宝塚歌劇 宙組公演「アナスタシア」
1997年のアニメ映画を元に作られたミュージカル版はすでにブロードウェイでは大ヒットしました。
日本では、梅田芸術劇場での日本初公演後に「宝塚版」が上演されます。
「アナスタシア」のあらすじやキャストをまとめました。
目次
宝塚版「アナスタシア」のあらすじ
ロシア・ロマノフ王朝の第4皇女アナスタシア(少女時代 天彩峰里)は、大好きな祖母のマリア(寿つかさ)がパリへ行ってしまうことを悲しみます。
マリアは小さな宝石箱をアナスタシアへ渡し、パリにあるロシア皇帝の名前がつけられた「アレクサンドル3世橋」へ一緒に行こうと約束をしてロシアを発ちました。
その後、ロマノフ王朝は「ロシア革命」によってなくなり、皇帝一家は処刑。
ロシアでの悲劇をパリで嘆く祖母マリアでしたが、アナスタシアが生きているという噂を信じ「懸賞金」を出すと公表します。
ロシア、詐欺師のディミトリ(真風涼帆)は「偽アナスタシア」を仕立て元貴族のヴラド(桜木みなと)とパリ行きを計画します。
「アナスタシア」にふさわしい女性が見つからない中、ある時ディミトリたちの前に「パリに行きたい」というアーニャ(星風まどか)が現れます。
「パリに行かなくてはいけない」と必死に訴えるアーニャに、ディミトリはドライな態度で対応します。
「記憶がない」というアーニャを上手く利用することに決めたディミトリは、「アナスタシア」になりきるための教育を始めます。
アーニャを「アナスタシア」にする計画は、ロシアの警察に密告され警視副総監のグレブ(芹香斗亜)の耳に届いてしまいます。
グレブに呼び出されたアーニャを見て、以前に街角で見つけた女性だと気づきます。
アーニャに好意を持っていたグレブは「このままでは殺されてしまう」とディミトリから離れるように忠告をします。
パリ行きのため資金調達をするディミトリでしたが、ロシア革命後に国外へ行くことが日に日に難しくなっていきます。
アーニャは、自分の下着に縫い付けてあったというダイヤモンドをディミトリに渡し、パリ行きの列車の切符を買うことに成功します。
パリに行けば、かつてヴラドの恋人だったマリア皇太后の侍女リリー(和希そら)に、マリア皇太后と会えるように手はずを整えられるはず、希望を持っていました。
列車にはグレブがディミトリたちを捕らえようと、ロシア警察の追ってが迫っていました、、、、
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「アナスタシア」の登場人物は?キャストは誰?
ミュージカル「アナスタシア」の主な登場人物は、
- アーニャ/アナスタシア
- ディミトリ
- グレブ ※オリジナル・キャスト
- ウラジミール(ディミトリの仲間)
- リリー(マリー皇太后の侍女)※オリジナルキャスト
- マリー皇太后(アナスタシアの祖母)
タイトルが「アナスタシア」なので、ブロードウェイ版では『アナスタシア』が主人公です。
宝塚版になると男性が主人公となりますので、『ディミトリ』が主役になりますね。
ディミトリの仲間「ウラジミール」は、「ヴラド」って役名になっています。
- ディミトリ:真風涼帆
- アーニャ:星風まどか
- グレブ:芹香斗亜
- ヴラド:桜木みなと
- リリー:和希そら
- マリー皇太后:寿つかさ
真風涼帆さん、根は優しい詐欺師のディミトリ役はかなり似合ってると思います^^
アナスタシア役は、宝塚版ではヒロインとなるので星風まどかさん!
グレブは、二番手の役どころに位置づけされましたね!芹香斗亜さんに決まりました!
このグレブは重要な役どころで、ブロードウェイ版ではラミン・カリムルーさんが演じていました。
ラミン・カリムルーさんは28歳当時、史上最年少で「オペラ座の怪人」のファントム役を射止めたミュージカル界のスター!
そんなラミンさんがグレブを演じているということで、二番手としてもかなり良いお役ではないかと思います^^
ディミトリの仲間ヴラドに桜木みなとさん!お髭をつけた姿、とっても似合っていました!
リリーは「侍女」という役どころ、和希そらさんは娘役として出演!
マリア皇太后は、寿つかささん!「アナスタシア」では重要な役どころです。
>>宙組「アナスタシア」宝塚千秋楽の観劇レポと感想!宝塚版の評判は?
「アナスタシア」アニメ映画とミュージカル版の違い
ミュージカル「アナスタシア」の初演は2017年、ブロードウェイにて上演されました。
元になったのは1997年に上映されたアニメ映画「アナスタシア」
ちなみにアニメ映画「アナスタシア」はディズニー作品ではありません。
【アニメ映画「アナスタシア」のあらすじ】
ロシア、ロマノフ王朝の第4皇女アナスタシアは8歳の少女。
ある時、悪い魔法使いラスプーチンが現れ、呪いでロシア革命を起こします。
アナスタシアは、大好きな祖母であるマリー皇太后と一緒に屋敷から逃げ出します。
逃げる途中、祖母からもらったオルゴールのついた宝石箱と鍵のペンダントも一緒に持っていこうとしますが、追っ手に捕まりそうになります。
このピンチを救ってくれたのは召使いの少年、隠し扉から逃げたアナスタシアとマリー皇太后でしたが、アナスタシアはオルゴールを落としてしまいます。
その後、祖母と離れ離れになったアナスタシアは頭を強く打って記憶喪失に。
10年後、アナスタシアを探すマリー皇太后のウワサが全世界に広がり、いつしか「褒美が出る」という話に。
そのころ孤児院育ちのアーニャは、独り立ちの年齢となったことでパリを目指して旅立ちます。
「パリ」に行く理由のは家族につながるはずのペンダントに「いつかパリで一緒に暮らそう」という言葉があったからでした。
「アナスタシア探し」を聞きつけた詐欺師の青年ディミトリは、ひょんなことからアーニャと出会い、「偽アナスタシア」として皇太后に会わせることに。
ディミトリによってアナスタシアに仕立てられたアーニャはマリー皇太后の順調に質問に答えていきます。
最後の質問に失敗が頭によぎったディミトリでしたが、教えていなかった質問もすんなり答えたことで(しかも正解)、ドミトリはアーニャの正体に気づいてしまいます、、、
って話です。
ブロードウェイミュージカル「アナスタシア」
内容はアニメ映画を元にしていますが、違う部分もあります。
アニメ映画で登場した悪役ラスプーチンは登場しません。
ラスプーチンではなく「グレブ・ヴァガノフ」という人物が登場します。
ミュージカル「アナスタシア」では、秘密警察としてアナスタシアを追うグレブがラスプーチンの代わりのような存在になります。
ラスプーチンの「魔法使い」という設定はミュージカルではやりにくかったのかもしれないですね^^;
そういえば、宙組トップスター朝夏まなとさんの退団公演「神々の土地」でもロシア革命がありましたね。
実在したラスプーチン、「神々の土地」ではかなりのインパクトある役でした!
実際のラスプーチンは魔法使いではなく、怪しい奇術を使って皇帝と后妃に気に入られてました。
その後、皇帝の後ろ盾もあったことで宮廷でやりたい放題に暮らした末に、取り巻きの貴族たちに暗殺されてしまいました。
「神々の土地」で「ラスプーチン」を演じた愛月ひかるさんの怪演、今でも忘れられません!
宝塚版「アナスタシア」に新曲!
2020年3月に初めて日本で上演されるミュージカル「アナスタシア」
『宝塚版 アナスタシア』にはブロードウェイスタッフが新たに曲を追加してくれます!
真風涼帆さん演じるドミトリが歌う
♪ She Walks In
アーニャと出会う前のドミトリの心境を歌にしています。
「詐欺師」という肩書となっているドミトリのキャラクターもこの歌から想像ができるんじゃないかなと思います。
まとめ
宙組「アナスタシア」は、1997年のアニメ映画「アナスタシア」を元に作られたミュージカルです。
記憶喪失のアーニャと詐欺師ディミトリをメインに、ロシア革命後の皇女アナスタシアを探す物語になっています。
宝塚版「アナスタシア」は、ブロードウェイスタッフが新曲を提供してくれます。「She Walks In」はアーニャに出会う前にドミトリの気持ちが込められた楽曲です。
調べれば調べるほど「アナスタシア」はとても興味がそそられる題材だと感じました!
実際のアナスタシアはロシア革命でとらえられて処刑されてしまっているのだそうです。
ですが「もしアナスタシアが生きていたら、、、」という想定で、ここまでの作品が出来上がるなんてすごいです!
宝塚版「アナスタシア」はどんな感じになるのか、本当に楽しみです!