宝塚歌劇 花組「銀ちゃんの恋」が11年ぶりに再演します!
初演は1996年の月組 久世星佳さん・風花舞さんコンビ、そして花組と宙組で大空祐飛さんと野々すみ花さんコンビでの再演も好評でした^^
今回は水美舞斗さんが主演で銀ちゃんを演じます。
昭和の日本の演劇界の雰囲気と銀ちゃんを取り巻く人々のにぎやかな世界がまた蘇ります^^
2021年に花組で再演「銀ちゃんの恋」の気になることをまとめました。
花組「銀ちゃんの恋」あらすじ
「新選組」の映画撮影が行われる京都撮影所。
新選組 組長 土方歳三の姿で現れたのは、「銀ちゃん」こと倉岡銀四郎(水美舞斗)。
役者として華のある雰囲気で、人気のスター俳優として活躍中。
今回の「新選組」はハイライトだった「階段落ち」のシーンは中止。
代役のスタントも逃げてしまうほど危険な場面がカットとなると、自分が目立つことがなくなってしまうと焦っていました。
大部屋俳優のヤス(飛龍つかさ)は、銀ちゃんを慕う子分の一人。
ライバル俳優 橘(帆純まひろ)のアップになるシーンを数えさせられたりと銀ちゃんの小間使のようなことをしています。
それでもヤスは銀ちゃんの役者としてのすべてに惚れ込んでいて、憧れの「銀ちゃんのためなら」とどんなことも引き受けてしまうのです。
ある日、ヤスのアパートへやってきた銀ちゃん。
かつて清純派女優として活躍していた小夏(星空美咲)を連れて来ます。
「清純派」では売れなくなり、「落ち目」という言葉に落ち着きそうな小夏は、銀ちゃんとは何年も前からの仲でした。
銀ちゃんが小夏を連れてきた理由は、スキャンダルを避けるため。
小夏は銀ちゃんの子供を妊娠しており、そのことが表立たないようヤスのところへ連れてきたのです。
銀ちゃんはヤスに
「小夏と一緒になれ」
と無茶な頼みを言うのでした。
子供を産みたいという小夏、その小夏と結婚してヤスに子供の父親になってくれと言う銀ちゃん。
銀ちゃんの元カノ小夏とお腹の子の父親となるためにヤスの結婚はうまくいくのか!?
銀ちゃんは銀ちゃんで失恋して役者としても落ち目の危機!?
そんな落ち込む銀ちゃんのためにヤスは「新選組」の名場面「階段落ち」を引き受ける決意をします。
死ぬかもしれない役どころに、撮影が迫るにつれ神経を尖らせるヤス。
真面目に役者として働くヤスを大切に想い始めた小夏は不安でたまりません。
「階段落ち」撮影の日、小夏の陣痛のタイミングと重なってしまい。。。。
「銀ちゃんの恋」キャスト!2008年花組・2010年宙組・初演月組の配役と比較
◆銀ちゃん:役者として華もあり若手から人望も厚い人柄。荒々しい言葉や態度を煙たがる人も。
- 2021年花組:水美舞斗
- 2008年花組:大空祐飛
- 2010年宙組:大空祐飛
- 1996年月組:久世星佳
◆水原小夏:銀ちゃんの元カノで妊娠中。ヤスと結婚することに。
- 2021年花組:星空美咲
- 2008年花組:野々すみ花
- 2010年宙組:野々すみ花
- 1996年月組:風花舞
◆ヤス:銀ちゃんを慕う大部屋俳優。階段落ちの役を引き受ける。
- 2021年花組:飛龍つかさ
- 2008年花組:華形ひかる
- 2010年宙組:北翔海莉
- 1996年月組:汐風幸
◆朋子:銀ちゃんの新しい恋人。銀ちゃんファンの若い娘。
- 2021年花組:都姫ここ
- 2008年花組:華耀きらり
- 2010年宙組:すみれ乃麗
- 1996年月組:逢原せりか
◆橘:銀ちゃんのライバル役者。坂本龍馬を演じる。
- 2021年花組:帆純まひろ
- 2008年花組:真野すがた
- 2010年宙組:春風弥里
- 1996年月組:樹里咲穂
◆トメ:大部屋俳優。銀ちゃんの子分
- 2021年花組:峰果とわ
- 2008年花組:日向燦
- 2010年宙組:風莉じん
- 1996年月組:美郷真也
◆マコト:大部屋俳優。銀ちゃんの子分
- 2021年花組:翼杏寿
- 2008年花組:夕霧らい
- 2010年宙組:七海ひろき
- 1996年月組:まほろば遊
◆ジミー:大部屋俳優。銀ちゃんの子分
- 2021年花組:侑輝大弥
- 2008年花組:望海風斗
- 2010年宙組:愛月ひかる
- 1996年月組:高千穂舞(宝塚)、高翔みず希(東京)
◆ヤスの母:ヤスの故郷 熊本県人吉で小夏と対面する
- 2021年花組:京三紗
- 2008・2010・1996:邦なつき
※ちなみに熊本県人吉市は専科 轟悠さんの故郷です^^
>>星組【婆娑羅の玄孫】の感想!轟悠サヨナラ公演の観劇レポート
◆玉美:ヤスの兄嫁、女優の小夏と張り合う
- 2021年花組:糸月雪羽
- 2008年花組:月野姫花
- 2010年宙組:妃宮さくら
- 1996年月組:暁なぎさ(宝塚)、檀れい(東京)
宝塚版「銀ちゃんの恋」のラストは?映画版との違い
「銀ちゃんの恋」「蒲田行進曲」とラストは少しだけ違っています。
どちらも直前まで真剣な殺陣のシーン、銀ちゃんがヤスを抱きかかえてヤスが銀ちゃんの腕の中で目を閉じる、、、というところは同じ感じです。
宝塚版のラストは「ヤスのお葬式」からの大円満エンディング。
映画版のラストは「小夏の出産」からの大円満エンディング
となります。
この後のエンディングを見てほっとするというか笑顔になるというか、
こんなのありなの!?という驚きも続いてきます。
ラストを見ると、いろんな感情が渋滞して大変です!
どちらも大円満なラストを迎えるので、後味が良いというか気分が晴れやかになります^^
宝塚版の「銀ちゃんの恋」のラストは、
ヤスの階段落ちでの場面が終わると、ヤスの葬儀のシーンとなります。
小夏は生まれたばかりの子供を抱いて、ヤスが好きだった歌「蒲田行進曲」を歌います。
もうすぐ出棺の時間、ヤスが憧れていた銀ちゃんの姿が見えません。
「おれはここにいる!」と銀ちゃんの声がすると
ヤスが眠っていたはずの棺桶から銀ちゃんが!
電飾でピカピカ光る上着を羽織ってのド派手な登場!
そこで監督が「カット!クランクアップ!」
ヤスや小夏、映画会社の人たち、子分たちも舞台上に登場して明るく「蒲田行進曲」を歌ってエンディングを迎えます。
まさかの夢オチ的なにぎやかなラストでEND^^;
映画版「蒲田行進曲」のラストは、
ヤスの階段落ちの場面の後、ヤスの様子がわからないまま小夏が入院している病院へと移ります。
小夏は無事に子供を出産していました。
そして、子供を抱く笑顔のヤス。
ここで「カット」がかかり監督やスタッフが登場。
すべてが映画の脚本だったというオチでエンディングとなります。
花組「銀ちゃんの恋」ラストはどうなる?
まとめ
2021年花組公演「銀ちゃんの恋」は、映画「蒲田行進曲」を元にした作品で宝塚では11年ぶりの再演となります。
初演は1996年の月組、このときは宝塚大劇場での上演でした。
2008年花組、2010年宙組公演の「銀ちゃんの恋」のキャストを比較してみました!
銀ちゃんのどこか憎めないキャラクター、「男はつらいよ」の寅さんを思い出してしまいます。
女性にモテる、根っこにある優しさ、ずる賢さ、おちゃめなところ、口の悪いところ、などなど似ているところを挙げたらキリがありませんw
昭和の映画撮影の雰囲気や、銀ちゃんの派手な服装など今見ると珍しくて発見がたくさんあると思います。
水美舞斗さんが着こなす銀ちゃんスタイルも必見です^^