宝塚歌劇 宙組「フライング サパ」の梅田芸術劇場メインホール千秋楽公演をライブ配信で観劇しました。
上田久美子先生の独特の世界観とその世界を盛り上げる三宅純さんの音楽がマッチして不思議な空間へ放り込まれた感覚になりました。
新型コロナの影響で延期になっていた公演でしたが、無事に千秋楽まで公演ができたこと、本当に良かったです!
宙組「フライングサパ」について感想をまとめました。
宙組「フライング サパ」の観劇レポート!
宝塚にはない独特の世界観に度肝を抜かれました!
宝塚を感じさせない内容がいい意味で「違和感」となっていた気がします。
大劇場公演ではないことで、演出を務める上田久美子先生が好きなことを自由に作品に詰め込んだという「フライングサパ」、複雑な人間模様や現実でもありえるような世界観、、、
どこをとっても「上田久美子先生」らしい!と思ってしまいました。
>>【演出家】上田久美子の経歴や入団のきっかけ!人気作や評判は?
無駄のない舞台装置とスタイリッシュな映像を使った世界観の見せ方はナイスです!
舞台上では、背筋が凍るくらいのリアルさを感じる「空想の世界」が広がっていました!
不思議な世界観を盛り上げるという煽るような音楽がまた舞台上の世界を深くしていました。
「音楽家 三宅純」さんの音楽、初めて宝塚と融合することになったのですが、「フライングサパ」の物語の核心をつくような音に終始聞き惚れていました。
謎の多い主人公のオバクの立ち姿にしつこく絡まるようでいて、そんなこともなくそっけないような音に「オバク」を含むすべての登場人物を表現するような音が響いていました。
主人公のオバクは、記憶喪失で今の自分になって4年目。
「謎の男」が似合いすぎる真風涼帆さん、後半に演じるオバクとの演じ分けが見事でした。
ミレナは、どんな女性なのか掴みどころがなかったんです。
星風まどかさんの男性を誘うような目線や魅惑の演技、とても良かったですよ^^
どこか幼さが残るような一面が見えたりと、ミレナの脆さの表現に魅入ってしまいました。
ノアは、サパで生きる精神科医。
芹香斗亜さんの誠実で丁寧な演技で、ノアのすべてが丸わかりでした。
最後までいい人でした、想いが報われてよかったなと思えたステキな人物でした。
イエレナは、ショートカットのヤンキー美女という第一印象から後半はまた違った一面が見える人物。
夢白あやさんの尖った演技が新鮮でした。
その他、寿つかささんのタルコフ、とってもいいキャラでした^^
セリフが聞きやすいので、物語の難しい設定もなんとか理解ができました。
専科 汝鳥伶さんはさすが圧巻の演技でした。
キャストには名前があっていつ登場するのかと思っていたら、後半出ずっぱりでしたw
ビシッと物語が締まる重要な役どころ、とても安心してそして憎らしい感情が湧きつつ観ていました。
>>宙組【フライングサパ】あらすじとキャスト!タイトルの意味は?
フィナーレにパレードなし!真風涼帆のあいさつに感動しました
通常のストレートプレイの演劇を観ている感覚で終演、、、、
宝塚なのにフィナーレにパレードがなかったのには驚きました。
ですが、今回はそれがとっても自然でした。
物語の重さや余韻などを感じながらの宙組組長寿つかささんのあいさつは、とてもどっしりとした言葉で一言一言をしっかり聞いてしまいました。
真風涼帆さんの挨拶では、この今の状況を思って「当たり前」が難しくなったことなど、それでも舞台ができることを感謝する気持ちを伝えてくれました。
途中、声を詰まらせて目に涙を浮かべながら話してくれた真風涼帆さん、後ろに映る芹香斗亜さんも涙目で、もらい泣きしてしまいました。
ライブ配信で観劇したのですが、画面越しのこちらへの言葉もあり嬉しくなりました^^
私もテレビ画面に映る真風涼帆さんに思いっきり手を振って、梅田芸術劇場メインホールまで思いを届けてみました!
カーテンコールは3回!
すべてに「感謝」を伝える真風涼帆さん、健康を祈ってくれるあたりの優しい言葉を明日への活力にしたいと思います!
東京でも「フライングサパ」の公演があるのでそちらも楽しみです^^
>>【宝塚ライブ配信】Uネクストと楽天TVどっちがおすすめ?メリットは?
宙組「フライングサパ」千秋楽の感想まとめ
宝塚歌劇宙組「フライングサパ」の梅田芸術劇場メインホールでの千秋楽公演の観劇レポートをまとめました。
とても困難な状況になってしまい、一度は諦めかけた公演の再開が叶ったことがとても嬉しいです。
「ライブ配信」という新しいカタチでの観劇も今だからあるという状況なんですよね。
どんな形でも「宝塚歌劇」を届けてくれることにこちらも感謝です!
真風涼帆さん他、宙組生全員が元気で東京公演を迎えられるように、無事に千秋楽まで公演できるように祈っています!