宙組【ネバーセイグッバイ2022】感想!宝塚千秋楽の観劇レポート!

宙組 ネバーセイグッバイ ライブ配信

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宝塚歌劇 宙組「ネバーセイグッバイ」宝塚大劇場の千秋楽公演をライブ配信で観劇しました!

2006年の宙組が初演の作品、真風涼帆さん、潤花さんで2022年版に再演ということで楽しみにしていました^^

2022年、宙組「ネバーセイグッバイ」の宝塚大劇場千秋楽公演の観劇レポートをまとめました。

 

目次

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宙組「ネバーセイグッバイ(2022)」宝塚千秋楽を観た感想

  • 観劇日:2022年3月14日(月)
  • 場所:宝塚大劇場
  • 作・演出:小池修一郎
  • 作曲:フランク・ワイルドホーン

 

「ネバーセイグッバイ」感想

物語の始まりは、潤花さん演じるキャサリンの孫と芹香斗亜さん演じるヴィセントの孫の会話から。

この時点で、すでに真風涼帆さん演じるジョルジュの人生は途絶えてしまったのだと感じて、最初から不安な気持ちになってしまいました^^;

ちょっと先読みしすぎかなと思ったんですが、キャサリンとヴィセントの孫がどんな話をしてくれるのか気になる始まりではありました。

ジョルジュとキャサリンの出会いの場面は、とってもにぎやかで良かったです^^

ジョルジュがキャサリンの勇ましい姿を写真に収める瞬間のフラッシュの明るさ、パーティの騒がしさの中での一瞬の静けさがとても印象に残りました。

 

物語中に何度かジョルジュが写真を撮るのですが、舞台上の人たちの動きを止める演出など面白く感じました。

この撮った写真、最後まで見ることができなかったので出来ればスクリーンに映したりして、ジョルジュの写真家としての仕事ぶりを感じたかったです。

小道具の多い作品だなとも感じました。

マタドールたちが闘牛で使う赤い布(ムレータ)を使って踊ったり、フラメンコダンサーたちの扇、戦うシーンでの銃など、扱いが大変そうでした!

ジョルジュのカメラは、フラシュのところが光るようになっていました。

 

お衣装

この当時のハリウッドで流行りのドレスのデザインがステキで見ていて楽しかったです^^

女性たちの華やかな衣装とは対照的に物語の後半からはフラメンコダンサーのダークな色合いのドレスに赤いバラがまたステキでした!

男性たちの衣装は、ジョルジュはスーツから最後は戦闘用の作業服のようなお衣装まで、いろんな姿が見れて楽しかったです^^

芹香斗亜さんのマタドール姿は似合いすぎでした!

 

気になったこといろいろ

観終わって、思い返せば気になったな、というところが多々ありました。 

ストーリー展開が早いので、登場人物の細かい心情が読み取れず、「なんで?」という疑問が解決しないままどんどん展開していくので、ついていくのが大変でした^^;

スペイン内戦の内情や反乱軍、西部、南部、とかいろいろと出てくるのですが、状況がわからないままバルセロナの民衆の戦いを見守るという置いてけぼり感を感じてしまうこともありました。

 

物語の中心は、華やかなアメリカ、ハリウッドで映画の製作発表が行われた後、ジョルジュとキャサリンが偶然出会い、ジョルジュとキャサリンの恋模様かと思いきや、

スペインで内戦が始まり、ナチスドイツとソビエトの間で揺れるスペインに住む人々が母国のために戦う姿を写真家のジョルジュが追いかけることがメインになっていました。

キャサリンとの恋は、スペインの内戦で民衆と一緒に戦う中で絆を深めていくという、ちょっとハードな内容でした。

ジョルジュの恋人だった天彩峰里さん演じるエレンの「どろぼう」というセリフ、今どき言わないので、ちょっと苦笑いでした^^;

エレンの振る舞いは物語の序盤から「ワガママな女優」感が出ていて、キャラクターとしてはナイスでしたが、なんでジョルジュはこんな女性が好きだったの?!という疑問も湧いてきてしまいましたw

キャサリンの良さを引き立たせるためのエレンという存在なのかもですが、ジョルジュの女性を見る目って良いの?という気持ちになってしまい、「ジョルジュってどうなの?いい男なの?」という疑問を抱きつつの観劇となってしまいました^^;

 

そしてキャサリンを想う作家仲間のピーター、ちょっと可哀相でした。

まったく想いが伝わらず、だったのでしょうか??恋の進展が舞台上では全く描かれないままピーターは失恋、、、。

これ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」でヒロインのデボラのずっと側にいたピアノ弾きの男性再びですか!?と叶わぬ恋というか、片思いで終わるという展開は悲しすぎました。

 

ジョルジュの生い立ちに父が医者と言っていたことから、負傷した男性を手当する場面がありました。

この設定いるの?というくらい、この後まったく負傷者の手当や救助シーンが出てこないという、医者の知識を持ち合わせているハイスペックな写真家ジョルジュの姿をただただ見守っておりました。

医者の技術を見せつけるだけなら必要ないシーンのように思えたので、せめて手当をして命を救ってもらった人がジョルジュに尽くす!とかそういう場面があったら良かったのに、と勝手に思ってしまいました。

 

その後いろいろとあって、結ばれたジョルジュとキャサリン、ふたり絆は戦地で強く結ばれたと思いきや、ちょっとほころびが早くない?と思ってしまう展開もありました。

意見の食い違いは男女でもあって当然ですが、ジョルジュの「彼女のどこに恋したのだろう」という歌詞には度肝を抜かれました!

何言ってるの!?運命の二人じゃないんかい?!と集中力が切れてしまいそうになりました^^;

 

芹香斗亜さん演じるヴィセントは寡黙そうな人物に見えて、アメリカの女優を相手役に映画出演するというかなり大物な人物に見えました。

だけど陽気な性格ではなさそうなので、掴みどころがないキャラだなという印象でした。

だけどマタドールを捨てて故郷のバルセロナを想って戦う姿はステキに見えました!

 

キャサリンを執拗に狙う桜木みなとさん演じるアギラールでしたが、彼女の何がよくてものにしたがってるのかが、あまり伝わってこなかったです。

よくよく考えれば、海外向けのラジオ放送で人気DJとなったキャサリンがパートナーになればスペイン国内でアギラールのイメージが良くなって、、、ということだったのかな??

だけど物語はどんどん進んでいくので、もうこっちで考えるしかないんだなと、考えるのを止めて観続けることにしました。

アギラールはとことん悪役で、見ていて気持ちがいいくらいでした!

「サン・ジョルディ」のお祭りでチヤホヤされている顔、怖い顔とのギャップが見えて楽しかったですw

 

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まとめ

宝塚歌劇 宙組「ネバーセイグッバイ(2022)」を観た感想をまとめました。

2006年の初演は和央ようかさんと花總まりさんのサヨナラ公演だったので、当時の心情とはまた違った気持ちで観ることができたんじゃないかと思います。

あれ?こんな感じだったっけ?と思い出せないこともあって、改めて観て気づくことが多かったです。

北京オリンピック・パラリンピックが終わり、世界が混乱してしまっている今、「ネバーセイグッバイ」の世界観とシンクロする部分もあって、とてもタイムリーな内容の作品だとも思いました。

正しい情報が伝えられないと苦しんでいたキャサリンのシーンを見て、その気持ちが痛いくらいにわかって気持ちが落ち着かなかったです。

終演後に真風涼帆さんがご挨拶で「みなさまの明日を生きる活力になる舞台を目指してまいります」という言葉を聞いて泣きそうになりました。

何気ない普段の生活がとても幸せだということ、当たり前は当たり前じゃないかもしれないこと、そして今を後悔ないように生きていたいと観劇後に強く感じました。

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