宝塚歌劇 宙組公演「プロミセス・プロミセス」は、ブロードウェイでの大ヒット作品の宝塚バージョン!
芹香斗亜さん主演のコメディミュージカル、楽しみでなりません!
宝塚版「プロミセス・プロミセス」のあらすじやキャスト、ブロードウェイ版との違いについてまとめました。
目次
宙組「プロミセス・プロミセス」あらすじ
プロミセス・プロミセス
- 翻訳・演出:原田諒
- 脚本:ニール・サイモン
- 音楽:バート・バカラック
- 初演:1968年ブロードウェイ
ブロードウェイでの初演は1968年、大人気ミュージカルとなり1281回のロングラン公演でした。
その後、2010年のリバイバル上演があり、こちらも好評を博しました!
日本では2012年に元宙組トップスター大和悠河さんがヒロインのフラン、主人公のチャックをミュージカル界で活躍する中川晃教さん、藤岡正明さんのWキャストでリバイバル版が上演されています。
そして宝塚版が2021年に登場となります^^
演出の原田諒先生のここ最近の作品(「ピガール狂騒曲」)が良かったのでとっても楽しみです!
ちなみに「プロミセス・プロミセス」を訳すと、
口先ばっかり
どうせ口だけでしょ
という投げやりにもとれる意味となります。
このタイトル、作品を捉えたとっても良い題名だと思います^^
「プロミセス・プロミセス」あらすじ
舞台はニューヨークのとある保険会社。
平凡な経理担当の社員チャック(芹香斗亜)は、会社の食堂係のフラン(天彩峰里)に密かに惹かれていました。
そんなチャックは、会社の上司から妻には内緒で愛人と密会するため部屋を借りたいから「アパートの鍵を貸してほしい」と言われ、自分の部屋を上司の逢い引きの場所として提供していました。
チャックが部屋の鍵を貸してくれるという噂が上司たちに広まり、やり手の人事部長シェルドレイク(和希そら)からも「部屋の鍵を貸して」と言われます。
さらにシェルドレイクは自分だけに部屋を貸してくれれば将来の出世を約束すると言いだし、チャックは嬉しさを隠せません。
そのシェルドレイクがチャックのアパートで会っていたのは憧れの女性フランでした。
会社では、女子社員に大切な人に花束をもらったと喜ぶフランでしたが、実はシェルドレイクと不倫関係にあることには気が引けていました。
フランはシェルドレイクと別れたいと切り出しますが、シェルドレイクはこの関係を続けたいとフランを引き止めます。
会社でのクリスマスパーティ、フランは秘書でシェルドレイクの元愛人ミス オルセン(瀬戸花まり)に「あなたが一番新しい愛人よ」と言われ気持ちが落ち込みます。
チャックもまたシェルドレイクの愛人がフランだと知ってしまいショックを受けます。
クリスマスイブの夜、フランとシェルドレイクは今夜もチャックの部屋で密会をしているところ。
シェルドレイクはフランを愛しているといいながら、クリスマスを家族と過ごすために帰らなくてはいけないと言います。
フランはシェルドレイクの一番は自分ではないとわかり、彼が帰った後にチャックの部屋で睡眠薬を飲んで自殺を図ります。
その頃のチャックは、フランとシェルドレイクとの関係にショックを受け、バーで飲み明かしていました。
バーで時間を潰していたチャックは、そこで出会った孤独で積極的な女性マージ(留依蒔世)と意気投合し、一緒にアパートへ帰宅します。
チャックがアパートのドアを開けると、部屋のベッドで倒れているフランを見つけます。
その状況を見るなりマージを慌てて帰らせ、隣の部屋に住む医師のドレファス(輝月ゆうま)を呼び応急処置、そしてフランは何とか一命をとりとめます。
心まで傷ついていたフランをチャックとドレイファスが優しく励まし続け、やがてフランは笑顔を取り戻していきます。
今まで名前も覚えられなかった同じ会社で働くチャックの献身的な姿に、いつの間にか惹かれていくフラン。
大晦日の夜、フランを取り戻そうとまたチャックに「アパートの鍵を借りたい」とシェルドレイクが声をかけてきました。
チャック、そしてフランの出した答えは。。。
宙組「プロミセス・プロミセス」主要キャストと配役
「プロミセス・プロミセス」の主な登場人物と配役
- チャック:芹香斗亜
- フラン:天彩峰里
- シェルドレイク:和希そら
- ドレファス:輝月ゆうま
- マージ:留依蒔世(※愛海ひかるさんは体調不良のため休演)
ミュージカル版のあらすじから「主要なキャスト」をピックアップしました。
宝塚版ではどんなストーリーになるか、注目キャラが他にもいるかもしれないので楽しみです^^
ミュージカル版で気になったチャックを取り巻くキャラクターたち
- シェルドレイク:チャックの上司、人事部長
- マージ:バーで出会う肉食系女子
- ドレファス医師:チャックのアパートの隣人
- ミス オルセン:シェルドレイクの秘書、元恋人
- カール:フランの義兄
2012年の日本公演では、マージ役を元タカラジェンヌの樹里咲穂さんが演じていました。
破天荒で妖艶なマージ、出番は多くないですがインパクト大のオイシイ役です!
樹里咲穂さんといえば「JURIのどんだけGoGo5?!」や「JURIの宝塚音楽同窓会」など、退団後も現役タカラジェンヌとのお仕事も多くこなされてきている方。
「どんだけGoGo5?!」とか、また復活してくれないかなあと個人的には思っておりますw
宙組はこの時期に「全国ツアー組」と2手に分かれることになりますね。
シェルドレイクを演じるのは誰かと注目していましたが、和希そらさんに決まりましたね!
宙組「プロミセス・プロミセス」原作は?海外ミュージカルとの違い
「プロミセス・プロミセス」の元となった作品は、
アメリカ映画「アパートの鍵貸します」
1960年にヒットしたロマンチックコメディー映画です。
1960年に公開された、大ヒット作!
アカデミー賞5部門を受賞した映画史に残る名作です^^
映画とミュージカルの違い
■フランの職業
- 映画:会社のエレベーターガール
- ミュージカル:会社のカフェで働く女性
- 宝塚版:会社の食堂係(公式ホームページの作品紹介より)
映画「アパートの鍵貸します」では、ヒロインのフランは会社のエレベーターガールという設定です。
2010年のリバイバル版「プロミセス・プロミセス」ではフランは会社のカフェで働く女性という設定。
宝塚版では会社の食堂係となっています。
フランは女性社員ではなく、外部で働く女性という点のみ共通しているところですね。
■主人公チャックの名前
- 映画:バド
- ミュージカル:チャック
主人公のチャックは、映画「アパートの鍵貸します」では名前が「C・C バクスター」で通称「バド」と呼ばれています。
リバイバル版から「チャック・バクスター」という名前になって「チャック」とファーストネームで呼んでもらえるようになったんですね^^
ストーリーは映画もミュージカルも、ほぼ同じ内容となっています。
ストーリーについて思うことすこし。。。
主人公が上司の愛人との密会の場所として「他人のアパートの部屋」という発想は、映画公開の1960年当時はふつうにあったことなんでしょうか??
2021年になって、現代でもあるの??とちょっと疑問に思ってみたり。
不倫ドラマなんかでは、他人の部屋を借りるということはしていないような、、、
そしてバレてしまうリスクを考えるとちょっとね^^;
っていうか不倫はお互いにとって有益なことはひとつもないですから。
ミュージカル内での架空のお話とはいえ、シェルドレイクの優柔不断なところ、モヤモヤする気持ちを通りこして「痛い目に遭ってしまえばいいんだ!」と思うのは私だけでしょうか^^;
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まとめ
宙組「プロミセス・プロミセス」、コメディ作品なので楽しく観ることができそうです^^
テーマは不倫ではなく「身近にいる大切な人」について、と個人的には捉えています。
平凡でなにもない日常が一番なんですが、行動を起こしていくことで幸せにつながるということをチャックが体現しているところがスカッとして気持ちいいです。
フランへの一途な想いや現状を脱却したいというチャックの一生懸命さに心打たれるんじゃないかと思います。
バート・バカラックの名曲の数々もこのミュージカルの特徴なので、楽曲も楽しめる作品なところもいいんですよね^^
「見てみたい!」と観る前から思える作品、個人的には久しぶりなので期待はほどほどにしつつ、、、それでもやっぱり楽しみです^^
芹香斗亜さんの良さも思いっきり感じることができる作品だとも思っているのでさらに楽しみです!