディがやってきたことで、「平和」を保っていた地球の人たちに変化が起こります。
プロローグ
「ピースフルプラネット地球」の首都「TAKARAZUKA-CITY」は戦争も犯罪もない毎日平和な日々を送っていました。
そこへ「すべての悪い人が追いやられた月」からバッディ(珠城りょう)がやってきます。そして仲間のスイートハート(美弥るりか)たちが地球で暴れまわり始めます。
やってきて早々にタバコに火をつけるバッディに目くじらを立てるグッディ(愛希れいか)。
地球は「禁煙」ですが守ろうとしないバッディたち。
地球の平和を守る使命に燃えるグッディはバッディの逮捕を決意します。
仕事を一生懸命にこなすグッディに片思いするポッキー巡査(月城かなと)は、疲れたら休んで欲しい、「ぼくは君の止まり木になりたい」と想いをつのらせるのでした。
ここ、オープニングのカッコよさからガラッと昭和歌謡っぽい曲調がナイスでした(笑)
バッディは束の間の休息に海辺のレストラン「ブルー・ラグーン」へ。
料理を食い逃げしようとしたところ、おとり捜査をしていたグッディがバッディを逮捕!
バッディはそんなことお構いなしにグッディは自分に気があると思い込み口説き始めます。
そこへ嫉妬したポッキー巡査がグッディとバッディの間に割って入ります。なんとポッキーがバッディに捕まって「人質」に!
バッディのアジトでは、スイートハート(美弥るりか)がバッディの帰りを待っています。
地球に来てから「デンジャラスな男」ではなくなっていくバッディをスイートハートが思い悩んでいました。
そこへ人質のポッキーと共に帰ってきたバッディ。酔っ払った様子のバッディにスイートハートはは呆れ顔。
「い~ま帰ったよ~」というバッディは手にはお土産をぶら下げています(笑)
ポッキーを見つけたスイートハートは冷たく「その人だれ?」と^^;
ポッキーのグッディへの実らない恋に同乗したバッディは、スイートハートに恋のレッスンを受けるように言います。
「恋のレッスン」といっても悪事のオンパレード^^;ですがスイートハートがカッコよく銀行強盗やジゴロなどをこなしていきます、それに関心するポッキー(笑)
ポッキーのレッスンの成果は「パスポート偽造」で発揮!
「本物みたーい!」とスイートハート他仲間に褒められて嬉しそうなポッキー(笑)
ここで侵入者が来たことを知らせるサイレンが鳴り響きます。
中詰
グッディがバッディのアジトを包囲!
ですが、またまたバッディは追いかけてきてくれたグッディを口説き始めます。
そこへグッディは人質となったポッキーが「パスポート偽造」で悪事を働いている姿をみて愕然とします。
慌ててポッキーを追いかけるグッディ、逃げる自分を追いかけてくれるグッディに喜びを感じるポッキーはそのままバッディの仲間に加わってしまいます。
彼女に無視されてショックを隠せないバッディにスイートハートが「君は変わってしまった」と告げます。
その言葉にバッディは目を覚まします。
「ビックシアターバンク」に惑星予算が収められるという情報を手に入れたバッディは、『宇宙一の大悪党』を全うしようと動き出します。
グッディ捜査官は、惑星予算が狙われているとウワサを聞いてビックシアターバンクの舞踏会に駆けつけます。
変装したバッディたちがすでに潜入して、ビックシアターバンクの頭取を誘惑する女装したスイートハートとポッキーw
ニセの頭取に変装したバッディは金庫の暗証番号を聞き出し、惑星予算を盗み出すことに成功!
自分の信念を踏みにじられたグッディの怒りは頂点に達します。
ロケットダンス
グッディは「こんな感情は初めて」と怒りをあらわにします。
★ここでのグッディを演じる愛希れいかさんの怒りのロケットダンスは必見です!
そして「平和」の中で生きていた時にはなかった、喜怒哀楽の感情が沸き起こる自分に「生きている」ことを実感していました。
大階段での群舞
『宇宙一の大悪党』としての仕事を終えたバッディは、仲間たちとアジトに戻ります。
すると突然爆発が起きてアジトが燃え始めます。爆破をしたのはポッキーでした。
グッディを裏切れなかったポッキー、その想いにスイートハートは感動します。
自分の信念を貫いたポッキーにスイートハートは「君こそ本物のデンジャラスな男」と認めるのでした。
デュエットダンス
燃えるアジトにやってきたグッディ。バッディに立ち向かいますが、段々と火の手が迫ってきます。
お互いに一歩も譲らずにいましたが、惹かれ合っていた二人は気持ちを確かめるように口づけをして炎の中に消えていきました。
フィナーレ
「ピースフルプラネット地球」に再び平和が訪れます。
消えてしまったはずのバッディ、天国にいることに気づくと、慌ててサングラスをかけて喫煙!
「天国は禁煙です!」と言われてもバッディは最後まで自分のスタイルを貫く宇宙一の大悪党だったのでした。
「BADDY」の評判は?
「バッディ」を見終えた隣のお客さんが「ショーだけのチケットないの?」と言っていました。私もそう思いましたw
でも前半の「カンパニー」もとっても良い劇ですからセットで見ましょう^^
月組「BADDY」は、個人的にはこれまで観てきたショーの中でも一番面白かったです!
宝塚観劇する初心者にもオススメのショーです!こんなに分かりやすくて楽しいショーは今までなかったです!
定番のショーを観てきたからこそ感じるところもありますが、「観て楽しい」というのがショーの醍醐味だと思います!
月組の全ての出演者の魅力が全力で伝わる素晴らしショー、こんな楽しい作品がちゃんとあるから宝塚ファンはやめられません!