【宙組】シャーロックホームズ感想!ストーリーやラストの展開など観劇レポート!

宙組シャーロック・ホームズ ライブ配信

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宝塚歌劇 宙組「シャーロックホームズ -The Games Is Afoot!-」ライブ配信で観劇しました。

潤花さんの娘役トップスターとしてのお披露目公演真風涼帆さんとトップコンビとしての愛称は良かったと思いました^^

宙組「シャーロックホームズ -The Games Is Afoot!-」を観劇した感想をまとめました!

 

目次

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宙組「シャーロックホームズ」を観た感想

  • 観劇日:2021年8月2日(月)13時公演
  • 場所:宝塚大劇場
  • 作・演出:生田大和

「シャーロックホームズ」開演前、この公演で初舞台を踏む107期生のあいさつがありました。

後半のショー「デリシュー」での107期生のラインダンスの場面はとても良かったです^^

ショーの場面の中では初舞台生のダンスが一番印象に残りました。

初舞台生の挨拶が終わると真風涼帆さんの声での始まりのあいさつがスタート。

 

宙組公演「シャーロック・ホームズ-The Games Is Afoot!-」は、

超有名な名探偵「シャーロック・ホームズ」と、ホームズがある事件で出会った「あの人」と呼ぶ女性アイリーン・アドラーとの宝塚オリジナルストーリー。

 

率直な感想をまとめると、

海外作品を観ているような凝った演出の数々で、舞台上に出演者を多く使って豪華で華やかさのある舞台でした。

「シャーロックホームズ」の世界観バッチリのセットに衣装に、真風涼帆さん演じるシャーロックホームズの気難しいキャラがしっかりと確立されていたところはとても良かったです。

ですが、凝った演出の割に思ったほど内容を面白く感じることができませんでした。

場面場面で凝った演出が気になって『「シャーロック・ホームズ」ってどんな人だっけ?』という主人公が置いてけぼり状態だったように思えました。

宝塚オリジナルストーリーだから面白くなかったという感じではなく、よく思い出してみると内容が深くないのかもしれないかな?という結論にたどりつきました。

 

アイリーン・アドラーとシャーロックホームズが再会するなんて原作ファンは気になると思ったし、いい展開になる!と楽しみにしていたのに残念な気持ちが大きく残りました。

原作に沿った設定などもあって原作を知っていると楽しい部分もありました。

 

シャーロックホームズの宿敵モリアーティ教授を演じた芹香斗亜さんの存在感は良かったです。

だけどもアイリーンを恐怖で支配したというような、ゾッとするような怖い感じのシーンがあまりなくて、子供のような無邪気な人止まりだったので消化不良な気持ちになりました。

 

良かったなと思ったのは衣装がとってもステキで、ドレスのデザインを堪能できて楽しかったです。

 

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宙組「シャーロックホームズ」ストーリーのラストなど観劇レポート

ストーリーの流れ、ラストの展開など感想をまとめました。

まだ観劇されていない方はご注意くださいm(_ _)m

 

プロローグ

客席から向かって左側の花道から組長 寿つかささん演じるウィリアムズ大臣が潤花さん演じるアイリーン・アドラーとともに登場。

国家機密である「ヴィクトリアの心臓」を手に入れたと喜ぶウィリアムズに、アイリーン・アドラーは楽しそうに大声で笑います。

この場面でアイリーン・アドラーの高飛車そうな雰囲気がバッチリ出ていました!

潤花さんの安定した演技で観始めからワクワクしました^^

アイリーンはワインに眠り薬を入れウィリアムズを眠らせると、「ヴィクトリアの心臓」を盗み舞台を去ります。

 

「切り裂きジャック事件」を追うホームズ

花道から変わって舞台上では「切り裂きジャック」事件を追う警察やロンドン市民が行き交っています。

その街の人の中に浮浪者のような老人がひとり、その周りに集まる子どもたちに「1フラン」を報酬として与えていました。

この子どもたち、シャーロックホームズのお手伝いをするベイカーストリートイレギュラーズとよばれる原作にも登場するキャラ。

この老人、変装したシャーロック・ホームズなんですが、正体を見せるのはもうちょっと後のこと。

ホームズが老人に扮して「切り裂きジャック」事件を捜査中という場面。

このシーン、どこに注目すればいいのかわからないくらい舞台上に人がたくさんいたので、観てほしいと思われる部分を見逃しているような気分でした。

ライブ配信で観ているので、老人と子どもたちが映されていたので「シャーロックホームズ」の変装姿を理解しながら観ることができました。

 

ベイカーストリート221B、ホームズの部屋

変装した老人姿のままホームズが帰宅、部屋の中ではレストレード警部(和希そら)とホームズの助手ワトスン(桜木みなと)が話をしているところ。

「切り裂きジャック」事件の依頼をしようか迷うレストレード警部、ここで初めて変装を解いたシャーロック・ホームズ演じる真風涼帆さんが登場。

喋り方、立ち振舞、シャーロック・ホームズの気難しい変人ぶりがよく見て取れて楽しくなりました^^

レストレード警部、さらにホームズの兄マイクロフト(凛城きら)も登場して「シャーロックホームズ」おなじみのキャラが続々と登場していきます。

ホームズは「切り裂きジャック」の犯人は複数いると推理、「鎖」をキーとして事件が動いていることを言い当てます。

そこに食いつくレストレード警部に皮肉を言いまくって楽しそうでした^^

 

ふたりが帰ってワトスンだけになると、真風涼帆さんのアドリブタイムw

地球儀を回しながら「チェキチェキ♪」とラップを始める真風涼帆さんw

「退屈だ、千秋楽だ、チェキチェキ♪」

アドリブで攻め続けるホームズに、ワトスン役の桜木みなとさんはなんとか対応して話を進めていましたw

ハドスン夫人(遥羽らら)が登場して、新聞の束を部屋まで届けにきました。

ホームズはハドスン夫人にも「チェキチェキ」を振ると二人でノリノリでDJごっこを楽しんでいましたw

 

ワトスンとホームズの二人で歌う場面

ホームズの変人ぶりにこれまで事件に関わった人たちも登場させつつ「ホームズ」ってこんな人だよという楽しいシーンでした。

キャストにこれまでのホームズ作品に関わったキャラクター名がたくさんあったので、物語にどんな風に絡んでくるのか楽しみにしていたんですが、このワンシーンでただ通り過ぎるかのように歌って踊るだけでした。。。

キャストが大勢いるみたいに感じたキャスト表でしたが、ここで原作に関わった大半の女性キャラが登場、だけどこの後は全く出ては来ませんでした。

 

オペラを観に出かける

ハドスン夫人の持ってきた新聞の束、その中の記事を見て「あの人」が来ているとホームズは顔を輝かせます。

突然、オペラを見に行くことを突然決めて出かけていくホームズ。

ワトスンの恋人メアリー(天彩峰里)も連れてオペラ鑑賞へ行く流れとなります。

 

アイリーン・アドラーとの再会

「あの人」=アイリーン・アドラーがロンドンの劇場に出演するという情報をみてホームズたちはオペラ座へやってきました。

アイリーンが「椿姫」を歌っているシーンですが、アイリーンとホームズの二人は出会ったときのことを回想しています。

アイリーンとホームズは昔は恋人同士?と思わせるような場面。

ふたりは意味深な関係なのかと思いきや、「ボヘミアの醜聞」ではとくに恋仲になったわけでもなくアイリーンがホームズに思いを寄せていたとかそんな感じでもなかったです。

 

終演後にアイリーンの楽屋へ挨拶にきたホームズ

「なぜ帰ってきた?」

と、ホームズはアイリーンに問いかけます。

アイリーンは

「写真はまだ持ってる?」

と、ホームズに問いかけます。

これは原作「ボヘミアの醜聞」でホームズが依頼主のボヘミア国王から報酬としてもらったアイリーンが映った写真のこと。

このあたりの二人の会話、アイリーンのホームズに対する馴れ馴れしい態度がとても気になりました。

「ボヘミアの醜聞」での二人の距離感はこんなに近くはなかった印象なので、ちょっと違和感でした。

このあたりから「この物語は何を中心に回っているのか」がよくわからなくなってきました。

いろんなことが散らばりすぎて、これまとまるのかな。。。?という雰囲気が漂いはじめました^^;

 

この「(アイリーンの映った)写真を持っている?」という発言、アイリーンはボヘミア国王に聞いたのかな?とちょっと疑問が残りました。

ボヘミア国王の愛人だったアイリーン、ボヘミア国王への脅迫の罪から逃れるためにホームズに何も言わずに姿を消しました。

アイリーンが姿を消した後にホームズがボヘミア国王からアイリーンの写真をもらったという事実をどうやって知り得たんでしょうか??

いろんな疑問が浮かぶ中、ストーリーはどんどん進んでいきます^^;

 

アイリーンのファンからの花束の中にある手紙からモリアーティとの関わりがあることを言い当てるホームズ。

「モリアーティの組織にいたけど、3年前に逃げた」

と、「ボヘミアの醜聞」から3年経っていることがここでわかりました。

 

モリアーティとアイリーン

ホームズが去った楽屋の奥からモリアーティ(芹香斗亜)が登場。

髪の色は銀髪でしたが、歳をとっているという演技ではなかったのでホームズと同年代のように感じました。

アイリーンを脅すような口調のモリアーティでしたが、ふたりの関係性はあまり見えてこず^^;

アイリーンはホームズ作品の1作品のみに登場した女性ですが、モリアーティとの関わりは原作ではないので今回の絡みは初の試みなんですね。

 

モリアーティは、アイリーンに組織の仲間と今進行中の計画をお披露目してくれます。

使っていない駅を武器庫にして戦争をけしかけて武器を売ろうとしていることが判明。

そしてアイリーンが盗んだ「ヴィクトリアの心臓」のこともお見通し。

ってそいうえば忘れていました、アイリーンが盗んだもの。

モリアーティの怖さ、最後まで最初の印象とかわらず無邪気でかわいい人というイメージ止まりでした。

 

ホームズ、モリアーティ邸に侵入

どうも武器庫である地下の駅の上はモリアーティの家のようで、地上に戻ってくると家の中にホームズが侵入しているという、だいぶ不用心な家の構造ですね。

不法侵入で問題になりそうな場面ですが、モリアーティと直接会って初めて話す場面。

お互いの頭脳明晰なことを褒め合うのですが、皮肉も交えてちょっとおもしろかったです。

 

アイリーンとホームズ

アイリーンの身の危険を感じて自宅へ来たホームズ、夜道をアイリーンと共に歩いています。

ここでアイリーンといい雰囲気になるという訳ではなく、アイリーンの過去を振り返る場面でしたがあまり驚きはなく過ぎていくという、、、

アイリーンの素性は「ボヘミアの醜聞」でもあまり描かれずにいたので、モリアーティと関わらせたりと再登場させる要素をたくさん盛り込んだのにあまり面白みがなかったような気がしました。

せっかくのオペラ歌手ぶりもあまり伝わっていないような気がします。

ホームズとの関係性も微妙なまま物語の後半に突入となり、消化不良が続きます。

このあたりからもう物語に集中できなくなってきてしまいそう(話が退屈なので)でしたが、最後まで見届けねばと気合を何度も入れ直していました。

場面場面で大作のような凝った演出が続くんですが、「それで?」と言いたくなるストーリーのまとまりのなさにちょっと疲れてきていました^^;

ホームズ、アイリーン、モリアーティ、ワトスンと物語を動かすとてもいいキャラクターとキャストさんたちの演技の素晴らしさが揃ってるのに退屈に感じるのはなんで?

隣で一緒に観ていた妹はウトウトと眠そうにしていたので、何度も起こしてあげてましたw

 

ここまできて、ホームズは何を解決すべきなのか?

  • 「切り裂きジャック事件」の解決
  • アイリーン・アドラーをモリアーティから救う
  • モリアーティの組織の解体
  • アイリーン・アドラーが盗んだ「ヴィクトリアの心臓」の意味

 

など、これをラストまでに解決することになるんですが、それより何よりホームズとアイリーン・アドラーに恋愛感情があるのかどうか?

ということも気になる、、、

今回は、潤花さんのお披露目公演でもあるのですが、ふたりの恋の駆け引き的なシーンもほとんどなし。

やっとホームズとアイリーンの二人だけのシーンに突入したんですが、今度はホームズが「女性嫌い」になった原因の場面となります。

かつて恋人だった人は、同じ探偵として同じ事件を追いかけていて、恋人は犯人に撃たれそうになったホームズをかばって亡くなってしまった、、ということです。

 

「女性嫌い」を踏まえてみて、

  • アイリーン・アドラーには惹かれていない?
  • アイリーンを恋愛対象として見ていない?

二人はどういう気持ちでいるのか、そのあたりの丁寧な描写がないまま優先されるのは「散らばりすぎた事件」を解決すること。

ちょっとホームズの事件解決の案件が多すぎるんじゃないのかな。。。

色々と欲張りすぎたことで、ストーリーにまとまりがなくなっているような気がしてきました。

 

話を戻すと、モリアーティの家からアイリーン・アドラーを連れ帰ったホームズの場面。

アイリーンは助けられたモリアーティに昔は淡い恋心を抱いていた様子。

さっき、二人にそんな雰囲気はあまり見られなかったんで「え?そうなん?」とびっくり。

そしてアイリーン・アドラーはホームズの見送りを拒否してお別れ。

ホームズはアイリーン・アドラーを追いかけず家に戻ります。

追いかけないんだ、、、彼女の身ってそんなに危険じゃないのかな?とモリアーティの怖さがやっぱり伝わらない場面でした^^;

 

ワトスンとメアリーのデュエット

結婚が決まった幸せな二人のデュエットのシーン。

今までの謎を整理する時間なのかな?と思ってしまう息抜きの場面。

個人的には必要な場面だったのかはわかりませんでした。

そして幸せいっぱいのふたりは傷心のアイリーン・アドラーに偶然出会います。

アイリーンの気持ち、全然わかんないままだったな、メアリーが良いアドバイスをした、というシーンでしたがメアリーの言ってることも意味がわからず^^;

 

ヴィクトリア女王がご立腹

「ヴィクトリアの心臓」がなくなったことが女王にもわかって偉い大臣たちがタジタジする場面。

女王は「ホームズに依頼」するとマイクロフトに言い渡します。

女王が去ったあと、大臣たちが「切り裂きジャック」事件をモリアーティに依頼していたことが判明。

大臣たちが消してほしい人物をそれぞれモリアーティに頼んでいたとのこと。

切り裂きジャック5人目のターゲットがウィリアムズ(寿つかさ)の愛人アイリーンだったこともわかります。

物語の一番最初の場面はイギリスの偉い大臣が愛人と戯れているシーンだったんだ、、、とここにきて判明。

アイリーンが愛人だったという事実、このあたりまで引っ張ってきたのに「へ~」というくらいの反応しかできず^^;

マイクロフトがこのことを盗み聞きをしてたんですが、これもモリアーティはワザと聞かせていたんだろうか?

緊迫しているようで、大事な話を聞かれちゃって大丈夫なのかなと。

とりあえずマイクロフトに聞かせちゃってOKな話のようでした^^;

キキちゃんの可愛げのあるモリアーティと狂気を含んだ物言いをするモリアーティというメリハリのある演技、とってもステキでした。

なのに、モリアーティの頭の良さがまったく伝わってこないのが残念です。

 

ヴィクトリア女王からの依頼

ホームズ宅に兄のマイクロフトがヴィクトリア女王が「ヴィクトリアの心臓」を取り返してほしいという依頼を持ってやってきます。

ここでモリアーティの手下だと思われたポーロック(瑠風輝)がホームズ側だということが判明。

ポーロックを信じてほんとに大丈夫?となるほどサラッとホームズ側についてくれてました。

モリアーティはホームズと同等の頭脳をしているはずなのに、ホントにばれないの?とただただハラハラしたポーロックのネタバレ^^;

結果、ポーロックは無害だったんですが面白みを感じなかったです、このサプライズは。

で、嫌がらせのように亡くなった恋人の名前でモリアーティからホームズへの手紙が届きます。。。

こんなことをしてるうちにアイリーン・アドラーは、モリアーティに消されてしまう、、、

という夢を見るホームズ。

「だから何なの?」と言いたくなる夢オチのシーンでした^^;

 

アイリーンがホームズの前に再び現れる

そこへベイカーストリートイレギュラーズのひとりがアイリーン・アドラーを連れてホームズの家にやってきました。

ホームズはここではっきりと

「アイリーンを守る」

「モリアーティを倒す」

と宣言。

ホームズはアイリーンから「ヴィクトリアの心臓」を預かることに。

ここでアイリーンはホームズにときめいたんだと思います!

なので、お互いの想いを曲にしてデュエットでも何でも歌っていけばよかったのに、、、ないんですよね。

二人の気持ちが観ている方に全く伝わらないまま最終局面に突入です^^;

 

モリアーティとの頭脳戦

まもなく行われるヴィクトリア女王が主催のゴールデン・ジュビリーでモリアーティが仕掛けてくると踏んでホームズたちは応戦の準備を始めます。

アイリーンはポーロック(実はホームズの味方)とともにモリアーティのもとへ戻ります。

モリアーティはアイリーンを連れてイタリア大使に扮してゴールデン・ジュビリーに潜入。

女王陛下の玉座に仕掛けが?!という引っ掛けを見事かわすホームズの推理。

女王陛下が式典の玉座に座ったときには何も起こらず、その後にフランス大使をイタリア大使(モリアーティの変装)がナイフで刺すという事件が発生。

会場は大騒ぎ、、、となるはずがフランス大使に扮したワトスンが「刺されるとは思ってなかったよ」と起き上がります。

という、ホームズの推理通りの展開で一件落着。

女王陛下も無事、「ヴィクトリアの心臓」も戻って一件落着。

ここは観ていたスカッとしました!

裏の裏をついたホームズの勝利がよくわかる場面で良かったです。

 

アイリーン、スイスへ向かう途中

モリアーティは、フランスとイタリアが戦争を始めることを期待していたのですが失敗に終わり。

そのことをまだ知らないモリアーティは、アイリーンの「ヴィクトリアの心臓」をスイスで渡すという約束のため国境を目指しています。

ひとつ仕事を終えたホームズはスイスに向かったアイリーンとモリアーティ一行を追いかけます。

ここで銀橋を渡りつつの歌、初めて「ザ・ゲーム・イズ・アフット」というタイトルを入れた歌詞が登場。

副題を歌詞に乗せているのにこの歌はあまり印象に残らなかったです。

銀橋で歌う照明が暗い中で、長く感じる場面でした。

山道を行くアイリーンたち、そこにホームズが追いつきます。

ここでゴールデン・ジュビリーのネタバレをモリアーティにかまします。

モリアーティは、スイスへ向かう山道でホームズが事件を未然に防いだことを知ります。

モリアーティはホームズと同じくらい頭脳明晰なのに、自分が仕掛けた仕事の結末を見届けなかったのかなと疑問が残りました。

モリアーティ、ホームズにやられっぱなしな気がして全く強敵に見えませんでした。

 

ホームズとモリアーティの最終対決!

山道で対峙するホームズとモリアーティ。

ホームズは剣の腕も良いことで有名、原作どおりの強さでモリアーティと対決します。

ここで原作にあったホームズとモリアーティと滝壺で戦うシーンが出てくるとは思ってもみませんでした。

この公演のポスターにも映っていた大事なアイテムと思われる「鎖」をモリアーティにからめ、滝壺へ落ちていくふたり。

ホームズはモリアーティを道連れに強敵を倒すことに成功しました。

最後の対決で使った「鎖」、「切り裂きジャック」事件で犯人たちが暗号として使っていると説明があっただけで、あまり登場しなかったので「キー」になるアイテムという認識がもてないままラストに来てしまいました。

終盤あたりで鎖を使っでダンスする場面もあったんですが、「鎖」の演出効果は全くわからないままでした。

なんで「切り裂きジャック」事件で犯人は「鎖」を使ったのか?

という疑問は最後まで解決されず^^;

モリアーティが鎖にトラウマがあったとかそういう設定?とか色々と考えてみたけど、「鎖」の扱いが雑でした。

 

そんな鎖の謎を残したままホームズもモリアーティも滝壺に落ちて行方不明のままとなります。

 

エンディング

ホームズが残した手紙を読んで泣き崩れるワトスン、お墓の前でレストレード警部やマイクロフトも喪服姿で佇んでいます。

舞台端っこで街人と会話する老人、アイリーンはすぐにホームズの変装だと気づきます。

「ボヘミアの醜聞」でもアイリーンはホームズの変装を見破り、捕まる前にホームズの前から姿を消しています。

滝壺の横穴へ逃げることができたというホームズ、ワトスンたちを悲しませながらもそのまま立ち去るといいます。

しばらくロンドンを離れヨーロッパへ行くというホームズは、アイリーンを誘います。

アイリーンは嬉しそうにホームズの誘いを受け、ふたりはくちづけ。

やっと二人の想いがわかるシーンでしたが、今ここでなんで?という気持ちにしかならず全然キュンとしなかったです^^;

ホームズはモリアーティとの対決で死を覚悟していたのは確かなこと。

滝壺の横穴に逃げ込むことを想定できたのは名探偵だから?

ホームズの告白のタイミングは「アイリーンを守る」と言っていたゴールデン・ジュビリーの直前だと思うんですが。。。

エンディングにふたりのキスシーンを用意するのはいいですが、もっと前から二人は両思いだったとお互いにも観ている方にもわかるようにしていたほうが盛り上がると思いました。

 

ラスト

ホームズはアイリーン、ふたりは旅に出るため駅のホームへ。

すれ違ったひとりの駅員がホームズとアイリーンに軽く会釈をします。

この駅員はどう見てもモリアーティです。

ホームズとアイリーンは駅員モリアーティとすれ違い、銀橋から舞台袖へはけていきました。

舞台上、駅のホームに駅員の帽子とかばんが2つ残された状態で終演。

 

ラストの駅員姿のモリアーティは間違いなく芹香斗亜さんでした。

実はモリアーティの兄 J・モリアーティ大佐は原作ではイングランド西部で駅長をしている人物。

この舞台では紫藤りゅうさんがモリアーティの兄モリアーティ大佐を演じていました。

これは原作ファンに気づいてほしかったのかな、、と振り返ってみて思いました。

原作でもホームズは滝壺から生還しましたが、モリアーティは再登場していないので、このラストの結末は「あとは観ている側の想像におまかせします」ということなのかなと受け取っておこうと思います。

 

まとめ

出演する登場人物、ロンドン市街などのセット、衣装などがとてもステキでした。

宙組生さんの魅力や群舞の素晴らしさも観ることができたので、観て良かった思いました。

潤花さんのアイリーン、良かったです^^

楽しく見れたところもあったのですが、退屈に思えてしまうことのほうが多くて少し残念でした。

シャーロック・ホームズで推理ものなのはわかりますが、謎が多いうえにアイリーンとホームズの距離感がいまいちしっくりこないストーリーでわかりにくかったです。

ホームズの有名キャラを出したい気持ちもわかりますが、もっとシンプルでも良かったかなと思いました。

ラストまで観て、

「え?この先どうなるの?」

と思うことができなかったです。

この空っぽの舞台を見せられてもふたりの未来やモリアーティとの新たな対決など、何も想像がわきません^^;

なんかカッコいい終わらせ方を考えて思いついたような演出な気がして、、、というと失礼かもですが最後まで「なんで?」という疑問が残って消化不良でした。

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