宝塚歌劇 花組公演「MESSIAH -異聞・天草四郎-」で、花組トップスター 明日海りおさんが謎多き美少年 天草四郎を演じます!
天草四郎は、江戸時代初期にキリスト教徒を率いて島原の乱を起こしたカリスマ的存在として歴史上に名を残している人物です。
イケメンで謎多き天草四郎を花組トップスター明日海りおさんが演じるなんて似合いすぎですね!!
天草四郎って実際はどんな人だったんでしょうね。嘘のように信じられない伝説もの残っていることでも有名ですが本当なの??
「MESSIAH -異聞・天草四郎-」について調べてみました!
目次
「MESSIAH」あらすじは?
江戸時代初期、キリスト教が禁止されても九州 天草では隠れキリシタンが多く住む地域がありました。そこへ青年(明日海りお)が一人現れます。
その青年は、キリシタン大名で関ヶ原の戦いで敗戦して処刑された小西行長の家臣だった益田好次(一樹千尋)に拾われ「四郎」と名付けられます。
自分のことは話さない謎の多い四郎でしたが、流雨(仙名彩世)に出会いキリスト教の教えを知ります。
その頃藩主である松倉勝家(鳳月杏)がキリシタンの弾圧と過剰な年貢の取り立てという政策を行って天草の民は爆発寸前でした。
そこで四郎はキリシタンのために立ち上がります!
というストーリーですが、柚香光さん演じる山田右衛門作(やまだ えもさく)が天草四郎にどう絡んでくるのかも注目です。
史実でも、島原の乱に深く関わる絵師、そして謎の多い天草四郎を知る人物とされています。天草四郎との繋がりがあることでかなり重要な役どころだと思いますよ!
キャスト
天草四郎時貞:明日海りお
流雨:仙名彩世
山田右衛門作:柚香光
益田甚兵衛:一樹千尋
森宗意軒:高翔みず希
つる:花野じゅりあ
ゆき:芽吹幸奈
渡辺小左衛門:瀬戸かずや
多賀主水:冴月瑠那
波の精:白姫あかり
みね:鞠花ゆめ
田中宗甫:天真みちる
松倉勝家:鳳月杏
福:桜咲彩花
芦塚忠右衛門:航琉ひびき
芦塚忠太夫:舞月なぎさ
松島源之丞:和海しょう
天草四郎の生涯は?
「MESSIAH-異聞・天草四郎-」は、天草四郎が総大将となり3万7千の兵を率いて戦った「島原の乱」をベースにしたストーリーのようですが、オリジナルな部分もあるみたいですね。
カリスマ美少年 天草四郎は実際はどんな人物だったんでしょう?
天草四郎の出生
天草四郎は謎の多い人物、ということで出生については「諸説あり」なのだそう。
宝塚版では「流れ着いた」という展開です!出生から謎なんて魅力的です(笑)
史実では、益田好次の息子だという説が有力なようですが、豊臣秀吉の孫にあたるのでは?という風にも言われています。
キリシタンとして洗礼を受け、洗礼名を最初は「ジェロニモ」でしたが、島原の乱の頃には「フランシスコ」としています。
四郎の出生は、ある宣教師に予言されていたとされ、生まれながらにしてカリスマ性を持ち合わせた子供でした。
武家の家来の生まれということで、ある程度裕福な家庭で育ったことで、知識や教養などが自然と身についていきました。
島原の乱の当時は四郎には妻がいたという記録も残っています。有家監物の娘という記録があるのですが、宝塚版では仙名彩世さん演じる流雨とは違う人物のような気がします。
次に天草四郎は、島原の乱でとのような活躍をしたんでしょうか?
島原の乱での活躍
島原の乱の時、四郎は17歳(15歳という説もあり)でした。
しかし17歳の青年が3万7千の兵を率いる総指揮官ができたのかという「謎」が残されています。
現在の解釈では、天草四郎は「島原の乱」の象徴として担がれた、ということではないかとされています。
というのも、島原の乱に参加しているのは関ヶ原の戦いも経験したことのある手練の武将たちも多くいたからです。
四郎の総大将というポジションは、『武将や周りの大人たちが仕向けたもの』というと聞こえは寂しいですが3万7千の支持者の心の拠り所として大きな存在だったのは間違いないようです。
四郎は天草や一揆に賛同する人々の心が一つになるように「四郎法度書(しろうはっとしょ」を作りました。島原の乱は「神の慈悲に応えるための奉公」だと説き伏せ、賛同者の不安を取り除くことに一役買っていました。
島原の乱は、3ヶ月ほども続きました。3万7千の兵士に対して徳川幕府軍は10万以上いたというので3ヶ月も戦が続いたことには驚きですね!
3ヶ月も続いた戦いの結末は、徳川幕府の勝利。四郎たちは全滅という無残な終わりでした。
しかし、島原の乱の原因とされる松倉勝家の圧政は、罪として認められます。行き過ぎた年貢の取り立てなどを理由に「切腹」ではなく「斬首」という重い刑に処されることとなりました。
天草四郎の最期
天草四郎たちが劣勢となり、最終的に籠城していた原城へ攻め込まれる時がやってきてしまいます。
徳川幕府軍は「誰一人生かすな」という命令を下したために、城内にいたすべての人たちが亡くなりました。
この時の原城に総大将 天草四郎もいたのですが、幕府側に顔を知られていなかったため15歳前後の青年の首をすべて持ち帰るという手段をとります。
幕府軍に捕らえられていた四郎の母親は「四郎は鳥になった」と言ってシラを切っていましたが、ある青年の首を見せるとひどく取り乱したそうです。
そしてこの首を「総大将 天草四郎」として、ポルトガル商館へさらしました。
天草四郎の奇跡!伝説の真偽は実際どうなの?
- 海を歩いて渡った
- 手から湧き出た水で病気を治した
- 枝に止まっているずずめを眼力で硬直させた
- 四郎の悪口をいった人の足が曲がり、四郎に謝ったところ治った
本当に天草四郎が奇跡は起こしたかというと、、、
森宗意軒がオランダでマジックを習ってきたものを天草四郎に教えたという説があり!
奇跡を起こしたとされる記録も、イエス・キリストの奇跡を真似してのものだったとされています。
こういった奇跡を起こす天草四郎をカリスマとしてトップに立たせたりしたことも、島原の乱に賛同する人たちを統率するためにとった行動だったのなら納得してしまいます。
それにしても江戸時代からマジックって存在したんですね!こっちの方に驚きました(笑)
まとめ
宝塚花組公演「MESSIAH-異聞・天草四郎-」について、気になることをまとめてみました!
天草四郎の生涯を、宝塚歌劇でどんな風に描かれるのか楽しみでなりません!
衣装もかっこいいですよね!明日海りおさんの謎めいた美少年という役もぴったりですし^^
史実では謎のままの「四郎の恋人」についても宝塚版でのオリジナルストーリーがあるようで期待しています!