宝塚歌劇団の華やかな舞台を彩るトップスターやタカラジェンヌたちが身にまとうきらびやかな衣装!
タカラヅカならではの目を引く衣装ですが、これを毎回作っているのかと思うと制作現場が気になってきますw
1公演分の衣装となると、かなりの数になるんですが全部新品のお衣装なの?
宝塚歌劇で使われている「衣装」について、気になることをまとめました。
目次
宝塚歌劇で使う衣装は使い回ししてる?
結論から言うと、宝塚の舞台で使われる衣装は一部のみですが使い回しをして『リメイク』をしています。
トップスターや娘役トップスター、二番手スターなど重要な役を演じる主要なスターの衣装は新品が基本です。
出番が多いことや、トップスターとしての着こなしなど「宝塚の顔」としての役割を新作の舞台でアピールするためには使い回しでは新鮮味がありませんのでね^^;
宝塚歌劇の衣装については「タカラヅカの謎(著者:森下信雄)」という本を読んで知った情報を元にまとめました。
衣装以外でも宝塚歌劇についてとっても興味深い内容が書かれていましたので、気になる方はチェックしてみてください^^
スター以外の衣装は、過去の舞台で使った衣装をベースにリメイクされたものが用意されます。
「使いまわし」と表現しましたが、宝塚歌劇の衣装担当の部署にかかれば「リメイク」とは思えない出来栄え!
今まで観てきた作品で『前に見た衣装と同じ!』と思った作品なんて一つもないですよね。
どの作品を観ても「衣装もステキだったよね^^」と思うものばかりなのでこの事実は驚きでした!
過去にたくさんの作品を上演している宝塚の舞台で使われた衣装は、専用の倉庫へきちんと保存してあるんだそうです。
その中から新作舞台で使う衣装デザインに近いものをピックアップして衣装部さんがデザイン画の通りに制作をしていきます。
この過去の衣装をリメイクする作業工程がまたとんでもなくスゴ技でした!
>>宝塚歌劇フィナーレの『大階段』の段数や幅は?どんな仕組みでいつからあるの?
宝塚の衣装のリメイクがスゴイ!どうやって制作してるの?
まず最初に、宝塚の新作の舞台を演出する演出家や衣装デザイナーなどが集まって会議が行われます。
衣装のデザイン画が出来上がると、衣装の数や制作について「演出家」「デザイナー」「衣装部の担当者」でさらに打ち合わせが行われます。
トップスターの衣装は新品での用意となるので、一から作り上げることになります。
それ以外の多数必要な衣装については、過去の作品で使われた「ストック」された衣装の中から選ぶことになります。
舞台に出演する組子の数は約70名ほど。
場面ごとに違う衣装も用意することになるので、かなりの数の衣装を作ることになります。
予算を考えて、リメイクとなるんですが
ストックしてある大量の衣装の中から、デザイン画に近くて利用できるものを選びださなくてはいけません。
使える衣装ストックはかなりの数があるんですが、ここで衣装担当さんのスゴ技が発揮!
宝塚の衣装部さんは、過去の作品の衣装のデザインについて誰がいつ着ていたものなのかをほぼすべて把握しています!
【ある作品の「衣装についての会議」の一部の会話を勝手に再現】
衣装部A「このデザインなら〇〇(作品タイトル)で〇〇(生徒さん名)が〇〇の場面で着ていたものが使えます」
衣装部B「あ、それ今〇組の全国ツアーで出ています!他のものなら〇〇(生徒さん名)が〇〇(作品タイトル)でフィナーレに着ていたものとかどうですか?」
演出家「実際に見てみるから持ってきて」
ここで、数多ある過去の衣装ストックからすぐにその衣装ピックアップしてくれます。
衣装部さんが瞬時にデザイン画に近い過去に使われたいた衣装を言い当てていく高度な会議となります!
衣装部の記憶力のスゴさにただただ驚きです^^;
なんと言っても自分たちが作った衣装なんで忘れるわけがないなと、冷静に考えると納得なんですがねw
>>宝塚歌劇 『銀橋』の名前の由来や意味は?花道との違いは何?
衣装を使い回すメリット!宝塚だからできるリメイク術
こうしてリメイクされた衣装は、新作舞台では「使い回し」だとは思えない出来で宝塚の舞台に生徒さんの魅力とともに華を添えてくれます^^
既存の衣装から作られた作品の世界観にマッチした衣装を作る衣装部さんの腕にはほんとに脱帽です!
過去の作品で使われた衣装をリメイクするメリットは、言わずもがなですが
- 制作費のコストダウン!
- 制作時間の短縮
など、宝塚歌劇の舞台を滞りなく運営するためにとっても良いことづくし!
個人的には、かなりエコなことだとも思いました。
宝塚の一作品で使われる数多くの衣装は、スゴ技衣装部の「リメイク」で成り立っていました^^
>>宝塚ライブ配信【U-NEXT】がおすすめ!メリットやポイントでお得な利用方法あり!
宝塚歌劇の衣装について まとめ
宝塚歌劇の衣装は、一部は過去の作品の衣装をリメイクした「使い回し」です。
新作の舞台のデザイン画に近い過去に使われた衣装を瞬時に選びピックアップしていく衣装部さんの技が光る「衣装制作」の現場が宝塚の裏方で行われています。
個人的に長年気になっていた衣装についての疑問が晴れました!
宝塚歌劇の舞台は、多くの優秀なスタッフによって支えられているんですね^^