【雪組】ほんものの魔法使のあらすじとキャスト!原作はどんな話?

ほんものの魔法使
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雪組

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宝塚歌劇 雪組朝美絢さん主演「ほんものの魔法使」は、アメリカ作家ポール・ギャリコが原作の作品です。

ファンタジーの中にもぐさっと突き刺さる人間の心理が散りばめられた隠れた名作といってもいいような気がします^^

「ほんものの魔法使」のあらすじや登場人物など、気になることをまとめました。

 

目次

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「ほんものの魔法使」あらすじ

本

世界中の魔術師が集まる町「マジェイア」に、ストレーン山脈モグリアからアダム(朝美絢)と名乗る若者がやってきます。

アダムはしゃべる犬モプシー(縣千)を連れて、年に1度行われる「魔術師名匠組合」に入れてもらうため試験を受けにきました。

マジェイアへ着いたアダムは出場条件である「助手」を町で出会った女の子ジェイン(野々花ひまり)に頼みます。

アダムが見せた「魔術」を見てジェインは驚きます。

「仕掛けは?種明かしをして」と頼むジェインに、

「種明かしなんて何もないよ。これは魔術だから」

「ほんものの魔術はこんなこと起こらないのよ」というジェインに

「魔術ってさ、みんなほんものだろう?違うの?きみはそうじゃなかったの?」

と、真面目な顔で言います。

 

マジェイアでの魔術とは「手品」のこと。

マジェイアの魔術師とは全く違う「魔術」に動揺する参加者たち。

アダムは「ほんものの魔法使い」

マジェイアの魔術師になるための選考会では、アダムの存在が大きな騒動となっていきます。

 

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雪組「ほんものの魔法使」キャストと登場人物を紹介

原作「ほんものの魔法使」に登場するキャラクターと、雪組公演でのキャストを当てはめてみました。

【主要な登場人物】

・アダム:朝美絢
ストレーン山脈のモグリアから「魔術師名匠組合」の加入試験を受けにきた若者

・モプシー:縣千
アダムと一緒に来たものを言う犬、毒舌。

・ロバート:久城あす
原作「偉大なるロベール」:マジェイアの市長・魔術師名匠組合の統領

・ジェイン:野々花ひまり
ロバートの娘、親からは「何も出来ない子」と言われ育った自己否定の強い女の子

・ピーター:壮海はるま
ロバートの息子。両親からもてはやされて育った男の子

・ファスマー:麻斗海伶
マジェイアの門番。「魔術師」以外を町に入れないように見張っている。

・ニニアン:華世京
比類なきニニアン。子供が大好き。
原作では「無二無双ニニアン」:魔術がへたくそな青年

・マルヴォーリオ:桜路薫
原作では「全能マルヴォリオ」:腹黒い魔術師

【マジェイアに住む魔術師】
ワン・フー:天月翼 
ラージャ・パンジャブ:蒼波黎也
アブドゥール・ハミル:真友月れあ(原作「アブドゥル・ハミド」)
アレクサンダー教授:透真かずき
ダンテ:日和春磨(原作「瞠目のダンテ」)
メフィスト:星加梨杏(原作「凶凶し屋メフィスト」)
ゼルボ:紗蘭令愛(原作「無類のゼルボ」)
サティー:涼花美雨(原作「素晴し屋サラディン」のことかな?)

【原作の登場人物欄にない】
ジョセフィン(ロバートの妻):千風カレン
ベアトリーチェ(ジェインの友人):愛すみれ
ワン・メイ(ジェインの親友):彩みちる
ファーティマ(ジェインの友人):羽織夕夏
ロクサネ(ジェインの友人):花束ゆめ

 

【雪組キャストにあてはまらない登場人物】

不可思議屋フラスカティ
抜群のボルディーニ

魔術師たちの特徴と名前が一緒になっているんで、劇中ではどんなキャラクターとして登場するのかチェックしてみると楽しそうですね^^

 

「ほんものの魔法使」原作タイトルの意味や作者はどんな人?

「ほんものの魔法使」を書いたのは、アメリカの小説家ポール・ギャリコ。

原題は「The Man who was Magic」

直訳すると「魔法だった男性」となります。。。

どういう意味??

「The Man」とは主人公アダムを意味していると思うですが、「Magic」というところがポイントです。

「Magic」=「魔術」

だけど、マジェイアの町の人とアダムの「Magic」は意味が違ってくるような。。。

日本版のタイトルは、「ほんものの」「魔法使」という原題にはない言葉が使われています。

だけどこのタイトルは、原作をより深くするようなとても「しっくり」くる言葉になっています。

そして日本版でのタイトルの副題は「罪のないお話」とあります。

物語の中では不安や嫉妬などを抱えて生きるマジェイアの町の人たちにとって、アダムの存在が救いとなっています。

このあたりを知って「ほんものの魔法使」の物語を読むのも面白いんじゃないかと思います^^

 

「ほんものの魔法使」は、作者ポール・ギャリコが69歳のときに書いた作品です。

ポール・ギャリコは、小説家になる前はスポーツライターをしてました。

プロボクサーとスパークリングをしたり、野球選手の球を受けたりするなど、自分で体験したことを記事にしていました。

ユーモアのある記事が話題で「アメリカで一番の高給取りスポーツ記者」と言われるほど国民的な人気ものでした。

そして30代はじめ頃から小説を書き始めます。

作家デビュー作「スノーグース」はアメリカの文学賞「オー・ヘンリー賞」を受賞し、作家としても成功を収めます。

映像化される作品もあり、作家としても人気ものになります。

ポール・ギャリコの作品で映像化されたもの(抜粋)

  • 「ポセイドン・アドベンチャー」:1972年アメリカで映画化
  • 「トンデモネズミ大活躍」:1979年日本でアニメ化
  • 「7つの人形の恋物語」:ミュージカル「リリー」の原作

 

ポール・ギャリコは、動物好きなことからネズミや猫を擬人化した物語などが多くあります。

「トンデモネズミ大活躍」は、1979年に日本でもアニメ化されています。

個人的には、人間と猫の立場が逆転したお話「猫語の教科書」が好きです^^

 

雪組「ほんものの魔法使」まとめ

雪組公演「ほんものの魔法使」は、魔術師アダムが「ほんものの魔術とはなにか」を「手品」を「魔術」と呼ぶマジェイアの町の人たちに気づかせるストーリーとなっています。

アダムが主人公ですが、マジェイアの町の人たちも個性豊かで憎めない人たちなところもいいんです^^

自分に自信が持てない女の子ジェインは、アダムと出会って変わっていくところも見どころとなっています!

久々の木村信司先生の演出なのもとっても楽しみです!

木村先生らしい作品でもあるな~と原作を読みすすめるとしみじみと感じました。

個人的に「不滅の棘」(愛月ひかるさんが再演もされましたね^^)がオススメなので、気になる方はチェックしてみてください^^

 

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