【月組】桜嵐記あらすじキャスト・相関図まとめ!原作やタイトルの意味は?

桜嵐記 月組

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宝塚歌劇 月組公演「桜嵐記(おうらんき)」は、古典文学の軍記物語「太平記」の中で活躍した楠木正行を主人公にしたお話です。

珠城りょうさん・美園さくらさんの月組トップコンビのサヨナラ公演ですが、どんな話なのか気になります!

「桜嵐記」のあらすじやキャスト、楠木正行が登場する「太平記」についてまとめました。

 

目次

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月組「桜嵐記」あらすじ

桜

「桜嵐記」は、宝塚の演出家 上田久美子先生のオリジナル作品です。

珠城りょうさんが演じる主人公 楠木正行(くすのき まさつら)は、南北朝時代に活躍した実在する武将。

 

【桜嵐記】あらすじ

鎌倉幕府を倒した後、権力争いによって2つに分裂した朝廷は、後醍醐天皇(一樹千尋)の「南朝」、足利尊氏(風間柚乃)をリーダーとする「北朝」が戦をしていました。

 

南朝には勝ち目がないと知りながらも戦った父 楠木正成(輝月ゆうま)は戦死。

その無念の想いを3人の息子長男 正行[珠城りょう]・次男 正時[鳳月杏]・三男 正儀[月城かなと])に託します。

その父の想いを継いで後村上天皇(暁千星)の側で戦う楠木家の長男 正行(まさつら)[珠城りょう]は、天皇の信頼も厚く戦いの腕もピカイチの武将となっていました。

 

正行が戦いの最中、後村上天皇(暁千星)の侍女 弁内侍(美園さくら)を、敵方の高師直(紫門ゆりや)から助けたことがきっかけで知り合った二人は次第に惹かれ合っていきます。

正行は後村上天皇から弁内侍との縁談を持ちかけられますが、戦の続く現状、自分の死によって大切な人を悲しませないために断ってしまいます。

勝機の見えない戦いに向かう正行と戦で父を失った弁内侍、想い合う二人が吉野の桜の下で束の間の幸せを噛み締めます。

終わりのない、そして勝ち目のない戦を続ける正行、そして次男の正時(鳳月杏)、三男 正儀(月城かなと)は、ついに窮地に立たされます。。。

 

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「桜嵐記」キャストと登場人物の相関図

「桜嵐記」の主要キャスト相関図をまとめました。

桜嵐記 相関図

・楠木正行:珠城りょう
南朝 後村上天皇に使える武将。
楠木正成の3人の息子のうちの長男
位の高さに惑わされず、どんな人も平等に扱う心の広い人物。
基本は標準語だが、地が出ると河内弁で話す。

・弁内侍:美園さくら
後醍醐天皇の側近 日野俊基の娘。
後醍醐天皇の後に即位した後村上天皇の侍女。
戦で命を落とした父の存在で心に暗い影がある女性。
料理は不得意。

・楠木正儀:月城かなと
楠木正成の三男
自由な思想の持ち主で、家柄や主君にこだわりがない性質。
戦い好きという点で兄たちと戦をしている節がある。
南朝での「戦」の意味を見いだすことができず兄と対立するが。。。

・楠木正時:鳳月杏
楠木正成の次男
妻 百合とは相思相愛の仲。
兄 正行と共に戦に明け暮れる。
料理が得意で肉の焼けるタイミングにこだわりあり。

・後村上天皇:暁千星
父である後醍醐天皇の後に天皇に即位。
心優しい性格で、父の思いから戦を続けるが本音としては戦争を望んではいない。
実は正行とは幼友達。

・足利尊氏:風間柚乃
北朝の武将のリーダー。
正行の父 正成の生前の姿を知っている人物。
楠木家の3兄弟の戦での力を認め、北朝へ寝返りを誘ってくる。

・高師直:紫門ゆりや
足利尊氏の右腕と名高い武将。
好色家で権力を使って女性をものにするクセのある人物。
弁内侍をニセの手紙でおびき寄せ、自分のものにしようとする。

 

「桜嵐記」の原作は「太平記」?楠木正行はどんな人?

古い本

楠木正行は、南北朝での戦いを描いた軍記物語「太平記」に登場しています。

「南北朝」での混乱が始まったきっかけは、鎌倉幕府を倒した後、その戦いで活躍した武将への配慮のない政治が始まったことから。

楠木正行は、後醍醐天皇が亡くなった後の後村上天皇が治める南朝の武将です。

そして父 正成と交流もあった足利尊氏をリーダーとした北朝と対立することになります。

 

楠木正行に関するエピソードとしては、

・戦の経験のない後醍醐天皇に、負けを覚悟した父 正成が 息子 正行と今生の別れを告げる「桜の別れ」

・高師直に連れ去られそうになったところを助けた弁内侍との縁談を断る話

など、楠木正行の境遇や真面目な性格がわかる話が存在します。

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月組「桜嵐記」タイトルの意味は?

「桜嵐記」の演出家 上田久美子先生は、

南北朝の争いで、勝ち目のない南朝が落ち延びた吉野の地。

戦の最中でも、訪れる春、咲き乱れる花々。

満開の桜の中で、戦いに向かう正行の姿、そこに生きた人々の儚さと切なさを描こうと思ったことから付けたタイトルとなりました。

 

「桜嵐記」のポスターにある『限りを知り 命をしれ』の意味は

上田久美子先生が体験した吉野で出来事で感じたことが元となっています。

上田久美子先生が闘病中の祖父と見た吉野の桜嵐のような突風と桜吹雪の中「今ここにふたつの命が確かにある」と感じました。

そして、「限り」を思うことで「生きる」ことをより実感できる、と思った瞬間となりました。

【死を覚悟した正行が、桜の中で愛する人と語り合ったら】、同じように感じるのではないかと思ったことをメッセージに込めました。

 

まとめ

月組「桜嵐記」は、軍記物語「太平記」で活躍した南朝の武将 楠木正行と、南朝の天皇に仕える侍女 弁内侍とのひとときの恋と、正行の生涯を描いたお話です。

珠城りょうさん、美園さくらさん月組トップコンビのサヨナラ公演として意識してしまうんですが、上田久美子先生が創り出す美しい舞台を楽しみにしています。

和モノ、時代物から漂う物悲しさが退団公演にしっくりくるようで、まだ観ていないのに寂しい気持ちですね、、、

明るい気持ちで卒業する姿を見送りたい私としては、上田久美子先生に「バッディ」みたいなステキなサヨナラショーを手掛けてほしかったなと思いました。

月組トップコンビのサヨナラショーの演出は中村暁せんせいなのかな、、、と気持ちのモヤモヤが続いております^^;

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