月組公演「エリザベート-愛と死の輪舞曲(ロンド)-」を観に行ってきました!
2018年で宝塚でのエリザベートの公演は10回目!
トートを演じる珠城りょうさん、この公演で退団するエリザベート役 愛希れいかさんを中心にした「月組 エリザベート」の感想をまとめました!
ネタバレも入っているので、ご承知くださいm(_ _)m
目次
月組「エリザベート」を観た感想
観劇したのは9月初旬、台風が来ようとしている中でしたが直撃前に観ることができました。
台風直撃の日(9月3日)は、宝塚では22年ぶりの休演となってしまったんですね。
お客様の安全を取ってのことなので仕方ありませんが、チケット入手困難な「エリザベート」でこれは悲しい出来事でした(;_;)
貴重な「エリザベート」のチケットを握りしめてやってきました宝塚大劇場!
「エリザベート」開演直後から鳥肌が立ちました!
初演から変わらないプロローグは、DVDでも何度も観ていますが、スキのない演出にただただ息を呑んで観ていました。
衣装も毎回トップスターに合わせて新しいデザインになるということで、注目していました。
今回のトートはベロア生地の黒や深緑など落ち着いた色が多かった印象です。
「最後のダンス」の衣装のベロア生地のシックな軍服にグッときました!
さらに「私が踊る時」のトートの赤い襟の黒いコートの衣装もステキでした!
音楽も最高ですね^^
同じメロディで歌詞が違うので、場面によってガラッと雰囲気が変わってしまうところがゾクッときます!
セリフと歌が同時なので、聞きにくかったらアウトというのも緊張します!
私は「キッチュ」「私だけに」「闇が広がる」「私が踊る時」が大好きなナンバーです^^
何度も観ている作品なのに、エリザベートの姑問題に涙、ルドルフの孤独な心に涙、と色んな場面で泣いてしまいそうになりました。
トート閣下が振られても振られても、何度もエリザベートを諦めないところ、やっぱり好きだなーとニヤニヤしたり(笑)
トート、エリザベート、フランツなど、登場人物によって目線を変えて物語を追ってみると新たに発見することも多かったです。奥の深い作品だということを改めて感じました^^
キャスト別 感想
トート閣下の珠城りょうさん!
難しい歌と役が公演の回数を重ねるごとに馴染んできた印象です。
珠城りょうさん演じるトートは、大人の落ち着きと優しさが含まれているのでは!?と2度目の観劇の時に感じました^^
さすがエリザベートの愛を勝ち取ったトート閣下!包容力と落ち着いた振る舞いに女性はクラっとするわ!と思いました(笑)
エリザベートが登場してからは、愛希れいかさんのエリザベートの完成度に驚きました。
途中から愛希れいかさんが演じてるのを忘れるくらい、エリザベートが舞台の上で輝いていました!
フランツ役の美弥るりかさんの真面目で誠実なフランツはステキでした!
公務に一生懸命なので新妻の気持ちがわからないところは、結婚相手としてはもどかしいわ!と気持ちがモヤモヤしました(笑)
ゾフィーも良かったです!憧花ゆりのさんはこれで退団ですね。。
エリザベートと対峙する場面「だめよ!!」というセリフに「こわ~!!」と本気で思いました!ゾフィーをやり切ってる感じが出てましたよ!
少年ルドルフは、蘭世惠翔さん!場面は少ないですがキレイな歌声はとても印象に残りました。
こんな可愛いルドルフを真っ暗な部屋で一人にさせているなんて、、と想像して泣きそうになりました。。
役替りルドルフは、暁千星さんと風間柚乃さん!どちらも歌声がステキでした!
暁千星さんのよく通る歌声が、革命直前の場面にピシッとはまってルドルフの存在感マックスでした!悩み苦しむルドルフに観ているこっちも力が入るくらいにステキでした!
風間柚乃さんは、「ママは僕の鏡だから」の優しい歌声と、その後の「いきるあてもない」と絶望に向かうギャップがすごく良かったです!
ルドルフ役替りの暁千星さん、風間柚乃さん、どちらもオススメです!
トート閣下との「闇が広がる」デュエットがどちらも見どころです!!
二人それぞれに印象に残るルドルフだったと思います!
ウィンディッシュ嬢に海乃美月さん!
歌の上手さと演技の上手さが抜群でした!エリザベートがなだめると泣き出すところは、私も泣きそうになりました(;_;)
その他、脇を固めるキャストも力が入っていました!
ツェップスやエルマー、シュテファン、マックス(父)やルドヴィカ、マダム・ヴォルフやリヒテンシュタイン、スターレイなどなど!
アンサンブルも良かったです!
カフェのお客さん、「ミルク」を歌う民衆、組子全員が気持ちが揃ってて迫るものがありました!そしてみんな歌が上手い!
当たり前ですが月組全員が「エリザベート」のキャストなんだなと嬉しくなりました^^
ルキーニ 2幕最初の場面
2幕の最初に銀橋にカメラを持って登場するルキーニ。
カメラのモデルに、とお客さんに声をかける場面は毎回楽しみにしています^^
ここ、毎回違うことを言うというのが恒例となってきていますね!
初日の舞台映像では
『初日だからって緊張しなくて大丈夫!緊張してるのはこっちなんだから!』
と笑いを取っていました(笑)
私が観劇した日のルキーニの2幕最初の登場では
『今日は花組のキレーなねーちゃんがいっぱいるなー!そこにいる筋肉が自慢の水美舞斗さん!はい、笑って!』
と会場を盛り上げてくれていました!
月城かなとさんと同期の水美舞斗さん、この日は客席で観劇していたんです。
わたしの隣の隣に座っている方が「今日はいい日だよー^^」と嬉しそうだったんですよね。
過去に私が観劇したときは、龍真咲さん演じるルキーニが客席にいた大空祐飛さんをいじっていたこともありました^^
なので、「今回はどうかな??」と楽しみにしてたんです。
そういえば、この龍真咲さんの時も月組公演でした!
ルキーニの2幕最初の場面、「キッチュ」を歌う前のお客さんとのやり取りは注目してくださいね!
「エリザベート」フィナーレの内容は?
エリザベートのフィナーレは、伝統のダンスナンバーは残しつつ新しい場面もあってとても新鮮でした^^
最初に美弥るりかさんがゆったりと銀橋を渡りながら「愛と死の輪舞曲」を熱唱!
フランツは後半は気難しい顔ばっかりなので、美弥るりかさんの柔らかい表情になんだかホッとしました^^
次はロケット!「キッチュ」のメロディに乗せてラインダンスです!
初演から変わらない振付ですが、しっかりと揃っているダンスと足上げを観ると迫力満点です!
お待ちかねの珠城りょうさんがトートの髪型のままで大階段の中央に登場!
周りは娘役たちがスリットの入った緑と黒のロングドレスで囲まれていました。
ラテン調の「私が踊る時」で優雅に踊るトート閣下、普段はこんな人なのか?と想像してみたりしました(笑)
そして大階段の上から次々と男役スターたちが登場!
「エリザベート」でお馴染みの男役の群舞、振付は変わらすそのままです!
珠城りょうさんもはけることなく娘役に衣装チェンジさせてもらい、群舞に加わります。
「闇が広がる」のナンバーを踊る月組男役たちに圧倒されました!
そして珠城りょうさんと愛希れいかさんの最後のデュエットダンス!
珠城りょうさんは黒一色のお衣装にトートの髪型。
愛希れいかさんは、真っ白のドレス。エリザベートをイメージしつつもボリュームを抑えたシックなドレスでした。
「最後のダンス」のナンバーで、月組トップコンビは最後までトートとエリザベートになりきって踊り切りました!
リフトが長い!くるくると回る二人に拍手の嵐でした。
エトワールは、次期娘役トップの美園さくらさん!
見事な歌声を披露してくれました。
「エリザベート」のフィナーレで一番気になってしまうのが、ルキーニのフィナーレ用のお衣装!
「一度もそんな服着てないじゃん!」と心の中でツッコんでいます(笑)
珠城りょうさんは黒と紫と紫を基調にした羽を背負って登場!
最後は笑顔なので、無表情なトートからのギャップがたまらないですね(笑)
珠城りょうさん、愛希れいかさんやキャストの方の銀橋で振りまく笑顔に、私も笑顔で見終わることができました^^
まとめ
最後のフィナーレを見ながら大劇場で観れたという嬉しい気持ちと「もう終わってしまう」という寂しい気持ちが入り混じりながら幕が下りていきました、、、。
月組エリザベート、とても良かったです!
宝塚歌劇にとっても大切な作品だと思うので、月組が作り上げた「エリザベート」はまた宝塚の財産になると感じました。
ちゃぴちゃん(愛希れいか)のエリザベートはベスト・オブ・ベスト!私の中で大鳥れいさんに並ぶとても琴線に触れる感動したエリザベートでした!
退団公演として千秋楽まで無事に演じきってほしいと思いました!