雪組「ファントム」宝塚大劇場公演を観てきました!
望海風斗さん、真彩希帆さんの雪組トップコンビの歌唱力は期待以上の良さでした!!
フィナーレまで大満足だった雪組「ファントム」を観劇した感想をまとめました!
目次
雪組「ファントム」を観劇した感想
とても素晴らしかったです!
歌が多く、難しいことが特徴の「ファントム」ですが、まったく心配なしでした^^
歌声から登場人物たちの感情が伝わってきて、歌を聴く度に目がウルウルしました(/_;)
歌以外でも、新しい演出やセットなど観たことがある人にも新鮮な舞台になっていると思いました。
新曲も!2幕の始めにエリックがクリスティーヌの口づけをした後に歌った曲は、2011年花組「ファントム」ではなかったナンバーでした。
とにかく感情を揺さぶる音楽と歌声に、今も思い出しただけで泣けてくるくらいに感動しました!
ファントム:望海風斗さん
望海風斗さんだけのファントムが舞台上に存在しました!
どのナンバーも歌の上手さを忘れてしまうほど感情がこもっていました。
望海風斗さんが泣きながら「私を産んだ母」を歌う2幕での銀橋でのシーンは私も号泣、周りのお客さんも号泣(/_;)
父親ジェラルドとの長い銀橋でのお芝居とデュエットも最高でした!
父子の掛け合いの場面は望海風斗さんの演技にやられました!さりげなく父親に問いかけるセリフはエリックの性格がそれだけで見て取れるようでした。
「オペラ座」の地下で美しい音楽に育てられて、寂しさと愛に飢えるエリックがクリスティーヌと出会って変わっていく様子の自然な演技が素晴らしいと思いました。
父やクリスティーヌの愛を感じながら最期は「生きるに値する」人生を送ったのだろうと思うと、、泣けます(/_;)
クリスティーヌ:真彩希帆さん
実は真彩希帆さんのクリスティーヌを一番楽しみにして観劇をしました^^
クリスティーヌの歌をこんなに不安なく聴くことができたのは初めてでした。
「ビストロ」の場面は、クリスティーヌの一番の見どころですが、期待以上の良さにトリハダが立ちました!
「♪Home(私の夢が叶う場所)」の望海風斗さんとのデュエットの相性の良さも抜群でした!あんなに気持ちのいい歌声が生で聴けたことは今年一番の幸せだと思いました^^
クリスティーヌがファントムの顔を見た時の悲鳴は、低めの声でかなりリアル!ファントムの顔の恐ろしさが伝わってくるようでした^^;
個人的には2011年版の蘭乃はなさんの悲鳴が可愛らしくて一番好きです(笑)
ジェラルド・キャリエール:彩風咲奈さん
ジェラルドは歌以外には演技で父親としての雰囲気を出す難しさがあるんですが、見事でした!
息子エリックの醜い顔を最後は愛しく思っていたと思う銀橋での告白のシーンはいつ見ても感動します。
ジェラルドとエリックとのデュエット、本当に良かったです!
ジェラルドの一言一言がエリックを思っての言葉だと伝わってきました。息子への償いを終えたラストの寂しさを讃えた背中にまた号泣しました(/_;)
フィリップ・ド・シャンドン伯爵:朝美絢さん(役替り)
役替りのシャンドン伯爵は、朝美絢さんの回を観劇しました。
若々しい爽やかなシャンドン伯爵は、前回観た2011年花組版の朝夏まなとさんと印象が似ていたように思いました。
シャンドンって立ち位置が微妙で難しい役なんだなと改めて感じました。役を演じる人によって雰囲気が違うんですよね。
キャラ的には、シャンドン伯爵はお坊ちゃんなの?それとも大人な紳士?
女性に不自由してないので、タラシにも見えるし、、、どうしてクリスティーヌを必死に助けようとするの?
と疑問が尽きなかったです。
とても良い役なのでシャンドンの心情など、もうちょっと描くことってできないのかなと思いました^^;
カルロッタ:舞咲りんさん
意地悪なカルロッタにさらにコミカルさが倍増して、良いキャラでした!
「♪この場所は私のもの」の自由な振る舞いと歌声は、意地悪キャラを忘れるくらい気持ちが良かったです!
「ファントム」でカルロッタの演技にこんなにたくさん笑いが起こることがなかったので、舞咲りんさんの役作りに脱帽でした!
アラン・ショレ(彩凪翔さん)との夫婦漫才も最高でした(笑)旦那さんの投げキッス、客席に投げ返しちゃって(笑)ちゃんと受け取ってあげてください^^;
アラン・ショレ:彩凪翔さん
妻カルロッタを愛する旦那として、かわいそうなくらい献身的な姿が良かったです(笑)
ソロの歌は無いのですが、脇でちょこまかとコミカルな動きに思わず目がいってしまいました!
憎まれ役だけど、ラストに近づくにつれて小心者だけど愛妻家なアラン・ショレに愛着が湧いてきましたよ^^
2018年版「ファントム」演出は今までと違う!
過去3回の「ファントム」と演出が新しく変わっていました。
ひとつは、CG映像でオペラ座のイメージを具体化したこと!
幕に実写に近いCG映像を使うことで、「オペラ座」のイメージをつかみやすくなりました。
プロローグで、ファントムのオペラ座地下に住む場所をはっきりと見せてくれたことで、劇中に何度も地上と地下を行ったり来たりする場面が登場しても「ここはどこ?」と思うことがなくなりました。
「カルメン」のリハーサル風景の場面
劇中の「カルメン」のリハーサルシーンでは、ファントムがうまくオペラ座団員に紛れ込めていました。リハーサルをめちゃくちゃにした後にカルロッタが「仮面が、、」と言うシーンは今回が初めて。
その後にジョセフ・ブケーの遺体が登場するので、このシーンのつなぎとして自然な流れになりました。
エリックの森の場面
2幕でクリスティーヌと森へ出かける場面がテーブルセットになってました。過去公演ではピクニックのようにレジャーシートで地面に座るパターンでした。
「ファントム」フィナーレの内容は?
今回の雪組「ファントム」のフィナーレナンバーは、全曲が劇中歌でした。
当たり前といえば当たり前なんですが、過去公演の「ファントム」フィナーレは、クラシック音楽を使っていました。
悲しいラストでしたが、劇中歌を使ったフィナーレでまた劇中の場面を思い出してテンション上がりました^^
♪世界のどこに
最初に彩風咲奈さんが登場!「世界のどこに」を歌って銀橋を渡っていきました。
♪夜のために着替え
その次がロケット!フランスパリの色合いのお衣装が可愛かったです^^
「夜のために着替え」を華やかな群舞で盛り上げてくれました。
♪私の真の愛
次に真彩希帆さん他娘役の群舞で「私の真の愛」を真彩希帆さんがスロージャズ風の曲調で再び美声を披露してくれました^^ここでもテンション上がりました!
♪僕の悲劇を聴いてくれ
男役たちの大階段での群舞は最高でした!
個人的には渋くしまった群舞だったのですが大階段から降りてくると、曲調が明るく変わってしまったのが残念^^;
♪パリのメロディ
雪組全員でのフィナーレナンバーでした!
最初に銀橋で望海風斗さんが歌って、それから彩風咲奈さんへと続いていきました。
組長 梨花ますみさんが銀橋で歌ってくれたにはハッとしました!次から専科へ異動するのでなんだか感動しました。一緒にデュエットしたのはこの公演で退団する陽向春輝さん!笑顔が素敵でした^^
最後はショーの中詰のように銀橋にズラッとならんで歌ってくれて、大満足のフィナーレ!
残るはトップコンビのデュエットです!
♪Home-私の夢が叶う場所-
赤のお衣装で揃えた二人のダンスは、二人とも笑顔でした。
銀橋の中央では、ファントムとクリスティーヌを思わせるような素振りもあって魅入ってしまいました。
ラストは、クリスティーヌをエリックが戸惑いながら抱きしめる、という振り付けに見えてなんだかまた泣けてきました(/_;)
このデュエットダンスはもう一回みたいです!
まとめ
雪組「ファントム」は期待以上に素晴らしい舞台でした!
宝塚らしさもあり、ミュージカルとしての豪華さもあり、歌の魅力も十分に感じることができる「ファントム」はぜひ観てほしい演目です!
今年最後の締めくくりにこんなに良い舞台を観ることができて幸せです!
宝塚千秋楽はライブビューイングもあるので、まだ観るチャンスはありますよ!