宝塚歌劇 星組公演「ロミオとジュリエット(2021)」の【役替わりA】を観劇しました。
内容は同じなのに、雰囲気がガラッと変わったような印象でした!
星組「ロミオとジュリエット」役替りAパターンを観劇した感想をまとめました。
目次
星組「ロミオとジュリエット」役替りA キャスト
役替りAパターンのキャスト
- ティボルト:愛月ひかる
- ベンヴォーリオ:瀬央ゆりあ
- マーキューシオ:極美慎
- パリス伯爵:綺城ひか理
- ヴェローナ大公:輝咲玲央
- 死:天華えま
- 愛:碧海さりお
- ピーター:遥斗勇帆
- ジョン:羽玲有華
9人の登場人物が役替りありのキャストとは、かなり多いんじゃないかと思います^^;
新型コロナ対策のため、出演する星組生の人数を減らしています。
千秋楽に全員揃って舞台に立てない悔しさがあるところ、残念に思います。。。
★役替りBパターンはこちら!
>>星組【ロミオとジュリエット】役替りB観劇レポートとフィナーレの感想!
星組「ロミオとジュリエット」役替りAパターン 感想
最初に「Bパターン」を観劇したのですが、全く印象が違って(当たり前なんですけど)良かったです^^
この日は宝塚大劇場の千秋楽ということもあって、とても気合が入って劇場から熱が伝わってくるようでした!
今回も、「U-NEXT」を利用してライブ配信で観劇しました^^
本来なら劇場へ直接観に行きたかった作品だったんですが、遠征となると時間とお金が飛んでいきます^^;
A・Bパターンを両方を自宅で見ることができる「ライブ配信」があってとても嬉しいです!
★ティボルト:愛月ひかるさん
貫禄がすごすぎましたw
荒々しい若者でありながらも、大人な雰囲気が漂っていてステキでした^^
なにか達観しているような立ち振舞に、哀愁漂うジュリエットへの愛のうた、最高でした!!
仮面舞踏会でのポップなダンスにいつも注目しています。
あんな硬派なティボルトが、あんなかわいいダンスを踊っているなんて!とギャップ萌えするシーンなのでいつも注目していますw
ロミオとジュリエットが結婚した後、「教会から出ていく二人を見た」と言っただけの仲間を殴るティボルト、そして叶わぬ恋とわかってからの狂気を帯びていく様、恐ろしかったです^^;
★ベンヴォーリオ:瀬央ゆりあさん
ベリーショートの髪型がとっても良く似合っていました!
ロミオの親友の内の一人、どちらかというと真面目なイメージもあるベンヴォーリオは瀬央ゆりあさんにピッタリだったと思います^^
セリフも歌も聞き取りやすい声なので、安心して観ていられました!
2幕の後半で「伝えよう」とロミオに会いに行くところの素直な気持ち、テレビ画面からもしっかり受け取ることができました。
できれば「伝えないで」と、いつも思うんですが、ロミジュリのエンディングを迎えるための大事な場面なので静かに見守りましたw
★マーキューシオ:極美慎さん
ピンク色の長髪、似合っていました!
見た目からもマーキューシオの不真面目さも伝わるところ、とっても良かったです!
マーキューシオの最期の場面、演技がとってもステキでした!
マーキューシオが息絶えるこの場面で感動したのは、早霧せいなさん以来だと思います。
セリフもしっかりと聞こえて、ロミオへ言いたかった本心がしっかりと胸に響いてきました。
★パリス伯爵:綺城ひか理さん
パリス伯爵、いい声でした!
よく通る声で、聞き取りやすく、リアクションも大きくて笑ってしまいました!
マヌケと言われようが、全く態度が変わらないという物語が進んでも立ち位置が変わらないキャラも珍しいですねw
憎まれキャラですが、印象に残るいい役です!
パリスが出てくるとちょっと場面が和らぐのでオイシイ役でもありますね^^
★ヴェローナ大公:輝咲玲央さん
セリフも歌も聞き取りやすくて、良かったです!
Bパターンでは、乳母の付き人「ピーター」を演じています。
ピーターとヴェローナ大公、全く真逆なタイプのキャラクターなので、演じていて楽しいんじゃないかなと思っています^^
威厳のある中にも、悲劇に直面して感情が爆発するところ、大公という立場で揺れ動いているんだなと考察してみました。
あまり真剣にヴェローナ大公のことを考えたことがなかったですが、甥のマーキューシオの悲劇を悲しむ一人の人間なんだなと改めて気づく場面がありました。
★死:天華えまさん
妖艶な眼差しでロミオにつきまとう「死」のダンス、とっても良かったです^^
気づいたときに「死」がすぐそばでニヤリと笑っているところ、怖かったです!
2幕の後半、ロミオへ神父さまの手紙を届けに来たジョンを違う方向へと導く動作が自然でした。
愛月ひかるさんの「死」は「押した!」と見ていて言ってしまったくらい(笑)の動作をしていたので、このあたりは対照的かなと思いました。
セリフがなくても「死」の恐怖がロミオをつきまとっている感じがして存在感すごいなと感じながら観ていました。
★愛:碧海さりおさん
愛のしなやかなダンス、ステキでした^^
ロミオとジュリエットが幸せな気持ちが伝わるような存在感がとても良かったです!
★ピーター:遥斗勇帆さん
出番は少ないんですが、乳母から散々「ピーター!」と名前を呼ばれるからか印象に残るオイシイ役ですね!
敵側のモンタギューの若者に散々からかわれる姿、いつも笑ってしまいますw
Bパターンでは「ヴェローナ大公」を演じるという、両極端なキャラクターを演じられて楽しそうだなと思っています^^
★ジョン:羽玲有華さん
2幕の後半で神父さまの大事な手紙をロミオへ届ける大事な役どころです。
セリフもあってないような役なので、役替りがあるなんてと不思議に思っていました^^;
だけど新型コロナ対策で「Bパターン」では休演することになるので、役替りがあってよかったのかなとも思います。
星組「ロミオとジュリエット」主要キャストの感想
宝塚大劇場の千秋楽だったこともあって、礼真琴さん他星組生の気合を感じるような舞台でした。
★ロミオ:礼真琴さん
登場から「ロミオ」の儚さとフレッシュな存在感が際立っていました!
「ぼくは怖い」とちょっと退屈にも思える暗めのシーンでも歌で魅せられるというところ、礼真琴さんのすごいところだなとしみじみ感じました。
ロミオの無邪気な恋心とジュリエットへのまっすぐな気持ちが最期まで伝わってきて、ラストまで目が離せない存在感は圧巻でした!!
本当にハマり役ですね!東京公演もとても楽しみです^^
★ジュリエット:舞空瞳さん
可憐な中にも芯の強さを感じるジュリエットでした!
バルコニーでのシーンで乳母がしつこく呼ぶときの「今行く!」というセリフ、歴代のジュリエット史上一番乱暴な印象ですw
ロミオの前では可愛らしいジュリエットですが、将来はロミオは尻に敷かれるじゃないだろうかと思ってしまいましたww
ロミオがバルコニーから去ったあとの仕草が、「かわいい!」と思わず言ってしまうくらい可愛かったです^^
そしてラスト、ロミオが先に逝き横たわる霊廟での演技が最高にお気に入りです。
ロミオ同様ラストまでジュリエットの仕草ひとつひとつに注目せずにはいられないくらいステキな演技をしていたと思いました。
★ロレンス神父:英真なおきさん
ロミオとのデュエットがとても好きです。
ロレンス神父のロミオを思う気持ちが溢れていました!
元星組の組長さんでもあるので、礼真琴さんの成長を見守っていたというところがロレンス神父と重なるような気がしました!
ロレンス神父は、英真なおきさんと重なる部分があるのかなと思ってみたりしました^^
★乳母:有沙瞳さん
歌も演技もとっても素晴らしいので、安心して観ていられました!
ジュリエットのために奮闘する乳母の姿、いつ観ても感動します!
ジュリエットの結婚相手のロミオも大切にしてくれるところも良かったです^^
ラストでは、ジュリエットには同意できずにいましたがこの選択もわからなくはないんですよね。。。
乳母のジュリエットを想う気持ちはラストまでしっかりと感じられました!
★モンタギュー卿・モンタギュー夫人:美稀千種さん・白妙なつさん
ロミオの両親。
どちらかというとモンタギュー夫人のほうが場面が多いです。
モンタギュー夫人の歌、とってもステキでした。
ラスト、キャピュレット夫人とのデュエットはいつも感動します。
ロミオは地上では想いが叶わなかったことを母親として悲しい気持ちが伝わってきました。
★キャピュレット卿・キャピュレット夫人:天寿光希さん・夢妃杏瑠さん
ジュリエットの両親。
キャピュレット家はちょっと家庭崩壊気味なところ、ロミオの家と違うところですね。
父は遊び好きで妻に愛されず、一人娘の年齢も覚えていないという、割と今の一般家庭にも当てはまりそうです。
威厳をもってキャピュレットを守る父の娘を想う歌は、しみじみと聞いてしまいます。
後悔するならはじめから家庭をきちんと見ていなくてはいけないですよ、と個人的には思ってしまいます^^;
キャピュレット夫人の妖艶な雰囲気、とっても良かったです^^
ティボルトに相手にされなくても、ティボルトが亡くなるシーンでは甥を大切に思っていた気持ちが伝わってきました。
ラストのモンタギュー夫人とのデュエットは、今度は大事な一人娘も亡くなってしまった悲しさが伝わってさらに涙を誘います。
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星組「ロミオとジュリエット」Aパターンのフィナーレ感想
フィナーレの最初は愛月ひかるさんから!
Bパターンではここで瀬央ゆりあさんが最初に登場しました。
銀橋を歌いながら渡るだけなのに、どうしてニヤニヤが止まらないのかと思うほどのカッコよさ!!
さっきのティボルトとは打って変わって大人な落ち着いた雰囲気がたまらなくステキでした^^
ラインダンス
ロケットダンスは人数が少なくなってしまいましたが、一列に並んでの足上げはテレビ画面で観ても迫力がありますね^^
音楽は、ロミオとジュリエットがバルコニーで歌っていた歌がベースとなっていました。
男役スターの群舞
中央のセリから礼真琴さんが登場!
光沢のあるベージュと黒の変わり燕尾服がとってもステキでした!
男役スターたちも舞台袖から登場して群舞を踊ります。
「ここはヴェローナ」と一節歌ってくれましたが、フィナーレの途中で突然歌ったのでちょっと不思議な感じがしましたw
途中で大階段から下りてきた娘役さん、その中央には愛月ひかるさんが!!
そのオーラと存在感すごすぎです!
「ライブ配信」で見ているので、アップで表情が見れるところが嬉しいですね^^
男女でのダンス、フォーメーションがくるくると変わって見ていて面白い場面でした!
一旦、礼真琴さんが舞台から去り、愛月ひかるさんを中心に男役の群舞です。
とってもよく揃っていていい感じでした^^
Bパターンのときに感じた「衣装の色合い」がやっぱり気になりました。
光沢のあるお衣装でしたが、もう少しはっきりした色合いのほうがダンスが映えるのに、とちょっと残念でした。
デュエットダンス
礼真琴さんは大階段の中央から登場。
舞空瞳さんは、舞台中央のセリから上がってきました。
ワインレッドとブラックのシックな色合いのドレスがとってもステキです^^
曲調はタンゴ!
キレのあるダンスがとにかく見応えありました!
ジュリエットは踊るシーンが少ない分、フィナーレにダンスのすべてをぶつけているのかと思うほどのキレキレのダンス!
振付もステキで、家で見ていて歓声を上げたくなるほど最高に良かったです^^
「ライブ配信」で見ていると、思いっきり声が出せるのでいいな~と思っています^^
パレード
エトワールとして小桜ほのかさんが登場。
高音で見事に歌い上げて、フィナーレの最後にふさわしい歌声でした^^
本役は、モンタギュー側の娘として出演している小桜ほのかさんの歌声もっと舞台で聞きたいです^^
パレードのお衣装は、劇中で全く着ていなかったデザインなところがいつも注目しています。
特に「死」「ティボルト」「ジュリエット」「ロミオ」は、こんな衣装は着ていなかったじゃん!とツッコミを入れたくなるほどのデザインになっていましたw
まとめ
星組「ロミオとジュリエット」役替りAパターンの観劇レポートをまとめました。
ティボルト・ベンヴォーリオ・マーキューシオと、どの場面も見応えがあって観ることができてよかったです^^
A・Bパターン両方を観られるなんて、ライブ配信って本当にいいですね^^
東京公演は、Aパターンの千秋楽しかライブ配信しないのが残念ですが、あと一回観劇のチャンスがあるので楽しみにしています!