星組【ザジェントルライアー】感想と観劇レポ!瀬央ゆりあの相手役は誰?

星組 ザジェントルライアー ライブ配信

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宝塚歌劇 星組「ザ・ジェントル・ライアー」ライブ配信で観劇しました。

瀬央ゆりあさんの主演作、サブタイトルにもあるように、大人な雰囲気の紳士と女性のお手本のような淑女たちの人間模様を描いたとてもステキな作品でした。

新型コロナの影響で『KAAT神奈川芸術劇場』のみの公演となりましたが、星組生の生き生きとした舞台姿を見て笑顔になれました^^

星組公演「ザ・ジェントル・ライアー」を見た感想と観劇レポートをまとめました。

 

目次

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星組「ザ・ジェントル・ライアー」見た感想

  • 観劇日:2022年2月23日(月・祝)
  • 開演:15時30分
  • 劇場:KAAT神奈川芸術劇場
  • 原作:オスカー・ワイルド
  • 脚本・演出:田渕大輔

 

「ザ・ジェントル・ライアー」の原作はオスカー・ワイルドが書いた「理想の夫」という作品。

オスカー・ワイルドの代表作にある「幸福な王子」は童話絵本として読んだ記憶があります。

瀬央ゆりあさん主演のこの公演は2月1日からバウホールよりスタートの予定でしたが、バウホール公演は全日程が中止となりました。

今回わたしが観たライブ配信のこの公演は「KAAT神奈川芸術劇場」で上演したもの。

またいつ中止になるかわからないと感じていたので、ライブ配信で見ることができて良かったです!

 

「ザ・ジェントル・ライアー」感想

「理想の夫」だと思っていたのに、裏切られた妻がどうなってしまうのか

信じていた人の裏切りに向き合うことで絆を深めることができるのか

人と人の間にある信頼関係など、人間力を問うような作品だったと思いました。

主人公はイギリス貴族のアーサー(瀬央ゆりあ)ですが、問題を抱えているのはアーサーの親友ロバート(綺城ひか理)とその妻ガートルード(小桜ほのか)でした。

親友とその妻の窮地を助けるために翻弄するアーサーと、それを取り巻く人達の物語となっていて、それぞれの思いが交錯する中で、いろんな名言が詰まっていて「そうだよな~」と何度も思ってしまいましたw

イギリス・ロンドンの貴族たちが社交界できらびやかなホールでダンスを踊る時代、アーサーのような男性がわんさかいたのかと思うと不思議な気持ちがしました。

途中までサスペンスになるのか!?というようなハラハラドキドキの展開でしたが、瀬央ゆりあさん演じるアーサーの本心を見せない魅力的な男性の振る舞いにもハラハラドキドキでしたw

「ミュージカル・コメディ」と銘打っていますが、見終わってから「あれ?コメディだったかな?」と思うくらい「ほんのりコメディ」があったような気がする内容でした。

笑って楽しめる部分はありましたが、終始「ロバート」の過去のこととチーヴリー夫人の怪しい振る舞いに気持ちを持っていかれて「コメディ」要素があっても思いっきり楽しめなかったように感じました。

セリフの多さにも、ついていくのが必死な感じでした。

そんな膨大なセリフを聴くのに、星組生たちのセリフの聞き取りやすい声に助けられたように思います。

きちんと聞いていれば全然問題ないんですが、ふとチーヴリー夫人が重要なことを話始めれば「あれ、さっき言ったことがこことつながるのか?」と他の思考に気を取られてしまってセリフがどんどん進んでしまうという、こちらが勝手に感じていることですが話に集中できたかというと面白くないとかとは違う意味で集中が難しい作品だとも感じました。

 

キャスト

瀬央ゆりあさん演じるアーサーたちを取り巻くキャストたちのバランスがとても良かったです!

劇全体にまんべんなく星組生たちの役どころにハイライトがあったところ、難しくないキャラクター同士の相関図のバランスの良さに嬉しくなりました^^

執事のフィプス(大輝真琴)や、フランス大使のド・ナンジャック子爵(咲城けい)のクセの強さに笑ってしまったり、

レディ・マークビー(水乃ゆり)など淑女たちの社交界での立ち位置、

さらにはメイベルに火曜日と木曜日に必ずプロポーズするというトミー(稀惺かずと)など、

とにか印象に残るキャラクターばかりがいて、キャストの誰が舞台に出ていても楽しめるところが良かったです^^

 

衣装

瀬央ゆりあさんの貴族の服装の着こなしがステキすぎました^^

途中、ジプシーの衣装を来て踊っていたりと「紳士」ではない姿もステキ!!

女性たちのドレスもステキでした^^

イギリスの社交界で着ていたあの輪っかのドレス、とっても良かったです!

小桜ほのかさん演じるガートルードの青色のドレスもステキでした!

小桜ほのかさんのドレスでの立ち振舞は、上品な雰囲気もしっかりと感じられて「ガートルード」とはどんな人なのか、最初のシーンでしっかりと分かることができました。

そしてチーヴリー夫人の妖艶な雰囲気と同じような黒と赤のドレス、アーサーの家へ訪ねてきたときのフード付きの外套、衣装も含めてチーヴリーさん「怖いわ~」と何度も思ってしまいました。

 

舞台セットなど

舞台奥の背景に映し出されるイギリス・ロンドンの建物のシルエットが舞台の雰囲気をさらに確かにしてくれていて、夕暮れの色合い、星空と変わっていく様に、ロンドンの空気が見ているこちらにも流れてくるような感覚になりました。

終始、貴族の家にありそうなエントランス付の大階段が出ていて、いろんな場面に使われていて「便利なセットだな」と思ってみていましたw

ときには貴族の屋敷の階段、ときにはアーサーの家の庭先から見える階段、ロンドン市民が行き交う町並みに溶け込んでもいて、とっても良かったです!!

 

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星組「ザ・ジェントル・ライアー」瀬央ゆりあの相手役は?ヒロインは誰?

「ザ・ジェントル・ライアー」の主演は瀬央ゆりあさん。

そして、瀬央ゆりあさんの相手役となるのは、メイベル役詩ちづるさん。

メイベルはアーサーのことを気にかける貴族の淑女という女性でした。

瀬央ゆりあさん演じるアーサーと詩ちづるさん演じるメイベルがペアなのはわかったんですが、この作品のヒロインは瀬央ゆりあさんの相手役なのか?というちょっとした疑問もありました。

「ザ・ジェントル・ライアー」のヒロインは、ロバート・チルターンの妻ガートルードを演じた小桜ほのかさんなのかな?

と思っているんですが、、、どうなのだろう??

瀬央ゆりあさん演じるアーサーは、かつて2人だけ心から愛した女性がいたと劇中のセリフで告白していました。

で、この過去を乗り越えて今心に決めている女性がいるというセリフもありました。

これは未来進行形でメイベルしかいないと思うので、相手役は間違いなくメイベルでしょう^^

主演の「相手役」と、作品の「ヒロイン」を分けてもいいなら、

  • 相手役は、メイベル
  • ヒロインは、アーサーの親友ロバートの妻 ガートルード

になるんだろうか、、、?

ちょっと立ち位置がはっきりしないので、誰がヒロインなのかは観ているこっちに委ねてくれたんだろう、としっくりくる答えがないままの状態です。

 

星組「ザ・ジェントル・ライアー」キャスト感想

※ストーリーの内容も含まれていますので、作品の内容を知りたくない方はお気をつけください。

瀬央ゆりあさん/アーサー(ゴーリング卿)

今とはかけ離れた世界ですが、瀬央ゆりあさん演じるアーサーのちょっと軽そうで、だけどしっかりと自分を持っているイギリス紳士が登場すると、すっかりイギリスの社交界を体験しているような感覚になりました!

物語の始まりのシーン、瀬央ゆりあさんのイギリス紳士のキリッとした黒燕尾服の着こなし、見ているだけで楽しかったです^^

いつも感じる瀬央ゆりあさんの眼力の強さ、アーサーの陽気な性格や「貴族」という役柄上あまり感じなかったように思いますw

大事なところでウソばかりついて出てしまうという、本心をはっきりと言わないところがアーサーの特徴でしたが、だけどラストのメイベルへのプロポーズする場面が最高のシーンに仕上がっていました!!

これこれ、こんな瀬央ゆりあさんが観たかったんです!!

と叫びたくなるくらい最高のプロポーズでした^^ほんとにステキでした^^

 

綺城ひか理さん/ロバート・チルターン

アーサーの親友で、イギリスの政界で「紳士のお手本」と言われるような誠実な性格という役柄。

黒髪オールバックのヘアスタイルから「お硬い人」という印象がバッチリでした!

自分が犯してしまった過去の過ちに悩む姿、とっても良かったです!

キリッとした紳士かと思いきや意外にも「喜怒哀楽」が激しい人だったですね^^

コメディ作品ということもあったので、最後の方は泣いたり笑ったりして「ザ・真面目」だった印象とのギャップも楽しめました。

妻のガートルードをまっすぐに想っている姿、個人的には「理想の夫」だと言わせてほしいと思いました!

余談ですが、妻ガートルードの妹メイベルの名字も「チルターン」なので、ロバートは妻の姓を名乗っているんですね!

 

紫りらさん/ローラ(チーヴリー夫人)

音波みのりさんの代役として出演でしたが、とっても良かったです!

ロバートの過去の過ちの証拠を握る怪しい女性、チーヴリー夫人、不気味な笑顔がとても良かったです!!

とくに目ヂカラを感じるカメラ目線、最高でした!!

ライブ配信で観ていたのでバッチリ表情がわかるんですが、正面を向いたときの顔が笑ってしまうくらい怖かったです!!

淑女としての所作や振る舞いも「チーヴリー夫人」の人格が伝わるようでした!

 

小桜ほのかさん/ガートルード・チルターン

ロバートの妻で、夫を清廉で自分の思い描く「理想の夫」と疑わない真面目な淑女。

小桜ほのかさんの安定の演技と歌声、とっても安心して観ていられました^^

ガートルードの人柄が伺える声のトーンや話し方、振る舞いなどどれをとっても文句なしの淑女!

夫の過ちを知ってうろたえる姿や、突然のアーサーからの告白に動揺する姿が可愛らしく思えたりと魅力的な女性でした^^

夜会でのお衣装など、貴族らしいドレスがよく似合っていました!

 

詩ちづるさん/メイベル・チルターン

ガートルードの妹で、アーサーを慕う貴族の女性。

うるさいと評判のアーサーの父 キャヴァシャム卿(美稀千種)との会話も難なくこなす、頭の回転の早い女性に見えました。

歌もダンスもとても良かったと思いました。

「メイベル」という女性のチャーミングさは、アーサーとの会話で発揮されるんだなと画面から伝わるくらい「アーサー、早く私に告白して」と顔で言っているところ、可愛さ爆発していました!!

なんでもハッキリとものをいうところ、アーサーは後々に尻に敷かれるんじゃないかと思うくらいですw

アーサーへの好意もはぐらかさずにきちんと話すところ、とっても良かったです^^

コメディということで、アーサーの悪気のない告白にガックリするシーンには「メイベルの気持ちわかるわ~」と、観ているこちらも自然に苦笑いしていましたねw

若い女性らしさがわかる華やかな黄色のドレスの着こなしもステキでした!

 

個人的にはおじさんキャラたちの姿がとても楽しかったです!

美稀千種さんが演じるキャヴァシャム卿の息子アーサーにうるさく小言をいうところが楽しくて仕方なかったです^^

アーサーの屋敷に使える優秀な執事フィプスを演じる大輝真琴さんのジプシー・ダンスも良かったですよ!

ラストまで登場した稀惺かずとさん演じるトミーの最後まで諦めずにプロポーズする姿も最高でしたw

 

まとめ

宝塚歌劇 星組「ザ・ジェントル・ライアー」を観た感想と観劇レポートをまとめました。

紳士と淑女にもいろんな事情があるんだな~としみじみ思った作品でした。

夫婦円満でいるためにつねに風通しの良い環境が必要なんでしょうか?

この作品では人と人との信頼関係についても考えさせられました。

とっても面白かったので、バウホール公演が中止になった分、また違う機会があれば見たい作品だったです。

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