宝塚歌劇の演出家 小池修一郎先生の作品でオススメはどれ?
デビュー作や入団のきっかけも気になります!
宝塚を代表する演出家 小池修一郎先生についてまとめました!
目次
宝塚演出家 小池修一郎先生のおすすめ作品!
宝塚歌劇の人気作「エリザベート」の魅力は、宝塚らしさと同時にミュージカル作品としての完成度の高さだと思っています!
これまでも宝塚の人気作品を多く手がけてきた小池修一郎先生の作品はぼぼすべて観て損なし!
小池修一郎先生の演出作品で個人的におすすめをまとめました。
おすすめ作品
- エリザベート
- スカーレット・ピンパーネル
- ロミオとジュリエット
- 銀河英雄伝説
- ポーの一族
- アデューマルセイユ
初演:1996年雪組
2018年までに再演すること10回!
小池修一郎先生が初めて日本で上演を実現させたことでも話題でした。
平成になってからの宝塚の代表作!
私が初めて観た宝塚の作品でもあります。初演ではなく2002年の花組公演のもの。当時のトップスター 春野寿美礼さんのお披露目公演でした。
オススメポイントは、鏡の間の「最後のダンス」の直前!
大勢いたお客さんがいなくなり、エリザベートが一人取り残されるところ。
あっという間にトートの世界に引き込まれて、トートは不気味な存在だということがわかり「トート、怖!」という感情に。
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初演:2008年 星組
当時の星組トップスター 安蘭けいさんの当たり役!安蘭計さんの主演作品に「スカピン」があってよかったと思えるくらい最高の作品でした^^
オススメポイント:小池修一郎先生といえば、1幕終わりの演出の秀逸さ!エリザベートに続いてスカーレット・ピンパーネルもこの場面の良さが際立つと思います。
「炎の中へ」を歌いながらの衣装替えと場面転換のスムーズさも小池修一郎先生の技が光っていてワクワクするところです^^
初演:2011年 雪組(大劇場公演)
有名な作品ですが、物語の内容をこれを観て改めて知りました。
クラシックな「ロミオとジュリエット」という演劇とは違った衣装や音楽に見やすさは初心者にもオススメの作品です。
オススメポイント:敵対するモンタギューとキャピュレットの人たちの衣装の色分けもわかりやすく良かった!
仮面舞踏会のシーンは、ジュリエットのドレスがミニ・スカートだというところもキュートで印象的です^^
初演:2012年 宙組
当時の宙組のトップ 凰稀かなめさんのラインハルト姿の似合うことといったらなかったです!
キャラクターも個性豊かで悠未ひろさんの当たり役だったんじゃないかと思っています。さらにライバル ヤン役の緒月遠麻さんの落ち着いた演技が最高でした。
長編SF小説の舞台化なので、続編をやってほしいと思っていた作品です。
オススメポイント:映像で見せる宇宙戦争の映像がわかりやすかったことで、置いてけぼり感なくストーリーについていけました。
オーベルシュタインがラインハルトに義眼を見せるシーンは、マントの白と黒のコントラストが最高に映えています!表と裏、善と悪の表現をこういう形でみせるところがカッコいい!!
初演:2018年 花組
小池修一郎先生の夢叶う!宝塚に入ったら舞台化したかった作品のひとつでした。
これまで小池修一郎先生の作品は、原作の萩尾望都さんに影響を受けた(設定は作者に承諾済)「薔薇の刻印」や「蒼いくちづけ」などがありました。
原作とは少し違う設定もありましたが、エドガーがバンパネラになるシーンなど原作のままなところがファンは嬉しかったのでは^^
おすすめポイント
ラストのゴンドラに乗ったエドガーとアランをみて「大作!」といわんばかりの演出でテンション上がりました^^
明日海りおさんのエドガーは、原作そのもの!このタイミングでなければ「ポーの一族」は完成しなかったのかもと小池修一郎先生のキャスティング力も感じた作品でした。
2002年 花組、春野寿美礼サヨナラ公演
宝塚オリジナル作品、個人的に好きな作品です。
海外の大作とは違って派手さはないけれど、サヨナラ公演として好印象な舞台。
娘役トップ 桜乃彩音さんと2番手の真飛聖さんとの関係性が絶妙で、トップひとりサヨナラで目立つ作品じゃないところが良かったです。
おすすめポイント
ラストのシーンで主題歌「アデューマルセイユ」を歌いながら銀橋を渡る春野寿美礼さんと舞台上の花組生の情景は、感動ものです。
春野寿美礼さんの美しい歌声もこれで最後かと思うと切ないことこの上ない!!
サヨナラ公演としての「最後だよ!寂しいでしょ!」という押し付けややり過ぎでいないバランスのいい作品だと思います!
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小池修一郎先生の入団のきっかけとデビュー作は?
小池修一郎(こいけ しゅういちろう)
- 生年月日:1955年3月17日
- 出身:東京都
- 最終学歴:慶應義塾大学文学部
小池修一郎先生は、1977年に宝塚歌劇団に入ります。
小池修一郎先生が最初に助手として演出を学んだのは、宝塚レビューを多く手がける岡田敬二先生でした。
宝塚へ入ったきっかけは、大学時代に宝塚を観て今までのイメージと違っていたことから。ミュージカル、日本物の舞台、レビューなどのショーをひとつの劇団がやることに興味を持ちます。
慶應義塾大学の演劇研究会で活動していた小池修一郎さんは、当時は海外へ演劇を学ぶために留学しようと考えていました。
しかし、語学の勉強などに時間を取られることがネックとなり演劇に関わる時間が持てないということに気が付きます。
語学だけで3年も時間を取られることから、どうしたものかと思っていたところ、東京宝塚劇場で「演出助手」の募集を見かけます。
海外へ留学する前に、宝塚で演劇の勉強もありだと考えた小池修一郎さんは、宝塚へ就職を決めるのでした。
演劇を勉強しながらお給料がもらえることも「宝塚」に決めた理由のひとつのようです^^
小池修一郎先生の宝塚 演出家デビューは入団から9年目のこと。
1986年の雪組バウホール公演「ヴァレンチノ~愛の彷徨~」でした。
杜けあきさん、ヒロインは美月亜優さんコンビ。
ダンサー出身の映画スター ルドルフ・バレンチノの生涯を描いた作品でした。
2014年に小池修一郎先生が紫綬褒章を受賞されたときのパーティで杜けあきさんは主題歌「アランチヤの花のように」を歌ってお祝いされたそうです^^
宝塚大劇場でのデビューは
1989年月組公演「天使の微笑・悪魔の涙」
剣幸さん、こだま愛さんコンビ。
ゲーテの「ファウスト」を題材にした作品。
まとめ
宝塚演出家 小池修一郎先生の作品の個人的なおすすめをまとめました。
どの作品にもハッとする演出があるので過去の作品を観てそれを発見するのも楽しかったりします^^
宝塚の舞台は独特で新参者はついていけない、、、と、勘違いしていたことをひっくり返された衝撃は今でも忘れられません!
私は「エリザベート」を観て、宝塚の舞台の素晴らしさを知りました。作品ごとに進化していく小池修一郎先生の舞台をこれからも観ていくのが楽しみです!