2022年2月より宝塚歌劇 宙組公演「ネバー・セイ・グッバイ」が上演されます。
宝塚、そして宙組で2度目の再演となります!
2006年に当時のトップスターコンビ和央ようかさん・花總まりさんの退団公演がこの作品でした。
小池修一郎先生演出、そして現在和央ようかさんの旦那さまとなったフランク・ワイルドホーンさんの音楽という豪華な内容!
今回主演となる真風涼帆さんはこの作品で初舞台生(92期生)として出演しています。
2022年宙組公演「ネバー・セイ・グッバイ」のあらすじや初演キャストなどまとめました!
目次
宙組「ネバー・セイ・グッバイ」あらすじ
宙組『ネバー・セイ・グッバイ』について あれこれ
初演は2006年、宙組の当時のトップスター和央ようかさん、花總まりさんのサヨナラ公演でした。
和央ようかさんは、この作品の前の舞台でのフライング演出で上演中にフライング装置が外れてしまい2メートルの高さから落ちて大怪我を負っていました。
この稽古も入院中の病院から通って、無事に本番の舞台も成功させました。
東京千秋楽公演後の宙組トップスターコンビのサヨナラショーは、当時としては画期的で珍しい「タカラヅカ・スカイ・ステージ」での生中継を行っています!
スカイステージの開局は2002年、この2006年のたかはなコンビのサヨナラショー中継を機にスカイステージの契約件数がグッと伸びたんだそうです!
現在は「ライブ配信」で千秋楽を観る機会が増えていますが、当時のチケット難といったらなかったですから!
改めて『たかはなコンビ』の人気の高さを感じるエピソードです^^
「ネバー・セイ・グッバイ」あらすじ
1936年、ハリウッドでは「カルメン」をベースにした映画「スペインの嵐」の制作発表パーティが開かれています。
主演女優エレン・パーカー(天彩峰里)、そしてスペインの現役闘牛士として映画出演するヴィセント・ロメロ(芹香斗亜)、映画プロデューサーのマーク(寿つかさ)などが勢揃いし、パーティは順調に進んでいました。
そこへ映画の原作者キャサリン・マクレガー(潤花)が突然現れ、「原作の内容が改悪されている」と猛抗議を始め、映画関係者たちと言い合いをする騒ぎに発展します。
この騒動を写真家でエレンの恋人ジョルジュ・マルロー(真風涼帆)がカメラを向け写真に収めていました。
ジョルジュの行動に激怒したキャサリンは、
「撮ったフィルムを返してもらうまで『さよならは 言わない』」
と言い放ちますが、ジョルジュは断ってしまいます。
この日の夜、キャサリンはジョルジュのアトリエに写真を取り返しにやってきます。
そこでジョルジュの撮った写真の数々にキャサリンは目を奪われ、ジョルジュは自身の生い立ちを語ります。
ポーランド生まれのユダヤ人であること、母国の混乱によってパリで暮らしていること。
ジョルジュは「フランスの風俗写真」が評価され名のある写真家として活動していました。
アメリカ生まれのキャサリンは家柄の良さや知識の豊富さに長けていましたが、ジョルジュの考え方に反発を覚えながらも尊敬の気持ちが生まれていました。
お互いに惹かれる存在となり、ふたりは再会することを約束して別れます。
映画「スペインの嵐」の撮影がスペイン・バルセロナで始まります。
スペイン内ではナチス・ドイツのオリンピックに対抗した形のスポーツ大会「人民オリンピック」の開催を控えており、開会式に映画プロデューサーのマークが招かれます。
ジョルジュは開会式に出席する闘牛士ヴィセントの取材のためにリハーサルに同行していました。
リハーサルが無事に終わるころ、スペインに内戦が起こったと知らせが届きます。
「人民オリンピック」の開催を良く思わないナチス・ドイツの側が裏で糸を引いており、「人民オリンピック」は中止、スペイン国内は混乱に陥ります。
ジョルジュは内戦の現状を伝えるためスペインに残る決意をし、アメリカへ帰国を決めた恋人エレンと別れます。
一方で「世界作家会議」への出席のためスペインを訪れていたキャサリンは、ジョルジュと再会します。
統一社会党(PSUC プスク)と統一労働者党(POUM)に分かれたスペインの内戦は激化。
社会主義派のプスクに属するフランシスコ・アギラール(桜木みなと)たちは、キャサリンを使ってイメージアップを図ろうと拉致同然の扱いでキャサリンを拘束します。
自由を求める民衆側のPOUMには、ヴィセントが闘牛士を辞め、スペインのために戦いに参加を決意。
ヴィセントやスペイン内戦で自由を求めて戦う民衆に心を打たれたジョルジュは、多国籍軍に入る決意をして戦場へ向かいます。
ジョルジュは死を覚悟し、自分の撮った写真をキャサリンに託します、、。
宝塚千秋楽の観劇レポート
宙組【ネバーセイグッバイ2022】感想!宝塚千秋楽の観劇レポート!
宙組「ネバー・セイ・グッバイ」2022年と初演の配役を比較
2006年当時の宙組のメンバーは、後の男役スターがたくさん揃っていました!
大和悠河さん、早霧せいなさん、紫城るいさん、遼河はるひさんなど!
現在専科にいる凪七瑠海さんの最初の配属先は宙組でしたね。
トップスター和央ようかさんを始め、当時宝塚で一番背が高かった悠未ひろさんもいて長身スターさんも多かったですね。
なので、宙組=長身スターというイメージが当時はありました。
【初演/2022年版キャスト】
◆ジョルジュ:写真家
- 初演:和央ようか
- 2022年:真風涼帆
初演の和央ようかさんは、サヨナラ公演であるこの作品の直前の舞台で怪我をしてしまいました。
怪我の具合などを考慮してジョルジュのダンスシーンはほとんどありませんでした。
初演では「サヨナラ公演」としての雰囲気もあったのですが、2022年版では真風涼帆さんの演じるジョルジュで、また違った魅力があるんじゃないかと思います!
◆キャサリン / ペギー:劇作家 / キャサリンの孫
- 初演:花總まり
- 2022年:潤花
初演の花總まりさんは、キャサリンの孫であるペギーの二役を演じていました。
潤花さんも同じくペギーも演じることになります。
個人的には別キャストでもいいような気がしていましたが、初演の流れをそのまま引き継ぐんですね。
◆ヴィセント:バルセロナの闘牛士
- 初演:大和悠河
- 2022年:芹香斗亜
マタドール役を演じた大和悠河さんのお衣装の似合うことといったらなかったです!
ヴィセントやその闘牛士仲間が持っている赤い布(調べたところ「ムレータ」というそうです)を使った群舞が見どころです!
キキちゃんも闘牛士のお衣装が似合うと思うので、楽しみで仕方ありません!
◆エレン:女優、ジョルジュの恋人
- 初演:紫城るい
- 2022年:天彩峰里
この作品の後、紫城るいさんは宙組娘役トップスターとなりました。
◆アギラール:社会主義派の一員
- 初演:遼河はるひ
- 2022年:桜木みなと
ジョルジュたちと対立する一派のリーダーという役柄
個人的には、遼河はるひさんの悪役ぶりがとても良かった覚えがあります。
このあとに月組へ異動となったんですが、今後が楽しみなスターさんだなという印象が強く残った役柄でした^^
◆マーク:映画プロデューサー
- 初演:立ともみ
- 2022年:寿つかさ
◆コマロフ:ソビエトの広報委員
- 初演:磯野千尋
- 2022年:夏美よう(専科)
【ヴィセントの仲間】
◆マックス:ヴィセントの仲間
- 初演:寿つかさ
- 2022年:紫藤りゅう
初演でマックスを演じた組長 寿つかささん!2022年版では、映画プロデューサー役のマークに昇格しましたね!
◆ビル(ウィリアム):ヴィセントの仲間
- 初演:悠未ひろ
- 2022年:瑠風輝
◆ビョルン:ヴィセントの仲間
- 初演:十輝いりす
- 2022年:鷹翔千空
◆ハンス:ヴィセントの仲間
- 初演:七帆ひかる
- 2022年:風色日向
◆タリック:ヴィセントの仲間
- 初演:早霧せいな
- 2022年:亜音有星
初演で新人公演の主演を務めた早霧せいなさんでした!
◆ナセール:ヴィセントの仲間
- 初演:和涼華
- 2022年:優希しおん
◆テレサ:ヴィセントの恋人
- 初演:美羽あさひ
- 2022年:水音志保
◆エンリケ・ロメロ:ヴィセントの孫
- 初演:凪七瑠海
- 2022年:奈央麗斗
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まとめ
2022年に16年ぶりに再演される「ネバー・セイ・グッバイ」についてまとめました。
和央ようかさんは大怪我をしてリハビリ中にサヨナラ公演のお稽古をしていたんですね。
怪我を考慮してダンスシーンがほとんどなかったというファンにとって残念な部分もありましたが、たかこさんの魅力が全く衰えない素晴らしい舞台だったことが幸いだったとおもっています。
和央ようか・花總まりコンビの絶大な人気から、千秋楽後のサヨナラショーが宝塚歌劇専門チャンネル「スカイステージ」2002年の開局以来初の生中継が行われたほどでした!
2022年に至ってはライブ配信も広まって千秋楽も気軽に見られる昨今、当時は画期的でファンには嬉しい企画でした^^
「ネバー・セイ・グッバイ」で初舞台を踏んだ真風涼帆さんのジョルジュ、楽しみです!