月組【今夜ロマンス劇場で】感想!宝塚千秋楽の観劇レポート!

月組 今夜ロマンス劇場で ライブ配信

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宝塚歌劇 月組「今夜、ロマンス劇場で」宝塚大劇場 千秋楽公演ライブ配信で観劇しました!

月組トップスターコンビ 月城かなとさんと海乃美月さんの大劇場お披露目公演は、綾瀬はるかさん主演の映画を舞台化した作品!

とっても宝塚らしい作品になっていて、最後まで楽しめました^^

月組「今夜、ロマンス劇場で」を観た感想と観劇レポートをまとめました。

 

目次

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月組「今夜、ロマンス劇場で」感想と観劇レポート

観劇日:2022年1月31日(月)

劇場:宝塚大劇場(千秋楽)

脚本・演出:小柳奈穂子

 

「今夜、ロマンス劇場で」を観た感想

個人的には小柳奈穂子先生の原作ありの作品はどの作品を観ても「良かった」と思えるものばかりなので、見る前から楽しみにしていました。

期待をしすぎてもいけないと思っていたんですが、そんな心配をよそにとっても良い作品を観ることができました^^

こんなステキな舞台、ぜひ宝塚をまだ観たことがない人にオススメしたいくらいです!

「観てよかった!」と思えるほど、ラストの感動的なシーン、とっても幸せな気持ちで観終えることができて嬉しくなりました^^

わかりやすいストーリーに、演出の面白さ、キャストのバランスや登場人物のセリフ、衣装やセットも文句なしの作品でした^^

こんなに素晴らしい作品が観られるなんて!これからも宝塚歌劇で観続けていきたいと思う気持ちが強くなりました^^

 

演出や衣装、セットなどの感想

※ストーリーの内容も含まれていますので、まだ観ていない方や知りたくない方はご容赦くださいませm(_ _)m

プロローグからスクリーンでの映像をうまく使っていて、「映画」の世界を覗いているような感覚になったので「すごい!」と思いました。

プロローグの健司や美雪、登場人物たちでの舞踏会のシーンから、「映画の世界」と「健司たちの世界」との境界線が見えるような衣装の色合いにも「すごい」と思いました。

美雪の白いドレスでは気づかなかったんですが、狸吉や大蛇丸たち「映画の中の登場人物」の衣装が白、黒、グレーという色合いなところが良かったです!

この「色」についてもストーリーの中で美雪が「赤」「青」「緑」と嬉しそうに見ている場面があって、「映画の中の世界」との明確な違いを伝えてくれていたところ、ラストに映えてきていて本当にさりげないことだけど、作品のすみずみにストーリーの世界観が溢れていて丁寧な作品つくりをしていることに見ていて嬉しくなりました。

 

健司の住むアパートのレトロ感あふれる雰囲気も良かったです^^

健司のボロアパートのフスマから大蛇丸が登場したときには大爆笑してしまいましたw

どこからでも登場できるのに、昭和の雰囲気ただようフスマから出てくるなんて!

映画の撮影所の埃っぽいような雰囲気、電話ボックスや「ロマンス劇場」の外観と座席、健司が今いる世界を感じられるセットも見ていて楽しかったです^^

 

ラストについて感想

※ストーリーの内容も含まれていますので、まだ観ていない方や知りたくない方はご容赦くださいませm(_ _)m

個人的にはエンディングで、健司が書いた脚本のラストシーンを再現するところが最高に良かったです!

看護師さんたちが健司の脚本を読み上げるところから始まり。

スクリーンの映像に映るモノクロの映像には、ドレス姿の美雪、そして健司は王子さまになって美雪を玉座に迎えにいきます。

そして、スクリーン映像と舞台がリンク、モノクロ映像が映されたスクリーンが上がっていきます。

すると、そこには色とりどりのドレスを着た健司の仲間たちやロマンス劇場支配人の本多さんがいて、健司と美雪を拍手でお迎え!

モノクロから色がついたようにカラフルに変化した舞台に、とても感動的でした!

狸吉や大蛇丸など白黒グレーの色合いだった映画の登場人物たちも、カラフルな衣装を着ていたことにも感動しました!

今まで「映画の中」では白いドレスだった美雪のドレスの色は黄色、健司もそれに合せたような色合いでお似合いのカップルになっていました^^

美雪を心配していたばあやはピンクのリボンタイがとてもかわいかったです^^

 

物語の最後はハッピーエンドにしたいと言っていた健司の夢を叶えたようなシーンなのかなと感じました。

エンディングで健司と美雪は、手を取り合って口づけ、幸せそうに笑い合って幕が下りました。

 

色があふれる世界でのラスト、感動してしまいました。

ラストがこんなに良かったと思える作品、最近は出会えていなかった気がします。

 

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月組「今夜、ロマンス劇場で」キャスト感想

キャストごとの感想をまとめました。

ストーリーの内容も含まれているので、まだ観劇されていなくて知りたくない方は気をつけてくださいませm(_ _)m

 

月城かなと/牧野健司

映画製作所「京映」の助監督として働く牧野健司、とっても純朴な青年で見ていて応援したくなるほど良い人感が溢れ出ていました^^

この作品の前に演じた「川霧の橋」での江戸の荒々しい青年とのギャップがすごいですね(笑)

立ち振舞い、歌、演技にすべてが揃っていて月城かなとさんの舞台人としての安定感も素晴らしかったです^^

鳳月杏さんのハンサムガイ「俊藤龍之介」や暁千星さんの「大蛇丸」など、他のキャストたちの色が濃すぎて「健司」の色は薄めでしたが^^;

それがまた「健司」という人なんだということもよくわかっていい役だな~ともしみじみ思いました!

健司と美雪が歩んだ人生、ラストの病室での二人のやりとりで感じることができてグッときました。

ラストでの二人を観たからこそ、エンディングでは涙があふれるほどの感動を味わいました!!

キラキラと輝く色とりどりの世界で二人は幸せに暮らしたんだなと思って涙が止まりませんでした(/_;)

 

海乃美月/美雪

モノクロ映画「お転婆姫と三銃士」のヒロイン 美雪という役、わがままなお姫様の振る舞いがとっても良かったです^^

女王さまらしい言葉遣いもすんなりと受け入れることができましたし、「無礼者!」とか聞いていても気分がよくなる言いっぷりでした!

いろんな人に絡んでは、傘やメガホンで殺陣のごとく立ち回っていたので、アクション女優なみに動いていたようにも思いました^^

男顔負けの負けん気の強さやトラブルばかり起こして健司に嫌われるかと思いきや、時々かわいい仕草やセリフを言うところがたまりません!

海乃美月さんだから演じられる「美雪」という女性の魅力がしっかりと伝わってきました^^

 

鳳月杏/俊藤龍之介

映画製作所「京映」の看板俳優、「ハンサムガイシリーズ」でお馴染みの大スター!

昭和の映画スターをそのまま再現しているのかと思いきや、映画スタッフたちを振り回しつつも、どんなトラブルにも大人の対応を取るところが最高でした!

俊藤さん自身も言っていたんですが、本当に「海のように心が広い」大スターでした^^

鳳月杏さんが演じるからこその余裕のある大スターに見えるんですよね!

こういう誇張したようなクセのある役はやりすぎてもいけないし、ちょうどいい加減っていうものがあるんだと思います。

その「ちょうどいい加減」を見極めつつ安定した「俊藤龍之介」という役を演じたちなつさんの演技の凄さに感動しました!!

役柄としての「俊藤龍之介」も本当に良いキャラで、見終わってから大好きになりました!

ただ面白いシーンに登場する映画スターで終わってしまうのかと思っていたら物語後半では、なんてステキな大スターなの!と思わずにはいられませんでした^^

俊藤さんのハイライトシーンはこれでしょう!と言わんばかりの健司への励ましの言葉が最高でした!

「下を向くな!男の目線は常に未来!」

と、健司の迷っていた心を晴れやかにしてくれたシーンでした!

健司が自然と「勉強になります!!」と言ったところでちょっと笑ってしまいましたw

俊藤さんの取り巻きが毎回のように言っていた同じセリフだったんですが、取り巻きの人たちも俊藤さんへの尊敬の心を持って言っていたんだなとここで改めて感じたりもしました^^

俊藤さん、本当にいい人!

急に良いことを言い出し始めたなと感動していたんですが、このとき俊藤さんは「歌舞伎の連獅子」のお衣装を着ていて(笑)またそれが良かったりして^^

個人的には、俊藤さんが演じた「妖怪とハンサムガイ」のセリフ「レッツ!輪廻!」がずっと忘れられません(笑)

 

暁千星/大蛇丸

映画の中で「美雪」を我が物にしようとする悪役として登場する大蛇丸!

ネチネチとしたセリフの言い回しと、ゆったりした動きで蛇のようなしつこさが伝わってきて「大蛇丸」のキャラがひと目でわかるところが良かったです^^

「悪役」なんですが、コミカルな役どころで、ありちゃんの振り切った演技が最高でした!

二人も従者を連れていて彼らと一緒にアドリブもこなしていて、なんてオイシイ役なんだろうかとも思いましたよ!

手を胸の前でクロスさせて指をワサワサと動かす動作が必ずあって、登場するたびにそれを見るのが楽しみになってきていましたw

劇中でタンゴ調の曲で健司に迫るというシーンがあるんですが、「大蛇丸」の唯一の歌が聴ける場面があって嬉しかったです^^

ありちゃんといえばダンスが上手いのは当たり前、今回はさらに「歌」の上手さにも驚きました!

個人的には、ありちゃんが月組として宝塚大劇場で舞台に立つのは最後ということで、感慨深い想いで見ておりました。

 

風間柚乃/山中伸太郎

健司と同じ「京映」で働く仲のいい友人、山中伸太郎!

純朴な健司とは対照的に、積極的で「監督になる」という夢をはっきり持っている青年、風間柚乃さんの表情からも「山中」という人物がどんな人なのか最初のシーンからよくわかりました!

登場シーンは多かったんですが、おだちんが演じるキャラとしては個人的には物足りないかなと思ってしまう「夢を追いかける熱血青年」でした。

他のキャラの色が濃すぎるというのもあるのかもしれないですけどね^^;

 

光月るう/本多正

「ロマンス劇場」の支配人で、健司の理解者という役柄。

淡々としてどっちかというと冷たい人なのかな、と思いきや「健司」の変化に気づいて見守ってくれていたというステキな方でした^^

光月るうさんのひょうひょうとした本多さんの演技、見ていて楽しかったです^^

 

千海華蘭/成瀬正平

「京映」撮影所の所長さん!

「京映」の看板スターハンサムガイ俊藤を持ち上げつつ、撮影所の未来のために助監督にデビューのチャンスも与えてくれる所長さんでした。

ちょっとした胡散臭さのあるキャラなんですが、品行方正で真面目な愛娘 塔子さんがいることで「いいお父さん」にも見えるところ、ズルいですね(笑)

どんな役でもこなす千海華蘭さんが、誰を演じているのかいつも気になっているんですが「所長さん」役、とっても似合っていました^^

 

彩みちる/成瀬塔子

所長の娘、健司の友人 山中の想い人である塔子さん!

控えめで清楚、健気でとてもステキな女性でした^^

昨年11月まで雪組「シティ・ハンター」でセクシーな野上冴子を演じていた人と同一人物だなんて思えないです!!

演技の幅が広いんですね!ただただ感心してしまいます!

健司と美雪の仲が気になりつつも、美雪に対して優しい言葉をかけていたり塔子さんはとってもいい人でした^^

 

  • 朝陽つばさ/狸吉
  • 英かおと/虎衛門
  • 柊木絢斗/鳩三郎

「お転婆姫と三獣士」に登場する「美雪」の家来たち!

とにかく仕草が可愛くて、「三獣士」の歌もあったりして愛されキャラ確定の3人です^^

鳩三郎はしゃべれないというところもツボでした(笑)

美雪はちゃんと鳩三郎の言っていることを理解していたところも面白かったですw

 

  • 天紫珠李/雨霧
  • 彩音星凪/狭霧

暁千星さん演じる大蛇丸の従者の二人!

タンゴを踊るシーンもあったりと、見せ場もあっていいキャラたちでした^^

大蛇丸と一緒に指をワサワサと動かす動作も同じタイミングでやっていたのに気づいたときは何だか嬉しくなりました(笑)

雨霧 役の天紫珠李さんは、看護師の吉川天音 も演じていて、切り替えとか大丈夫か?と思うくらい大蛇丸の従者たちは遊び心満載の役でした!

 

まとめ

宝塚歌劇 月組「今夜、ロマンス劇場で」の観劇レポートでした^^

「観てよかった!」と思えるステキな作品でした!

登場人物たち全員が優しい人たちで、観ている方も気持ちが優しくなりました^^

宝塚を初めて観るという人にとってもオススメの作品だと思いました!

コロナ渦の中で、中断することなく千秋楽を迎えられたということも感慨深いです。

1公演、1公演を大切にしている月組生や宝塚のスタッフさんたちの努力が無駄にならないように東京公演も無事に千秋楽を迎えることができるようにと祈っております。

 

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