【宝塚演出家】 岡田敬二のロマンチックレビューとは?歴代で人気のショーは何?

ロマンチックレビュー 演出家

本ページはプロモーションが含まれています。

宝塚歌劇 演出家岡田敬二先生が作り出す「ロマンチックレビュー」は、宝塚の魅力がたっぷり詰まったステキなショーです^^

岡田敬二先生のロマンチックレビューについて色々と調べてみました!

 

目次

スポンサーリンク

宝塚演出家 岡田敬二の【ロマンチックレビュー】って何?

岡田敬二先生の演出家デビューは、1967年の「若者たちのバラード」

1969年宝塚大劇場デビュー作「タカラヅカ ’69」からレビュー作品を中心とした舞台制作・演出を手掛けてきました。

実験的と言われる岡田敬二先生の作風は、宝塚のレビューのスタイルを模索し続けていたという現れではないかと思います。

そして、1984年の花組「ジュテーム」で宝塚の伝統が映える岡田先生独自のスタイルを作り上げました。

余談ですが、元宙組トップスター和央ようかさんは「ジュテーム」を観劇したことがきっかけで宝塚を目指す決意をしています。

こういうスターが宝塚を目指すというきっかけ話に登場する作品ってやっぱり名作揃いですよね^^

後のスターたちに多大な影響を与えている岡田敬二先生のレビューのすごさを改めて感じたエピソードです!!

この「ジュテーム」が『ロマンチックレビュー」の始まりとされていますが、上演当時はまだその名前が定着する前でした。

「ロマンチックレビュー」というタイトルが定着したのは「ジュテーム」が発表された10年後の1994年星組公演「ラ・カンタータ」から。

1994年「ラ・カンタータ」までの間に「キス・ミー・ケイト」(1988年花組)や「グランドホテル」(1993年月組[初演])などレビュー以外の作品の演出も手掛けています。

 

ロマンチックレビューとは

・宝塚歌劇の創設者 小林一三先生の「清く正しく美しく」を基本にしたレビュー

・女性だけという宝塚ならではの特徴を存分に生かした内容

・華やかで美しい衣装や歌、そして上品という言葉がとても似合うレビュー

作品のテーマから外れないレビューの内容、美しい色合いの舞台や雰囲気に「宝塚らしさを思いっきり楽しんだ」感が溢れる作品です。

 

個人的には2009年 宙組「Amour それは、、、」や2016年星組「ロマンス!!」を観て岡田敬二先生の宝塚のレビューに感動しました。

どちらもトップスターの退団公演の作品で、特に星組の前もののお芝居がかなり残念だっただけ岡田敬二先生のレビューの輝きといったらなかったです!!

男役のパステルカラーの変わり燕尾の華やかさ娘役のフリルたっぷりのドレスや帽子にひとりひとりがとてもかわいらしく、ただただ幸せな時間が過ぎていきます^^

エレガントという言葉が自然と浮かんでくるような場面や、男役がキリッとスーツで踊る場面などメリハリも最高です。

宝塚作品をこれから見るひとには断然オススメなのが岡田敬二先生のレビューなのですが、近年は大劇場での演出をあまりされないので残念なところです^^;

 

スポンサーリンク

岡田敬二「ロマンチックレビュー」おすすめ人気作!

2021年の星組「モアーダンディズム」で「ロマンチックレビュー」シリーズは21作目となります。

その21作の中でおすすめや人気な作品を紹介します^^

 

ル・ポアゾン 愛の媚薬

  • 1990年 月組公演
  • 主演:剣幸・こだま愛

初演は1990年、トップスターコンビのサヨナラ公演でした。

プロローグで登場する涼風真世さんの怪しい吟遊詩人姿から始まる伝説のショーです^^

人気作ゆえに、これまでに3度も再演された「ロマンチックレビュー」の名作!

個人的に2011年星組の中日劇場公演を観劇しました。

当時星組2番手だった凰稀かなめさんが吟遊詩人で登場!

これはショーなのか?と疑問を抱いてしまったのですが、なるほど!ウワサに聞く名作のすごさを実感!かなりドハマリしました(笑)

 

ダンディズム!

  • 1995年 花組
  • 主演:真矢みき・純名里沙

初演は、花組トップスターコンビのお披露目公演でした。

こちらが2021年星組「モアーダンディズム」の原型となった作品!

「ロマンチックレビュー」の中の「ダンディズム」シリーズという位置づけ、ちょっとややこしいですが^^;

「PARADISO」や「キャリオカ」など名場面を語り出したら止まらないくらいステキなシーンが満載です^^

男の美学を見せつける宝塚の男役たちの魅力が詰まったレビューは「宝塚らしい」という言葉がぴったりです^^

そんな男役が輝きまくる「ダンディズム!」の当時の真矢みきさんの姿を生で観ることができた方、羨ましいです^^

 

シトラスの風

  • 1998年 宙組
  • 主演:姿月あさと・花總まり

記念すべき「宙組」の第一回公演での上演でした。

こちらも「シトラスの風Ⅱ」「シトラスの風Ⅲ」「シトラスの風~Sunrise~」と3度の再演を重ねた人気作品です!

「シトラスの風」の名場面といえば「明日へのエナジー」!

黒い長ラン風の衣装にカラフルな裏地というメリハリの効いた衣装は一度観たら忘れられません!

「明日へのエナジー」の振り付けは謝珠栄先生。ゴスペル調の歌に合わせた振り付けも最高です!

後半からぐんぐん盛り上がる曲調にテンションが上がりまくって観ているだけでストレスが解消されるような清々しい内容に、観るたび涙してしまいます。

 

ASIAN WINDS!~アジアの風~

  • 2005年 花組
  • 主演:春野寿美礼

個人的に何度もDVDで観たので印象にある作品です。

アジアの風が吹きまくるレビューで、中国、韓国などの雰囲気を思う存分味わえます^^

服部良一メドレーで「蘇州夜曲」を歌う彩吹真央さんがステキでした!

そしてフィナーレ前の黒燕尾の男役スターたちの群舞「アジアンウィンズ」のボレロの曲調がアジアンテイストでいいんです^^

ちなみに「エイジアンウィンズ」というタイトルが、競馬が趣味の岡田敬二先生の愛馬に名付けられました。名付け親は岡田先生の奥様だそうです^^

 

Amore それは、、、

  • 2009年 宙組
  • 主演:大和悠河・陽月華

宙組トップスターコンビのサヨナラ公演でした。

蘭寿とむさん、北翔海莉さん出演の「若さ、スパークリング!」という場面が「宝塚らしさ」を再現しているようでいいんですよね^^

当時、蘭寿とむさんたちは「もっと元気に!」と若さを表現するのに苦労したんだそうですw

このショーで初舞台となる95期生のロケットダンスもありました^^

将来有望なタカラジェンヌたちがこの舞台にいたと思うと感慨深いです。

 

ロマンス!!(Romans)

  • 2016年 星組
  • 主演:北翔海莉・妃海風

星組トップスターコンビの退団公演でした。

これぞロマンチックレビュー!というロマンチックの塊のような作品。

北翔海莉さんの将校姿にシビレ、妃海風さんのフリフリのドレスに癒やされるロマンス溢れるレビューでした^^

北翔海莉さんの退団公演、前ものの劇(桜花に舞え)の内容にかなりガッカリしていたので、このレビューで私はかなり救われた覚えがあります。

華やかで上品な男役姿、女性の憧れのような衣装やダンスで魅力的な娘役たち、宝塚のためにあるレビューだな~とつくづく思いながらホッとした気持ちで観終えたという記憶が蘇ってきました^^;

 

 

まだまだ「ロマンチックレビュー」の傑作は尽きないのですが、全部を観ていないのでこれからまた観続けていこうと思います!

岡田先生のロマンチックレビューは、サヨナラ公演としてもしっかりと成り立つところがすごいなと改めて思いました。

いつ公演しても宝塚の色が出ていて本当にステキなレビューなところ、観る前から安心感があるところが好きなところです^^

そして想像以上に宝塚らしさが爆発していて、観ているだけで叫びだしそうなくらい最高にステキなところがさらに好きなところ!

実際、劇場では叫ぶことができないので(笑)今はライブ配信でお家でわーわーと感動を叫んでおります^^

 

まとめ

宝塚の演出家 岡田敬二先生のロマンチックレビューについてまとめてみました。

1984年「ジュテーム」に始まった「ロマンチックレビュー」シリーズが2021年の星組「モアーダンディズム!」で21作目!

ロマンチックレビューとは、宝塚歌劇にしかできない宝塚らしさを追求した究極のレビューではないかと思います。

新作が発表されるごとに進化していくレビューの内容に、常に探究心を全く失わない「岡田敬二先生」の魅力が溢れているように感じます^^

宝塚らしい色合いの衣装や舞台、楽曲やダンスに至るまで「清く正しく美しく」という言葉がぴったりのレビューとなっています。

次回作も楽しみと思えるレビュー作品なんて珍しいと思います!

「宝塚が好きで良かった!」と心から思えるレビューを、この先ももっと観たいと思っています^^

スポンサーリンク