宝塚歌劇 宙組全国ツアーで「バロンの末裔」が初めて再演されます。
初演は1996年、当時の月組トップスター久世星佳さんの退団公演の作品として上演されました。
25年ぶりの再演となる「バロンの末裔」はハードボイルドがお好きな正塚晴彦先生の演出作品です!
真風涼帆さん・潤花さんでの再演、とっても楽しみです^^
宙組全国ツアー「バロンの末裔」のあらすじや初演と再演とキャストを比較してみました!
目次
宝塚歌劇「バロンの末裔」あらすじ 初演は月組 久世星佳のサヨナラ公演!
バロンの末裔
- 作・演出:正塚晴彦
- 初演:1996年 月組
- トップスター:久世星佳・風花舞
- 男役トップスター 久世星佳の退団公演
「バロンの末裔」あらすじ
スコットランドのボールトン男爵家に生まれたエドワード(真風涼帆)は、次男であるため家を出て軍人として生活をしている身。
ある日、ボールトン家の爵位を継いだ「双子の兄 ローレンス(真風涼帆)が倒れた」という知らせが実家から届き、急いで帰省をします。
実家であるボールトン男爵家へ着くと、とんでもない事実を聞かされます。
- 兄ローレンスの借金でボールトン家の領地が差し押さえられそうなこと
- 兄ローレンスが倒れたのは借金による苦しみが原因だったこと
さっそく領地の権利を持っている銀行家のウィリアムス(瑠風輝)と話をしに行きますが、借金返済期日の延期に応じることはできないと言われてしまいます。
そしてエドワードは、ボールトン家の立ち退きまでの期日が10日間の猶予しかないことを告げられます。
そう告げたウィリアムですが、父親のトーマス(凛城きら)に変わって銀行の頭取になったばかり。
ボールトン家の引継ぎの内容も把握できないままでいる中で、ボールトン家お抱えの会計士ローバック(秋音光)のボールトン家に対する雑な扱いに疑問を抱きます。
さらに父は今すぐにでもボールトン家と話をつけるようにと言う始末で、立ち退きさせることを急ぐ理由がわからず困惑してしまいます。
エドワードはこんなことになった原因である兄ローレンスに腹が立ち家を出ようとしましたが、幼馴染みで今はローレンスの婚約者のキャサリン(潤花)がエドワードを引き止めます。
かつてはキャサリンに想いを寄せていたエドワードでしたが、兄と幸せな人生を送ってほしいと願って身を引いた過去がありました。
エドワードはキャサリンの励ましを受け、ボールトン男爵家に嫁ぐキャサリンがこの問題で苦しむことがないようにと解決に乗り出します。
そこへ軍人仲間で友人のリチャード(桜木みなと)が恋人ヘレン(山吹ひばり)と一緒にボールトン家に訪ねてきます。
エドワードの男爵としての家柄を当てにしてリチャードはある夢を叶えようとお金目当てで追いかけてきたのでした。
それどころではないエドワードたちとボールトン家、情報将校でもあるリチャードにも協力してもらい、「兄の借金」について調べ始めます。
ボールトン家の存続がかかったこの事態に、執事のジョージ(寿つかさ)や使用人たちが「会計士ローバックが怪しい」と兄の借金について経緯を告白します。
そしてエドワード、ローレンス兄弟が知らなかったボールトン男爵家の土地に関する秘密が明らかになってきます。。。
エドワードは、ボールトン家の領地を取り戻すことができるのか、エドワードとキャサリンの恋の行方は?
宙組全国ツアー「バロンの末裔」初演とキャストを比較!
「バロンの末裔」初演は1996年、月組!
◆エドワード(弟)/ローレンス(兄):ボールトン男爵家の双子の兄弟
- 初演 月組:久世星佳
- 2021年 宙組:真風涼帆
主演トップスターが双子の弟 エドワード、兄ローレンスの二役を演じます。
早変わりや双子の兄弟の演じ分けなど楽しみなところが満載の役です^^
◆キャサリン:双子の兄弟の幼馴染みでローレンスの婚約者
- 初演 月組:風花舞
- 2021年 宙組:潤花
ただひたすらに婚約者ローレンスを静かに支える淑女。
物語の後半にエドワードが好きだったという事実がわかり、二人の恋の行方が気になって仕方なくなる展開!
ラストはどちらと結ばれるのか、ハッピーエンドになるのか注目です!
◆リチャード:エドワードの軍人仲間で友人
- 初演 月組:真琴つばさ
- 2021年 宙組:桜木みなと
エドワードの家柄を当てにお金を借りにくる軍人将校です。
能天気そうな性格でいて、夢は大きくというところがとっても良い奴ですw
そしてボールトン家の問題解決の力になってくれる頼もしい存在^^
リチャード役は、初演では二番手だった真琴つばささんが演じています。
◆ウィリアム:ボールトン家の領地の権利をもつ銀行の頭取
- 初演 月組:姿月あさと
- 2021年 宙組:瑠風輝
銀行家としてのプライドを胸にボールトン家の問題、そしてエドワードと対峙します。
父親にも物怖じぜずに発言したり、ボールトン家と対立する立場ですが正義感あふれる姿が魅力的な人物です^^
◆ヘンリー:ボールトン家の使用人
- 初演 月組:汐風幸
- 2021年 宙組:亜音有星
まだまだ丁寧な言葉使いができない少年ですが、父親想いの優しい子です。
あることがきっかけでエドワードの大きな力になる重要なキャラでもあります^^
◆ヘレン:リチャードの恋人
- 初演 月組:千紘れいか
- 2021年 宙組:山吹ひばり
リチャードと共にボールトン家へやってくる天真爛漫な性格をしています。
リチャードの夢が叶うことを願い、どんな協力も惜しまない一途なかわいい女性です^^
◆トーマス:ウィリアムの父親で銀行創設者
- 初演 月組:未沙のえる
- 2021年 宙組:凛城きら
エドワードたちと対立する役柄ですが、未沙のえるさんが演じていたこともありコミカルで憎めないおじさんキャラ^^
凛城きらさんはどんな風に演じるのか楽しみです^^
◆ローバック:ボールトン家の会計士
- 初演 月組:真山葉瑠
- 2021年 宙組:秋音光
ボールトン家のお抱え会計士。
銀行に出入りしてウィリアムの父親トーマスと親しくするあたり、怪しいとしか言いようがありません^^;
◆ジョージ:ボールトン家の執事
- 初演 月組:汝鳥伶
- 2021年 宙組:寿つかさ
ボールトン家に先代当主から仕える執事。
穏やかな人柄で使用人たちのまとめ役となっています。
まとめ
宙組全国ツアー「バロンの末裔」についてまとめてみました。
主演のトップスターが双子の役をひとり二役を演じるところが面白い作品です^^
全国ツアーでもうまく二役がこなせるのかちょっと楽しみでもあります!
コミカルな場面もシリアスな場面も、演出の正塚晴彦先生らしい「間」が生きる舞台だと思います。
2021年宙組版の「バロン末裔」楽しみでしかありません!!