2019年月組バウホール公演「アンナ・カレーニナ」
宝塚で「アンナ・カレーニナ」を上演するのは、これで3度目となります。
前回の公演は2008年と10年以上前!
2008年版「アンナ・カレーニナ」の主人公ヴィロンスキーを演じる美弥るりかさんは、アンナの夫カレーニンを演じていました。
宝塚版「アンナ・カレーニナ」は、原作と違うところはある?
宝塚月組公演「アンナ・カレーニナ」についてまとめました!
目次
「アンナ・カレーニナ」原作あらすじは?
「アンナ・カレーニナ」の原作はロシアの作家トルストイ。
これまでに何度も映画化やドラマ化、そして舞台化されてきた名作です。
【あらすじ】
エリート軍人アレクセイ・ヴィロンスキー(美弥るりか)は、貴族の令嬢たちの憧れの青年でした。
アンナ・カレーニナ(海乃美月)は、政府高官カレーニン(月城かなと)の妻でその美貌で社交界の華として注目の女性。
アンナは兄夫婦の離婚危機に助け舟を出すべく、ペテルブルクからモスクワへやってきました。
その頃、ヴィロンスキーは母親を迎えにペテルブルクの駅にいました。列車から降りてくる美貌の婦人に心を奪われます。
ヴィロンスキーはアンナに一目惚れし、ペテルブルクへ帰るアンナを追いかけ情熱的に愛を伝えます。
アンナの兄嫁の妹キティとの将来を考えていた素朴な青年リョービンは、ヴィロンスキーと結婚を考えているというキティに振られてしまいます。
そんなキティもアンナに夢中なヴィロンスキーに振られ、ショックで寝込んでしまいます。
自分を追いかけてきたヴィロンスキーの情熱的な気持ちに惹かれていき、二人は深い仲になっていきます。
アンナの夫カレーニンは、二人の関係に気づきますが離婚には応じようとしません。自分の体裁を考えてアンナにヴィロンスキーと別れるようにと忠告をします。
やがてアンナはヴィロンスキーとの子供を妊娠、出産しますが産後に体調が悪くなりカレーニンに助けを求めます。
アンナを許すというカレーニンの優しさを目の当たりにしたヴィロンスキーは、アンナを助けられなかったことを悔やんで自殺を図りますが失敗に終わります。
カレーニンは、ヴィロンスキーを愛する妻の姿を見て離婚へと傾き始めます。
カレーニンが離婚を考え始めたことでアンナとヴィロンスキーは二人で暮らし始めます。
しかし、アンナは夫の元においてきた息子に会いたいがあまり離婚へ進むことができなくなっていました。
ヴィロンスキーはアンナに精一杯尽くしますが、次第に独占欲の強いアンナの存在を疎ましく感じるようになります。。
やがて二人の気持ちはすれ違っていき、悲しい結末を迎えることになります、、、
「アンナ・カレーニナ」キャスト
アレクセイ・ヴィロンスキー:美弥るりか
アンナ・カレーニナ:海乃美月
アレクセイ・カレーニン:月城かなと
他にも、
- アンナの兄嫁の妹キティ:きよら羽龍
- キティに求婚するリョーヴィン
- アンナの兄嫁ドリイ:楓ゆき
- アンナの兄オブロンスキー:光月るう
アンナと違って愛する人と幸せを掴んでいくキティとリョーヴィンは、裏主人公的な存在です。
アンナとヴィロンスキーの悲恋、キティとリョーヴィンの幸せに向かっていく日常という対照的な二組のカップルにも注目です。
宝塚版「アンナ・カレーニナ」
原作の主人公はタイトルからわかるように、アンナなのですが宝塚版ではヴィロンスキーを主人公にした話となります。
この物語をヴィロンスキー目線で観ると、また話が違って見えてきます。
アンナを中心に描いた映画やドラマ「アンナ・カレーニナ」では、アンナの優柔不断なところにモヤモヤします^^;
ヴィロンスキーに愛されているのに、ヴィロンスキーを困らせたり、夫の元に残した息子が気になって離婚ができなかったり、、、と、どっちつかずの態度をよく思わない同性が多い様子^^;
ヴィロンスキーを中心にするとアンナを一途に想うシーんが多くなるので、女性としてはクラっとくる気がします(笑)
ヴィロンスキーが何を考えて、何を悩んでいたのかをヴィロンスキー目線でみると、アンナは幸せだったんだなと思えてきます。
これまで2回公演があった宝塚版でちょっと不評だったのが、アンナの気持ちがいまいちわからない場面が多かったということ。ラストへ向かうほど「なにか足りなくない?」と疑問に感じてきます。。
植田景子先生、男性キャストを大事にしすぎるのか、けっこうこういうことある気がします。(そう思うのは私だけかもしれませんが^^;)
原作がある分、ストーリーが違う!という意見があるのも仕方ないのですが、観せたい部分に力が入りすぎるのか観終わると消化不足で気持ちが悪い、、、
だけども宝塚版は見どころ満載!「アンナ・カレーニナ」の見どころは、美弥るりかさんの軍服姿!ということを押さえておきましょう。
「アンナ・カレーニナ」は原作がロシア文学ということで、名前が覚えにくいです^^;
聞き慣れない名前と、あだ名(愛称)があるので、誰?誰?ってなっちゃいます。。
ヴィロンスキーもフルネームが「アレクセイ・ヴィロンスキー」といって愛称が「アリョーシャ」といいます。
他にもアンナの兄オブロンスキーは、フルネームが「ステパン・オブロンスキー」で愛称「スティーバ」
アンナの兄嫁「ドリイ」は、「ダーリャ・アレクサンドロヴナ」というフルネーム。ちなみにロシアは夫婦別姓なんですね。
ドリイの妹キティは、「エカテリーナ・シチェルバツキー」というフルネームです。どこを取れば「キティ」って愛称になるの?って思ってしまいました。
キティに求婚するリョーヴィンは、「コンスタンチン・レーヴィン」がフルネームで愛称「コスチャ」と言います。かわいいあだ名ですね^^
集中して観ないと、名前がわからなくなりそうです、、、
「アンナ・カレーニナ」は、観る前にキャストと名前を頭に入れておくと見やすいと思います。
「アンナ・カレーニナ」の上演日程
宝塚歌劇 月組公演「アンナ・カレーニナ」は、宝塚バウホールにて上演されます。
【公演期間】
2019年1月10日(木)~1月24日(木)
前回2008年の「アンナ・カレーニナ」は、宝塚バウホール開場30周年を記念した公演でした。
つまり宝塚バウホールは2019年で41年目に突入するってことですね!
宝塚大劇場とは広さも雰囲気も違って落ち着いた空間なので、バウホールで宝塚を観るっていうのもたまにはいいんですよね^^
バウホールでの公演は開演時間が大劇場と違うので(当たり前ですが)上演時間を間違えないでくださいね!
私は一度時間を間違えて1幕を半分見逃すという経験をしました(;_;)
基本的なことのなので言われなくても大丈夫!と思われている方はすみませんです^^;
まとめ
宝塚歌劇 月組公演「アンナ・カレーニナ」は、美貌の政府高官婦人アンナと貴族の将校ヴィロンスキーの道ならぬ恋を描いたロシア文学の最高傑作です。
宝塚版「アンナ・カレーニナ」は、原作と違って主人公をヴィロンスキーにして展開していきます。ストーリーは原作とほぼ同じになっています。
若き青年将校ヴィロンスキーのまっすぐな愛とその愛に悩む姿を美弥るりかさんが演じます!
バウホールで短期間演るだけというのが惜しいです!