宝塚歌劇 月組のショー「Dream Chaser(ドリームチェイサー)」
月組トップスターコンビ 珠城りょうさん、美園さくらさんの退団公演となるショーです。
「Dream Chaser」を観た感想をまとめました。
目次
月組ショー「ドリームチェイサー」感想
- タイトル:スーパーファンタジー「Dream Chaser」
- 公演日:2021年6月21日(月)
- 演出:中村暁
前半の「桜嵐記」を終えて、ショーは「スーパーファンタジー 『Dream Chaser(ドリーム チェイサー)』」が始まります!
「Dream Chaser」とは、夢を追いかける人のこと。
夢追い人をテーマにしてのショーです。
珠城りょうさんの男役スターとしての集大成をしっかりと見届けました。
言うまでもなく安定感のあるダンスと歌、お衣装の着こなしも身のこなしもバッチリで言うことありませんでした!
サヨナラ公演だけど寂しそうなお顔は一切せすに余裕のある表情も印象的でした。
笑顔に真剣な眼差しと、どの表情をとっても珠城りょうさんのこれまでの宝塚での舞台の充実感を感じて感無量でした。
同じくこれで最後となる美園さくらさんもお衣装もダンスも歌も、ステキな場面が多くて嬉しくなりました。
珠城りょう サヨナラ公演!
月組ショー「ドリームチェイサー」観劇レポート
プロローグ
最初の幕開けから大階段の中央に立つ珠城りょうさんの登場!
そこから月城かなとさん、鳳月杏さん、美園さくらさんが次々に登場して華やかなショーの始まりという感じに期待が膨らみました。
銀橋
銀橋にひとり残った珠城りょうさんの姿をしっかりと目に焼き付けながら、しっかりとショーを楽しみました。
ラテンの場面
鳳月杏さん、暁千星さん、美園さくらさんが登場。
美園さくらさんの取り合いをする男性ふたり、というショーには必ずある三角関係を表現しつつのダンスでした。
私の想像力が乏しいのかもしれないんですが、この場面は「Dream Chaser」というタイトルとしてどう捉えていいのか考えてしまいました^^;
ショーは観ている人が自由に受け止めていいんだと思ってるんですが、少しでもショーのタイトルを感じさせるものであってほしいなと思います。
男女で踊るタンゴの場面
紫のスーツでタンゴを踊る珠城りょうさんの相手役は海乃美月さん。
途中で天紫珠李さんが黒のオカッパ頭で珠城りょうさんの相手役として登場。(当初はオカッパ頭の子は組長 光月るうさんだと思っていたんですが、ご指摘をいただいて訂正させていただきましたm(_ _)m)
とってもキリッとカッコいい場面でしたが、もう終わり?と思ってしまってなにか物足りなさも感じました^^;
男役スターのK-POPナンバー
幕前で、月城かなとさんと男役スターでK-POPナンバーを1曲歌って踊る場面。
歌っていたのは、2PMの「I’ll be back」という楽曲です。
ラップの部分までほとんど月城かなとさんが歌っていました。
歌って踊る姿、かっこよかったです!
歌謡曲的な歌はタカラジェンヌが歌うと合わないと感じてしまうことがありますが、とっても良かったと思います^^
と、最初は心が華やいだんですが、銀橋にも移動してまた舞台に戻ってと慌ただしく感じました。
ダンスシーンをもっと観たかったのに、なんだか男役スターたちの大移動みたいで^^;
2番も歌うの?と思ってしまうくらい長く感じてしまう場面でした。
個人的にはK-POPの楽曲は聞く機会がなくて馴染みがないので、どうしてこの曲にしたのか気になりました。
中詰
和楽器をベースに「Dream Chaser」の主題歌を歌って踊る場面。
ここの場面で中詰です。
青と金のラインが入ったお衣装で踊る群舞はとてもステキでした^^
ですが、衣装がみんな同じ色合いなので単調に見えてしまったシーンでした。
月組生の群舞
月城かなとさんが白いお衣装で登場。
珠城りょうさんは薄紫色のお衣装で登場し、白に囲まれて踊っていました。
サヨナラ公演らしいしっとりとした場面でした。
娘役スターの群舞
銀橋を渡る風間柚乃さんの場面を終えて、舞台上で娘役スターが群舞を披露。
中心には美園さくらさん!
優雅なダンスとワインレッドのドレスがステキでした^^
ラインダンス
白と金のお衣装でした。
黒燕尾の群舞
珠城りょうさん、ラインストーンなしのシンプルな黒燕尾で登場。
フラメンコギターをベースにしたクラシックナンバーで群舞を披露してくれました。
ピシッと揃ったダンスがステキ!と盛り上がってきた途端に場面が終わり、、、思ったより短くてちょっと残念でした。
デュエットダンス
珠城りょうさんは黒燕尾のまま、美園さくらさんは淡いピンクのグラデーションがきれいなドレスで登場。
優雅なダンスをしていると、大階段の上から「月」のオブジェが下りてきました。
個人的にはこれはセンスないかなと^^;せっかくのデュエットダンスが台無しな気がしてしまいました。
男役スターとのダンス
デュエットダンスのあと、美園さくらさんは舞台を去り、珠城りょうさんひとり残りました。
大階段を振り向き、それから男役スターたちが登場。
サヨナラを意識したような場面でしみじみとしましたが、
美園さくらさんも退団公演なのに男役だけのシーンにしたのはどうしてなのかなと思ってしまう場面でした。
黒燕尾の群舞も終わり、、、と思ったらまた男役たちが登場するのでちょっとしつこく感じてしまいました^^;
エトワール
美園さくらさん!
娘役トップスターがサヨナラ公演でエトワールをすると、フィナーレ部分はどうなるのだろうと期待半分不安半分で見守っていました。
フィナーレ
二番手の月城かなとさんの次に娘役トップスターが登場せず、トップスター珠城りょうさんが下りてくるという流れとなっていました。
いやいや、美園さくらさんもサヨナラ公演なのに最後のパレードに出演しないって寂しくないか?というモヤモヤ感が残りました。。。
デュエットダンスで先に美園さくらさんをステージから去らせたのはエトワールするためだったんだ!という驚きとかはとくにないですが、フィナーレの部分をカットされたようで悲しいなと本人ではないけど勝手に思ってしまいました。
「ドリームチェイサー」月城かなとさんが歌うK-POP歌手と曲タイトルは?
「Dream Chaser」で月城かなとさんと男役スターたちがK-POPの楽曲を歌っていました。
- アーティスト名:2PM
- 曲タイトル:I’ll be back
2PMは、2008年に韓国で活動をはじめ、2010年に日本デビューした6人組グループ。
NiziUのプロデューサー J・Y・パークさんが代表の事務所「JYPエンターテインメント」所属の韓国を代表するアーティスト集団です!
「I’ll be back」は、2011年にリリースした楽曲になります。
2PMは、ダイナミックで骨太なダンスに野性的なビジュアルが特徴の「野獣アイドル」と言われています。
2PMの人気は芸能界では渡辺直美さんがメンバーのジュノさんのファンだということをテレビで言ってましたね^^
2021年で日本デビュー10周年を迎え、まだまだ活動の勢いが止まらない人気グループです^^
まとめ
月組 ショー「Dream Chaser」の感想をまとめました。
珠城りょうさん・美園さくらさんのトップコンビのサヨナラ公演も意識しつつ、ちょっと角度を変えたショーにしたかったのかもしれないですが観ている方としては「なんで?」という疑問を抱いてしまう内容でした^^;
美園さくらさんのフィナーレについてエトワール出演で大階段から下りる部分をカットだなんて、個人的には気持ちが複雑です。。。
さくちゃん、これで宝塚の舞台が最後なのに、、「エトワール」と「フィナーレ」と両方やることは難しいことだったのかなと仕方ない部分もあるのでしょうか。
ショー全体としての感想は、平面の舞台ばかりに出演者が集まる立体感のないショーだなと思ってしまいました^^;
ショーのタイトルなんて無視したかのような「夢を追ってます」というメッセージはどこらへんにあるんだろうか、という場面が多かったように感じました^^;
月組生たちのダンスや歌はとってもステキでした^^
珠城りょうさんを想う気持ちが画面からビシビシ伝わってくるので泣いてしまうシーンもありました(/_;)