2022年2月 宝塚歌劇 星組公演「王家に捧ぐ歌」
名古屋 御園座の宝塚公演が1年ぶりに帰ってきました^^
宝塚の御園座公演は、2020年2月公演「赤と黒」以来なので、嬉しいです!
2022年星組「王家に捧ぐ歌」のあらすじや歴代キャストをまとめました。
目次
宝塚「王家に捧ぐ歌」あらすじ 原作はオペラ「アイーダ」
初演は2003年星組、そして閉場してしまった名古屋の「中日劇場」でも公演された作品。
2015年には宙組の大劇場公演として朝夏まなとさん・実咲凜音さんのお披露目の作品ともなった名作です!
「王家に捧ぐ歌」の元ネタはヴェルディ作曲のオペラ「アイーダ」
元の作品の主演はアイーダと女性なのですが、宝塚ではアイーダの相手役となるラダメスを中心に物語が描かれています。
星組『王家に捧ぐ歌』キャスト
- ラダメス:礼真琴
- アイーダ:舞空瞳
- アムネリス:有沙瞳
- ファラオ:悠真倫
- アモナスロ:輝咲玲央
- ケペル:天華えま
- ウバルド:極美慎
「王家に捧ぐ歌」あらすじ
出典:公式ホームページより
「エジプト」と「エチオピア」は長く戦いを繰り返している敵国同士。
エジプトの若く勇敢な戦士ラダメス(礼真琴)は、次のエチオピアとの戦いに「将軍」として出陣したいと願っていました。
先の戦いで捕虜となったアイーダ(舞空瞳)は実はエチオピア女王。
戦場でラダメスに命を助けられたアイーダは、今はエジプト王ファラオの娘でエジプト女王 アムネリス(有沙瞳)の奴隷という身分となっていました。
ラダメスはエチオピアから連れてきた美しい囚人アイーダに想いを寄せていました。
アイーダもまたラダメスを想っていましたが、敵国の戦士であり囚人の身分となった自分の立場をわきまえて密かに胸にしまうことしかできません。
密かに愛するアイーダのため「戦いに勝利した後、エチオピアを解放する」と約束するラダメスに、アイーダは「戦いは新たな戦いを生むだけ」と戦争の意味を問います。
ラダメスとアイーダのやり取りに割って入ってきたエジプト女王アムネリスもまた、ラダメスに想いを寄せていました。
アムネリスは二人の雰囲気に、ラダメスとアイーダは想い合っているのではと感じていました。
エチオピアとの戦いの将軍にラダメスが選ばれ、アイーダとの約束を胸に出陣します。
この戦いで見事エジプト軍が勝利、その吉報を受けたアムネリスはアイーダに「戦いに勝ったがラダメスは戦死した」と嘘を告げます。
密かに愛していたラダメスと祖国エチオピアの両方を失って泣き崩れるアイーダを見て
「身分違いも甚だしい!ラダメスはエジプト女王の私にこそふさわしい」
と、アイーダの気持ちを知るためカマをかけたアムネリスは怒りに震え、ラダメスとは不釣り合いだと罵るのでした。
戦いから帰還したラダメスは、アイーダとの約束どおり「エチオピアの解放」をエジプト王ファラオ(悠真倫)に許しをもらうことができました。
戦争は終わり平和が訪れたはずでしたが、エジプトに負けたエチオピア軍の残党は静かに復讐に燃えていました。
捕虜として捉えられていたアイーダの父(実はエチオピア王)アモナスロ(輝咲玲央)は、解放され自由になりましたが祖国のため復讐のきっかけを探していました。
そこへ娘アイーダがラダメスに会いに行くことを知り声をかけます。
アモナスロは、アイーダにファラオ王の暗殺に役立つ情報をラダメスから聞き出すようにと迫ります。
アイーダは父の祖国への想いに気持ちがゆらぎながらラダメスの元へ急ぎました。
戦いが終わりやっと会えたラダメスとアイーダ。
ラダメスは今まで秘めていたアイーダへの想いを告白します。
アイーダも嬉しさのあまりラダメスの想いに応えますが、幸せの胸中にもアムネリスの存在がこの想いを不安にさせます。
ラダメスへの愛か、父アモナスロが望む祖国の復活か、迷うアイーダ。
そしてラダメスとの会話の中でアイーダは意図せずファラオ王がひとりになるタイミングを知ってしまいます。
アイーダはラダメスと身分を捨てるのか、それとも祖国エチオピアのために生きるのか。
アイーダとラダメスの選んだ道によって、エジプトとエチオピアの民はこころを打たれるのでした。。。
星組「王家に捧ぐ歌(2022)」初演・宙組キャストと比較!
「王家に捧ぐ」はこれまでに初演を含めて4回上演されています。
- 2003年:星組 大劇場 ※初演
- 2005年:星組 中日劇場
- 2015年:宙組 大劇場
- 2016年:宙組 博多座
2003年・2005年の星組はトップスターコンビなどの主要キャストの変更はなし。
2015年・2016年の宙組も同じく主要キャストの変更はほとんどありませんでした。
「王家に捧ぐ歌」のヒロインはアイーダなんですが、初演では当時の男役2番手スター安蘭けいさんがアイーダを演じました。
そして2度目の中日劇場公演でもアイーダを演じています。
さらに安蘭けいさんが星組トップスターを退団直後にもほぼ同じストーリーの作品「AIDA」でアイーダを演じています。
安蘭けいさんは「王家に捧ぐ歌」のアイーダ役を3度も演じています^^!
当時の星組のトップスターコンビは湖月わたるさん・檀れいさんだったのですが、娘役トップの檀れいさんはファラオの娘アムネリスを演じました。
【王家に捧ぐ歌】歴代キャストまとめ
◆ラダメス:エジプトの若き勇敢な戦士
- 星組2022:礼真琴
- 初演 星組:湖月わたる
- 宙組:朝夏まなと
◆アイーダ:エチオピア女王
- 星組2022:舞空瞳
- 初演 星組・中日劇場:安蘭けい
- 宙組:実咲凜音
◆アムネリス:エジプト女王、ファラオの娘
- 星組2022:有沙瞳
- 初演 星組・中日劇場:檀れい
- 宙組:伶美うらら
- 宙組 博多座:彩花まり
◆ウバルド:アイーダの兄、エチオピア戦士
- 星組2022:極美慎
- 初演 星組:汐美真帆
- 星組 中日劇場:真飛聖
- 宙組:真風涼帆
- 宙組 博多座:桜木みなと
◆ケペル:ラダメスの戦友
- 星組2022:天華えま
- 初演 星組:立樹遥
- 星組 中日劇場:嶺恵斗
- 宙組:愛月ひかる
- 宙組 博多座:澄輝さやと
◆メレルカ:ラダメスの戦友
- 星組2022:天飛華音
- 初演 星組:柚希礼音
- 星組 中日劇場:大真みらん
- 宙組:桜木みなと
- 宙組 博多座:瑠風輝
◆カマンテ:エチオピア王家の元家臣
- 星組2022:ひろ香祐
- 初演 星組:真飛聖
- 星組中日劇場:綺華れい
- 宙組:澄輝さやと
- 宙組 博多座:蒼羽りく
◆サウフェ:エチオピア王家の元家臣
- 星組2022:碧海さりお
- 初演 星組:涼紫央
- 星組 中日劇場:麻尋しゅん
- 宙組:蒼羽りく
- 宙組 博多座:星吹彩翔
◆ファラオ:エジプト王
- 星組2022:悠真倫
- 初演 星組:箙かおる
- 宙組:箙かおる
◆アモナスロ:エチオピア王、アイーダの父
- 星組 2022:輝咲玲央
- 初演 星組:一樹千尋
- 宙組:一樹千尋
まとめ
2022年2月宝塚歌劇 星組「王家に捧ぐ歌」のあらすじや歴代キャストをまとめました!
初演では当時男役2番手スターだった安蘭けいさんが物語の実質のヒロイン アイーダを演じて話題でした。
「王家に捧ぐ歌」はラダメスが主演ですが、同じストーリーでアイーダを主演とした舞台もあります。
宝塚ではなく外部で上演された「AIDA」は、初演でアイーダを演じた安蘭けいさんが退団した直後にアイーダを演じました!
2009年のこの公演、観にいきました。
作品のポスターからもアイーダの強い女性という雰囲気がしっかりとあって、力強くてそして愛のあふれる舞台でした。
いろんなテーマを盛り込んだ作品なので、何度も観ていろんなことを考えてしまう物語です。
木村信司先生のピンと張り詰めたようなスキのない演出も大好きです^^
そして作中に登場する謎の歌詞「すごつよ」も語り草ですw
久しぶりの御園座公演、無事に初日を迎えることをまずはお祈りしています。