宝塚歌劇 星組公演「マノン」は、2001年に花組 瀬奈じゅんさん主演で上演した作品!
星組 愛月ひかるさんが主演で20年ぶりの再演となります。
美しいマノンに人生を狂わされる主人公ロドリゴが愛月ひかるさんとは似合いすぎます^^
2015年には、リメイク作品として舞台をベトナムに置き換えた月組「舞音」も上演されています。
「マノン」のあらすじや、2001年花組での配役を星組2021年版のキャストと比較もしてみました!
目次
星組2021年公演「マノン」あらすじ!原作と違うところは?
2021年星組「マノン」の原作は、アベ・プレヴォーが書いた小説で原題は「マノン・レスコー」といいます。
【宝塚版「マノン」あらすじ】
スペイン セビリアの名門貴族のロドリゴ(愛月ひかる)は、真面目で将来有望な青年。
あるときマノン(有沙瞳)という情熱的で自由気ままな女性と恋に落ち、ロドリゴの人生が狂っていきます。
マノンの虜になったロドリゴは、名門貴族としての地位や名誉を捨ててマノンと生きる道を選び、二人で暮らし始めます。
しかし、マノンの美貌はどんな男性も虜にしてしまいます。
根っからの享楽主義であるマノンは裕福な男性からの誘いに応じ、何度もロドリゴを裏切ります。
贅沢な生活を維持しマノンと暮らすために金策に走るロドリゴは、ときには親友を裏切り、ときにはイカサマ賭博をしたりと危ない道へ進んでいきます。
ついに、マノンに恨みをもつパトロンが二人のこれまで犯した罪を密告し、マノンは流刑囚としてセビリアから追放されることになります。
ロドリゴはマノンを流刑地へは行かせまいと、また罪を犯してしまい二人の運命は最終局面を迎えるのでした。。。
星組「マノン2021」キャスト・花組(2001年)の配役と比較
ロドリゴ:名門貴族の青年。マノンに一目惚れする
- 星組:愛月ひかる
- 花組:瀬奈じゅん
2001年の初演もバウホール公演でした。
「マノン」は当時、花組の二番手だった瀬奈じゅんさんのバウ初主演作となりました。
ヒロインの彩乃かなみさんと後に月組トップコンビになるとはこの時は思いもよらなかったです!
マノン:男性を虜にする美しさをもつ女性
- 星組:有沙瞳
- 花組:彩乃かなみ
彩乃かなみさんは歌も演技も新人のころからステキな娘役さんでした^^
「マノン」でのヒロインは入団4年目でのこと。
ですが、入団2年目ですでにバウホールでヒロインを演じています。
トップスターへの期待も大きかったからか、花組→宙組→月組と組み替えが多かったですね。
マヌエラ:宿屋の女主人
- 星組:白妙なつ
- 花組:翔つかさ
オリベイラ伯爵:ロドリゴの父親
- 星組:大輝真琴
- 花組:磯野千尋
フェルナンド:マノンに恋い焦がれる男性
- 星組:輝咲玲央
- 花組:矢吹翔
オリベイラ夫人:ロドリゴの母
- 星組:紫月音寧
- 花組:貴柳みどり
レイエス
- 星組:漣レイラ
- 花組:柾輝かずさ
アルフォンゾ爵:マノンとロドリゴに騙され二人を恨む男
- 星組:朝水りょう
- 花組:夏美よう
ホアン:ロドリゴの兄
- 星組:桃堂純
- 花組:紫蘭ますみ
ミゲル:ロドリゴの親友。マノンとの仲を心配する。
- 星組:綺城ひか理
- 花組:壮一帆
ロペス
- 星組:彩葉玲央
- 花組:桐生園加
マリア:マノンの侍女
- 星組:華雪りら
- 花組:仙堂花歩
フェンテス隊長
- 星組:遥斗勇帆
- 花組:風人夕真
マチルデ
- 星組:七星美妃
- 花組:舞城のどか
ガロア院長
- 星組:朱紫令真
- 花組:真丘奈央
ホセ:ロドリゴの従者
- 星組:夕陽真輝
- 花組:未涼亜希
レスコー:マノンの兄
- 星組:天飛華音
- 花組:蘭寿とむ
エレーナ:レスコーの恋人
- 星組:水乃ゆり
- 花組:沢樹くるみ
星組・花組「マノン」と月組「舞音(2015年)」との違い
2015年に月組トップ龍真咲さん・愛希れいかさんコンビで上演された「舞音」の舞台は「ベトナム」となっています。
今回の「マノン」と同じなのは、
アベ・プレヴォー原作「マノン・レスコー」
将来有望な青年が舞音(マノン)という魅力的な女性を追いかける
というところが共通点です。
【2015年月組『舞音』】
主人公ロドリゴは、「シャルル」という名前のフランス海軍将校で、インドシナ駐在の任務となったところ、ヒロインの舞音(マノン)に出会います。
舞音(マノン)は、社交界では有名な踊り子で富裕層相手に自由気ままに生きる女性という設定でした。
「舞音」という名前は愛称で、本名は別にありました。
原作ではタイトルも「マノン・レスコー」とヒロインの本名になっています。
その他の登場人物では、名前は違いますが原作と立場が同じキャラクターが登場します。
マノンの兄レスコーは、「クオン」という名前で珠城りょうさん
親友のミゲルは、「クリストフ」という名前で凪七瑠海さん
が演じました。
ベトナムの伝統衣装「アオザイ」を愛希れいかさんが着ていたり、見どころは色々とありました。
ストーリー的には、煮え切らないシャルルの態度にスッキリしない感がすごくあります^^;
個人的には、この作品から二番手となった珠城りょうさんの悪者っぷりが良かったです。
だけど植田景子せんせいは何故ヒロインと二番手をこんな過酷な運命を背負わすのだろうか。。。と毎回もやもやします^^;
星組トップ安蘭けいさんサヨナラ公演「マイディアニューオリンズ」の柚希礼音さんが演じたヒロインの弟
花組トップ明日海りおさんサヨナラ公演「フェアリーテイル」の時の華優希さんが演じたヒロイン
を思い出してしまいます。
「マノン」の原作が物悲しいストーリーなので仕方ないのかもしれないですけどね^^;
まとめ
2021年星組公演「マノン」のあらすじや、2001年花組公演の配役についてもまとめてみました。
「マノン」は1731年に出版された作品で「ファム・ファタール」という『男性を虜にして破滅させてしまう女性』を描いた世界初の長編小説なんだそうです。
どんなにひどい仕打ちをされても「マノン」のことをなぜか許してしまうロドリゴ、彼女の魅力とはいったい何なのか?!
真面目な男性をも破滅させてしまうマノンの不思議な雰囲気を、舞台を観て感じてみると面白いかと思います^^